お客様の声

製品導入事例/バックナンバー

これまでの導入実績

第47回 株式会社 カサハラらんどホーム 笠原貞一 様

第47回は 埼玉県鶴ヶ島市にある「カサハラらんどホーム」さんです。

鶴ヶ島駅は池袋まで急行で約40分の人気ベッドタウン。近くに関越自動車道と首都圏中央連絡自動車道を結ぶジャンクションにも近く、交通の便に優れています。
この地で、2年前に開業した「カサハラらんどホーム」さん。
物件情報の豊富さはもちろん、季節ごとにイラストを変えるなど、丁寧に作り上げたホームページは非常に好評だそうです。
会社を一人で切り盛りしている笠原社長の、これからの戦略についてお話をうかがってきました。

  • カサハラらんどホーム 笠原社長

公式サイト http://www.k-land.co.jp/
所在地 東武東上線鶴ヶ島駅西口徒歩2分
地図はこちら
取材日 2010年2月8日

なぜ、鶴ヶ島で開業されたのですか?

本当は人気の街である川越市で開業したかったんですが、やはり人気ということで家賃も高くて。たまたま鶴ヶ島駅前に手頃な物件があり、こちらで開業したんです。鶴ヶ島駅は鶴ヶ島市だけでなく、川越市や坂戸市にもアクセスしやすいんですよ。それで、結果的に川越市の物件も扱うようになりました。

一人で切り盛りされているそうですが。

物件の入力、確認から現地での写真撮影、電話対応、そのほか諸々すべて一人で行っています。作業は大変ですが、取り扱っている物件全てを、現地で実際に見て、詳細情報を把握しているので、お客様へのご案内もお待たせすることなく、スムーズにできるのが強みです。

休日はどのように過ごされていますか?

スポーツジムで体を鍛えています。自宅から店舗まで、スポーツジムが3つもあるんです。腕立て伏せ100回、腹筋50回、懸垂30回を毎日欠かさず行っています。6つに割れた腹筋が自慢です。また、毎夏欠かさず富士登山をしています。山頂でご来光を拝むとこれからも頑張ろうという気持ちが湧いてくるんです。今年の夏ももちろん登る予定です。

ホームページ開設前の集客状況

  • 開業当初はホームページを開設していらっしゃらなかったそうですね。

    それどころか、パソコンすら持っていませんでした。
    いまでもまだまだ勉強することばかりです。その当時は、恥ずかしながら「インターネットで不動産が売れるわけないだろう」と、ホームページをバカにしていたんです。
    インターネットには人のぬくもりが感じられないというイメージも持っていたんですよね。

  • そのころはどうやって集客されていたのですか?

    リクルートの住宅情報誌や住宅系のポータルサイトに費用を払って物件情報を掲載したり、ポスティング、折り込み広告などを半年ほど行っていました。しかし全く反響がない。
    今度の土日は来るだろうと思っても電話の一本もかかってこない。
    本当に毎日が不安で眠れない日々を過ごしていました。

  • 鶴ヶ島駅前

  • 駅前のバスロータリー

@dream導入のきっかけ

  • @dreamを知ったのはいつ頃ですか?

    開業後半年ほど、毎日悶々と過ごしていたころです。情報通信業に勤める兄から、リングアンドリンク株式会社の金丸社長の著書『街の不動産屋さん、“待ち”の経営から抜け出す』と『インターネット不動産経営 勝つための11のセオリー』をもらったんです。読んでみたところ、これがとても面白い!いままで敬遠していたインターネットの世界がとても魅力のあるものに見えてきたんです。2冊の本を読み終え、すぐに@dreamの導入を決意しました。

  • それまでホームページもなかったのに、大きな決断でしたね。

    藁にもすがる思いでもありました。@dreamを導入してから試行錯誤、3ヶ月かけて自力でホームページを立ち上げることができました。いまでも、パソコンそのもの、そして@dreamを使いこなせているとは言えず、ITサポーターさんに質問をあおいだり、毎月1回の操作講習会に参加させていただき、勉強を重ねています。

@dream導入後の変化

  • 導入作業はうまく行きましたか?

    @dreamを導入してから、平日の日中は事務所を閉め、ほぼ毎日写真撮影や物件入力をするようになりました。開業して半年、事務所で待ち続けてもお客様が来ないということは痛いほど思い知らされましたので…。多い日には、日中に30件ほど物件写真を撮り、夕方からデータ入力とデータのクリーニング、翌朝にホームページへ掲載していました。外出中は事務所にかかってくる電話はすべて携帯電話に転送されるようにしています。現在は相当数の物件情報を扱うまでになりました。

  • 何かこだわっているところはありますか?

    「信頼されるホームページ」にしたいと考え、情報はとにかく「徹底的に、詳細に」を基本にしています。写真はもちろんですが、私たちプロなら当たり前である「ユニットバス」、「トイレ1・2F」、「システムキッチン」などの基本的な事項はもちろん、物件を見たマイナスの情報についてもあえて記載しています。たとえば、電車の線路が近い物件だったら、詳細欄に「線路が近くにあります」と書き入れたうえで、線路や電車の走る姿を写り込ませた物件写真を掲載しています。

  • 物件のマイナス面を書くことに躊躇はなかったのですか?

    最初はもちろんありました。ただでさえ反響がないのにこんな情報や写真を載せてしまったら、ますますお客様の問い合わせが減ってしまうのではないかと危惧していたんです。ですが、この線路が近くにある土地で、電車が写真に写っていたことがお客様の購入に繋がったんです。というもの、そこは東武東上線の線路からわずか20メートルの土地。購入されたお客様は、「この線路の距離なら我慢できるくらいの電車の音で、問題ないはず」と写真を見て判断されたそうなんです。「この物件は、他社でも出しているところを見かけたんですが、電車のことを書いているのは御社だけしかなく、その正直なところが信頼を持てたんです」と言っていただきました。その言葉を聞いたときは涙が出そうになりましたね。この土地、実は弊社の初契約物件だったんですよ。

  • 真摯な気持ちがお客様に伝わったんですね。

    多くのお客様にとって、不動産の売買は一生に一度あるかないかのこと。どんな小さな情報でも欲しいと思っていますからね。
    いまの会社を立ち上げる前、お寺や神社などを手がける宮大工のいる建設会社に在籍していたんですが、家や土地を見る際のポイントを彼らから多く教わりました。その知識を活かして、現在も建設中の物件や土地を見るようにもしています。お客様と一緒に物件を回る際は作業着に着替えて、家の構造を床下などにもぐって説明させていただくこともあるんですよ。

  • 店舗には、お子様のプレイスペースも

ホームページで工夫している点

  • 一人でやっていくのは大変ではないですか?

    もちろん大変です。でも一人で物件の撮影から入力まで行っているおかげで、自分の頭のなかに物件の情報がインプットされているんですよね。外出中は転送電話を使ってお客様と応対していますが、すべての物件の情報を自分が実際に見て、入力もしているので、出先でも細かな質問に答えることができるんです。また、いただいたメールは可能な限り1時間以内の返信を心掛けています。昨年の夏は富士登山中、8合目からお客様とメールのやり取りをしていたほどです。

  • 物件情報が豊富なだけでなくて、写真も豊富ですね。

    新築物件は、着工前の土地の状態、建築中、完成間近と時期に応じて写真を取り直し、土地の場合は、写真を加工して区画に境界線を引き、どこまでが物件なのかがわかるようにしています。ホームページへの掲載は多いときで8枚ほど。どちらも時間はかかりますが、一手間加えることで、お客様に安心していただけると思うとやる気がでてきますね。

  • 同じ物件でも再度の撮影、大変ではないですか?

    普段から未完成物件専用の販売図面を地域別にファイリングして、外出するときは常に持ち歩くようにしています。別物件の撮影が終ったあと、近隣の取り扱い物件をチェックして、着工したものや、完成間近の物件があれば見に行くように心掛けています。

  • 一戸建てだけでなく、土地のみ物件も写真が多いですね。

    土地は見映えが悪いですし、どこから見ても同じように見えてしまいがちですが、お客様の目線で考えると、東西南北すべての側から土地をチェックしたいはず。「周辺がどのような環境なのか」「陽当たりはどのようなものなのか」など、写真で伝えられる情報はとても多いんですよね。そのため、できるかぎり様々な角度から物件を撮影しています。ですから、天気がいい日は本当に忙しいです。逆に、曇りや雨の日は一日中物件確認やクリーニングの作業が続きますね。

  • 季節ごとにトップページのバナーが変わっているんですね。

    「活気あるページであること」「常に更新されているページであること」をアピールしたいと思って研究した結果です。いくら物件情報を更新していても、それがお客様に伝わらなかったら意味がないので。Googleのトップページは、季節のイベントやニュースによって時々デザインが変わるので、それをヒントにやってみました。3月なら桜やひな祭り、12月ならクリスマスといった感じですね。自己満足の部分もありますが、楽しみにしているお客様もいらっしゃるようで、新しいバナーに変わるたびにいろいろ感想をいただいています。

  • 小中学校の校区でも物件をチェックできるようになっていますね。

    お客様の多くがファミリー層ですが、都市の方々に比べて「駅近」にこだわっている方はあまりいらっしゃらないんです。むしろ、「駅から遠くても構わないので広い物件を」という方が多い。そういう方々の関心は「駅」よりも「学校」の近さなんですね。それで、校区で物件を探せるページも作成しています。とはいえ、物件を扱っている鶴ヶ島市、川越市、坂戸市ともに小中学校が多く、校区は狭めに設定されているので、どこに住んでいても学校からは近いですよ。

  • ブログも毎日更新されているんですね。

    ホームページ開設と同時に始めました。休業日を除いてほぼ毎日、更新しています。お客様が初めて不動産会社へ連絡するとき、出向くときって、とても不安があり、勇気がいると思うんです。その不安を取り除き、安心して弊社に連絡ができるようにも、自身の性格や考え方が伝わるように心掛けています。初めてお会いしたお客様でも、以前から知っているような感覚をお持ちになってくれるツールとして、ブログを積極的に活用していきたいと考えています。

  • ほぼ毎日、更新を欠かさない
    ホームページ

ホームページ以外で工夫している点

  • お電話でお問い合わせを受けたときに、お客様のお名前や連絡先をうかがわないそうですが?

    本当にその物件が気になるようでしたら、電話やメールでまたご連絡いただけるからです。ですから、あまりしつこくお尋ねしていません。お客様にも驚かれるんですけどね。実際に、電話でお問い合わせをいただいたあと、そのお客様から再びメールで連絡いただいたり、来店の予約をいただけることが何度もありました。
    弊社が扱う物件は、他社でも扱っているものが多いです。なのに弊社にお問い合わせいただけるということは、どこかに理由があるはずなんです。そのことを意識して、いただいた質問にはお客様が納得されるまでお答えすることにしています。

  • 住宅系のポータルサイトにも登録されていないとか。

    @dream導入以後は自社サイト一本に注力しています。自分で「住所 + 土地/マンション」を検索エンジンで検索し、弊社のホームページまで来てくださった方は、本気で不動産購入を考えているお客様ばかり。物件に対する要望も具体的にお持ちの方が多いので、こちらも提案しやすいんです。

  • 本当に不動産がほしいお客様が集まるんですね。

    たとえば2009年の5月は購入申し込み数8件、成約件数は7件だったんですが、当時の問い合わせ件数はなんと13件、1日のホームページへのアクセス数に至ってはわずか40PV前後だったんです。このアクセス数でこの契約件数は自分でも最初信じられなかったほどです。現在は物件数も増えたおかげでアクセス数、問い合わせ数もさらに増えています。アクセスログを見てみると、リピーター率も85%強。不動産購入を検討されている方が、頻繁に見に来てくださっているんですね。更新にも力が入ります。

  • 来店サービス、
    笠原社長が大好きなうまい棒

@dreamの魅力

  • これから@dreamを導入される方に、一番の魅力を教えてください。

    自分は、@dreamの素晴らしい機能をまだ十分に活用できているとは思っていません。レインズのデータも、一旦ダウンロードしてからデータに間違いがないかどうかを確認して、自分で手入力していますし、自分が理解できている機能だけを活用している状態です。それでも、十二分の恩恵を得られる。私は、@dreamは一種の格闘技だと思っています。自分の得意な必勝法、いわばスタイルを見つけて、そのスタイルに持ち込むことが難しくもあり、楽しいものだと思っています。

@dreamユーザーさんへのアドバイス

  • @dreamを導入したものの苦戦している方にアドバイスをお願いします。

    自分も、ほとんどパソコン初心者の状態から始めました。それでも、なんとかなっています。ITサポーターさんと二人三脚でじっくりやっていくと良いかと思います。

今後の展開について

  • これからの目標を教えてください。

    一人で切り盛りしているので、取り扱う物件数は、これ以上は増やせないかなと感じています。なので、まずは問い合わせ、そして成約件数を増やすことですね。試行錯誤を重ねながら頑張っていこうと思っています。

  • たった一人で不動産会社を切り盛りされている笠原社長
    今後のご活躍を期待しています。ありがとうございました。

会社名 株式会社カサハラらんどホーム
住所 〒350-2204 
埼玉県鶴ヶ島市鶴ヶ丘1−20
TEL 049-285-6300
FAX 049-285-6305
お問合せ先 info@k-land.co.jp
公式サイト http://www.k-land.co.jp/

インタビューを終えて

笠原社長は初めて会ったお客様にいきなり吹き出されてしまったことがあったそう。
なんでも、ブログに書いてあった面白い話を思いだされてしまったのだとか。
来店前のお客様の多くが笠原社長のブログを見て、どんな方かあらかじめ知ってからいらっしゃるそうです。
ブログは大切なPRツールなんですね。
一人で朝から晩までエネルギッシュに活動されている笠原社長。
@dream を良きパートナーとして、これからも頑張ってください!

 

(取材、撮影、編集、文章 : インターネット・コラボレーション・ライター 村上 幸 )