製品導入事例/バックナンバー
第83回は、兵庫県神戸市の「センチュリー21ハウジング流通」様です。
神戸市の約44%を占める北区は、住宅地として開発された鈴蘭台や、温泉で有名な有馬町などがある地域です。今回は、北区内の物件を幅広くカバーする「センチュリー21ハウジング流通」の代表取締役である徳田様に、お話をお伺いしました。お店が拠点を置くのは、神戸電鉄「山の街」駅に近い桂木という街。神戸の中心地である三宮から、バスで約30分の場所にあります。かつて「関西の軽井沢」と呼ばれた鈴蘭台に近いエリアだけあって、涼しい気候と緑豊かな環境が特色。広々とした土地に、閑静な住宅街が広がっています。
センチュリー21ハウジング流通
徳田 耕一 様
公式サイト | http://www.hckobe.co.jp |
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所在地 |
JR三ノ宮駅よりバス28分、停留所桂木1丁目より徒歩1分 神戸電鉄有馬線北鈴蘭台駅より徒歩15分 神戸電鉄有馬線山の街駅より徒歩15分 地図はこちら |
取材日 | 2013年3月1日 |
お店の周辺はどんな様子ですか?
お店は、六甲山の北側にある住宅地の中にあります。鈴蘭台を含むこのエリアは、バブルの時期は高級住宅地として売り出されました。1990年頃から分譲が始まり、終わったのは2000年頃。最初の分譲から約25年経ったので、最近は、「そろそろ家を建て替えようか」と考える方も増えてきているようです。お店の近所を歩くと、当店を通して家を購入された方にたくさんお会いします。ありがたいですね。顔を合わせればご挨拶をするので、ぺこぺこしながら歩いていることもあります(笑)。
お客様はどのような方が多いですか?
30~40代のご家族が中心ですね。中には、「両親がお世話になったので、私もお願いします」と言ってご来店くださる方もいらっしゃいます。当店は、この場所で10年以上営業を続けています。ですから、かつてお取引をさせていただいた方のお子様が、結婚されて家を探すことになり、ふたたび当店を訪れてくださるケースが、結構あるんです。中学生や高校生だったお子様が、ご立派になられたお姿を見るのは、感慨深いものがあります。また、これは、当時のお取引に対して、ご家族が満足してくださった結果だとも思いますので、とても嬉しいですね。10年後や20年後も、「あの時の子どもです」「孫です」とおっしゃるお客様が来てくださるよう、努力していきたいです。
営業をなさる上で心がけていることは何ですか?
私たちのモットーは、「お客様の立場に立った、安心の家探し」です。不動産の売買は、人生に何度も起こるイベントではありません。物件を買い慣れている方や、売り慣れている方は、あまりおられないでしょう。専門用語は使わないように説明するなど、親切丁寧な対応を心がけています。接客のポイントは、明るい笑顔。お客様に「この人から家を買って良かった!」と感じていただくことが目標です。このほか、引越しを済ませたお客様には、毎回お花をお贈りすることにしています。決して高価なプレゼントではありませんが、お花を見て、お客様がひととき和んでいただければと思い、長年続けている習慣です。
お店の周辺は閑静な住宅街。土地が広いので、 敷地面積100平米以上の住宅がほとんど
自社ホームページを作ったのは、いつですか?
自社ホームページは、1999年の創業当初から設置していました。当時はホームページをもつ会社が少数派でしたが、「今後はインターネットを通して仕事をすることも増えるだろう」と考えて、いち早く導入したんです。まさか、こんなに普及するとは思っていませんでしたが…。私は大学で工学を学んだこともあり、コンピュータをいじるのが好きでした。他のスタッフと力を合わせて、ホームページ作成ソフトを使い、1からコツコツ作りました。
ホームページ開設当初、お客様の反響はいかがでしたか?
1999年の時点では、ホームページを見て連絡をくださるお客様は少なかったですね。でも、そのうちホームページを持つ不動産会社も増えてきて、不動産業専門のソフトが売られるようになりました。その頃には当社も、あるソフトを使って、サイト上で物件を探せるようなホームページを作っていました。とは言え、理想通りのページには程遠かったです。掲載できる写真数は少なかったですし、検索の機能も限られていました。我ながら「これではお客様も見難いだろう…」と思ってしまう出来ばえ。反響も思わしくありませんでした。
@dreamを導入したきっかけは何ですか?
以上のいきさつから、「もっと使いやすくて反響が出るサイトしよう」と考えて、ホームページを新しくすることに決めました。最初はWEB制作会社さんに相談をしましたが、制作会社さんにお願いすると、情報を修正するたびにお金と時間がかかってしまうんですね。情報を頻繁に更新しなければならない不動産業者にとって、それは少々不便です。そこで、社員がいつでも情報を修正できるような、新しい不動産業者専用のソフトを導入することにしました。@dreamを選んだのは、自由度が高く、好きなようにデザインが組める点に惹かれたからです。もともと自力でホームページを作っていたぐらいですから、自在にカスタマイズできるソフトの方が、私たちに向いていたのだと思います。
現在の自社ホームページ。 さまざまな角度から物件を検索できる
区民の足である神戸電鉄。 神戸の中心部や、有馬温泉にアクセスできる
@dreamを導入して、手応えはいかがでしたか?
導入してすぐ、写真や間取りなどの物件データを入力しました。…ですが、最初はそれが精いっぱい。約1年間はそれだけで放っていました。当然、反響は大して変わりませんでしたね。「このままではいけない」と反省し、まずはITサポーターさんに相談しました。効果が出るサイトとは何か、それを実現するためにはどうすれば良いのか。何を質問しても、ていねいに答えてくださるのでありがたかったです。そうして少しずつサイトを改善していく中、ITサポーターさんに勧められて、@dreamの講習会にも参加するようになりました。
講習会に参加して、ホームページは変化しましたか?
講習会では、@dreamの上手な使い方や、他社さんの成功例などを勉強することができます。毎回感心することばかりで、とても面白いですね。私の基本方針は、「他社さんの『良かったこと』は、全部取り入れる」。写真をとにかく多数掲載すること、地図と連動させること、動画を掲載すること、ブログを立ち上げることなど…。講習会で教わったことは、可能な限り自社ホームページに反映させていただきました。おかげで、講習会に参加する前と比べて、反響も1.3倍ほど増えました。
商談スペース。向かいにキッズコーナーがあり 家族で来店してもOK
@dreamを導入して、一番良かったと感じる点はどこでしょうか?
@dreamの一番の魅力は、ITサポーターさんの存在だと思います。リングアンドリンクさんは、多くの不動産会社さんと取引をし、そのホームページ運営を支えている会社さんです。そんな会社に属するITサポーターさんに、気兼ねなく何でも相談ができる体制は、たいへんありがたいです。他社さんの最近の動向、どうすれば反響が取れるのか、自社ホームページへの客観的な意見など、私たちだけでは分からないことはたくさんありますからね。ですから、もしも@dreamを導入されるのでしたら、とにかくITサポーターさんを頼って、何でも質問・相談をされることをお勧めします。同じお金を払っているのに、何も聞かないなんて、もったいないですよ!
ホームページ内にブログが設置されていますね。
ブログを運営する目的は、お客様に安心や親しみを感じていただくことです。ホームページから当店にアクセスしてくださった方は、最初はどんな人と取引をしているのか分かりませんよね。そんな方々も、ブログで私たちの人柄をある程度知ることができれば、少しは安心していただけると思うんです。実際にブログを始めてみると、お客様から「ブログ読みましたよ!」と言っていただくことが多く、「意外と皆さん、ブログを読んでくださっているんだなあ」と感じています。
社員が1つずつブログを持つことのメリットは何ですか?
現在、私を含め、8名のスタッフ全員が、それぞれのブログを開設しています。会社で1つのブログを持つのではなく、社員が1つずつブログを持つことにした理由は、その方がそれぞれの個性が出ると考えたからです。それに、お客様が興味を持っているのは、基本的に、自分を担当する社員のブログだけですよね。それを考えると、一人ひとりブログが分かれている方が、お客様にとっても読みやすいと思います。商談中、社員がブログに書いたペットや趣味の話題で、お客様が楽しそうにしゃべっておられる姿を見ることもあります。ブログの内容は他愛もないことばかりですが、良い効果を発揮してくれていると思います。
他に、ホームページで力を入れておられる点はありますか?
月並みかもしれませんが、1つの物件に対して、さまざまな情報を掲載することです。あらゆる角度からの写真、地図、良い点と悪い点を細かく書いた文章など、ホームページで伝えられる情報は、できる限り詰めこんでいきたいですね。各物件の元に足を運び、掲載するための情報を集めることは、時間も労力もかかる大仕事です。でも、お客様にとって、ホームページの利点とは、現地へ行かずに物件をくわしく知ることができる点です。スタッフで手分けして区内を飛び回り、充実したサイトになるよう努めています。
スタッフブログ。身近で起こった出来事などが つづられ、スタッフの人柄が分かる
ベッドタウンとして発展してきた神戸市北区。 高台に家々が立ち並ぶ
ホームページ以外で、力を入れておられることは何ですか?
最近は、メール追客にも力を入れています。一昔前は電話で追客をしていましたが、必要がない時に営業の電話が来たら、私なら「うっとうしいな」と感じてしまうと思います(笑)。その点、メールなら、お客様の都合で読むことも読まないこともできるのが利点ですね。追客メールは、「重くない内容」「ちょっと関心を持つような内容」であることをめざして、作成しています。ひな型の文章を作るのは難しかったですが、ITサポーターさんがアドバイスや文章の添削などをしてくださり、助かりました。
チームワークの強化も心がけておられるとか?
そうですね。不動産の営業は、どうしても個人プレーになりがちです。当店は抑えているエリアも広いですから、社内で混乱やトラブルが起きないよう、きちんと情報を整理することが大切です。毎日朝礼をして各自が報告を行うほか、誰でも書きこみ・閲覧ができる「新規情報ノート」を作って、あらゆる情報を全員で共有するように努めています。このほか、ホームページに新しい機能を取り入れたいときや、社内の営業方針を決めるときは、必ず全員に意見を聞いています。どのスタッフもしっかり自分の考えを持ち、反対意見も伝えてくれるので、とても心強いです。
「新規情報ノート」について、くわしく教えてください。
社員は皆、ほとんど一日中社外を走り回っており、お店に戻れば事務作業で大忙しです。全員が集まってじっくり会議をする時間は、なかなかありません。ですから、私たちは、社内で共有したい情報があれば、ノートに書き込むことにしています。ノートなら、各自が都合の良い時間に、書いたり読んだりできますよね。また、ノートの良いところは、記録がしっかり残るところです。言った・言わないでもめることはありませんし、過去にさかのぼって情報を探すこともできます。休暇を取るときも、他の社員に連絡事項を残しておけるので、便利ですよ。
お店のマスコット犬、うらんちゃん。 スタッフの一人として店頭に立つことも
今後の目標は何ですか?
一番の目標は、物出しに力を入れることです。最近は、仲介業者さんが、売り物件を囲い込んでしまうケースも増えてきています。そこで、業者さんに頼るだけでなく、自社で売り物件をつかむことが、重要になると考えています。今までは、買い主さんをつかまえる作業に注力してきたわけですが、「買い主さんが多い」という事実は、売り主さんにもアピールになるはずです。これまでの実績を活かしながら、売り主さんの確保にも努めていきたいですね。競争相手はたくさんいますから、新しいことにはどんどん挑戦していかねばなりません。
物出し強化のために、計画しておられることは何ですか?
すでに、売り物件を募集するチラシを、毎週2万戸のお宅に届けています。地道な作業ですが、エリアを限定して定期的に大量のチラシを打っていくことは、基本中の基本ですね。そして今後は、ホームページを新しくすることも考えています。現在のホームページは、もっぱら買い主さんのために作られたサイトです。売り主さんにPRをするなら、もっとその立場に立ったサイトを作らなければ。たとえば、「会員登録をしている買い主さん〇〇名」などと表示すれば、売り主さんの関心を引けるかもしれませんよね。売り主さんを意識したホームページ作りについては、またITサポーターさんに相談させていただきたいと思っています。
最後に、お仕事のやりがいについて教えてください。
お客様に喜んでいただけることが、一番のやりがいですね。そのためには、決してウソをつかないことが大切です。物件をご紹介するときは、その利点と欠点を正直にお伝えします。また、ご家族の生活スタイルやご趣味をそれとなく伺って、それに合う条件があるかどうかもお知らせします。暮らし始めてからガッカリされることがないよう、私たちは、常に誠実かつ丁寧に対応しなければなりません。家を建てて、引越しを済ませて、笑顔で暮らしておられるお客様を見ると、本当に幸せな気持ちになります。
日中、営業スタッフは外出することが多い。 事務所に戻ったら、デスクワークに集中
会社名 | センチュリー21ハウジング流通 |
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住所 | 〒651-1223 兵庫県神戸市北区桂木2丁目2-1 |
TEL | 078-583-5164 |
FAX | 078-583-5944 |
お問合せ先 | head@hckobe.co.jp |
公式サイト | http://www.hckobe.co.jp |