製品導入事例/バックナンバー
第36回は、新潟県柏崎市にある「ひまわりネットワーク」さんです。
柏崎市は日本海に面した新潟県のほぼ中央に位置しており、人口はおよそ9万人。「海の町」とも呼ばれ、県内外から多くの観光客が訪れます。市内には二つの大学があり、自然と文化・産業がほどよく調和しているのも街の特徴のひとつ。世界最大規模の柏崎刈羽原子力発電所がある街としても知られています。 この地で「ひまわりネットワーク」さんが開業したのは11年前。2002年には@dreamを導入し、以降、順調に賃貸成約数を伸ばしてこられました。「ネットの集客が9割」「@dreamは、まさに稼げるシステム」とおっしゃる田辺社長と、賃貸システム全般を担当するお客様係(店長兼本部長)の丸山様、日記を担当するお客様係(取締役)の田辺晴美様に、ネット活用を成功させる秘訣や運用の実際をうかがいました。
ひまわりネットワーク
丸山一子様・田辺晴美様・田辺勝史様
公式サイト | http://www.himawari-network.co.jp |
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所在地 |
JR柏崎駅南口より徒歩10分 地図はこちら |
取材日 | 2009年4月14日 |
実家が貸家と飲食ビルの家主だったので。大学を出てホームセンターに就職しましたが、1年で退職。その後、何となく実家の物件管理をしている不動産屋に勤めて、一通りのことを覚えた後、独立しました。
「海の柏崎」とも言われ、夏祭りの海上花火大会は10万人以上もの観光客で賑わいます。 自然が豊富でありながら、街の機能もほどよく整備された住みいい街。転勤で来られた方はみな「良いところ」とおっしゃいますよ。
やはり海の幸でしょう。それと郷土菓子の笹だんご。 お店は、ちょっとした料理なら「四季の味彩 かねこ」さん、ラーメンなら柏崎駅裏の「麺屋 嵐」さん、国道8号線沿いの「くいしん坊」さんがオススメです。
※敬称略させて頂きます。
開業当初は、どうやって集客されていたのですか?
田辺様
独立して11年になりますが、最初の3~4年は折り込みチラシや駅南に看板を出すなどして集客していました。でも、事務所の立地が悪いので苦労しましたね。 その頃から、世間が「これからはホームページの時代」という雰囲気になってきて、当社もホームページを立ち上げて誘客を図りましたが、あまりうまくいきませんでした。
ホームページは自社制作で?
田辺様
いえ、業者さんにお願いしました。そのため、更新も自社ではできませんし、その都度費用もかかるということで、なかなか機能させるところまでいかなかったんですね。 そんな時、コピー機で縁のあったキヤノンさんが、「稼げるソフトがあるんです!」と飛び込みで@dreamの営業に来られたんです。
柏崎ショッピングモール“フォンジェ”。
市内の移動は自動車が中心。
スーパーも駐車場が必須。
話を聞いて、すぐに導入されたのですか?
田辺様
私はわりと“新しもの好き”なものですから、すぐに導入しました。実は、当初は集客を目的にしたのではなく、「物件を管理するソフト」として導入を決めたんです。
集客面は期待していなかったということですか?
田辺様
あまり期待してなかったですね(笑)。 当時は物件管理にワープロを利用していましたが、とにかく作業が大変でちょうど良い管理ソフトを探していたところだったんです。それで、「@dreamは物件管理ができて、しかもホームページと連動する」と聞いて、「それはいいな、時流にも合っているな」と思って、即決しました。 使ってみたら、管理もさることながら営業面でも活躍してくれた。私としては、“思いがけない収穫”でしたね。
導入してみて、いかがでしたか?
田辺様
まずは物件管理の苦労が解消した分、仕事が楽になりましたね。あと、「ちょっとお客さんの数が増えたんじゃない?」という感じになりまして・・・。
集客面でも役立つことを実感したのはいつごろですか?
田辺様
導入して1年経った頃から、けっこう反応が出てきました。それで2~3年目に賃貸の成約が年間70~80件になって、それからすぐに300件くらいまで行きました。 以降、徐々に成約数は伸びて、昨年は年間で620件ほどになりました。ただ、今は中越沖地震の復旧工事部隊が入るなど、“賃貸特需の状態”が続いているという背景もあります。しかし、それを差し引いても、成約数はかなり伸びていると思いますね。
アクセス数はどうでしょう?
田辺様
アクセス数は1日300くらいですね。アクセスの多い時間帯は朝と昼休みと夜で、同業者やハウスメーカーさんも見ているようです。希望条件登録は1日1~2件、多いときは5件くらい入っていることもあります。登録も、最近は携帯とPCと半々くらいの割合になってきました。 うちは大きな道路に面していませんし、立地上、新規のお客様はほとんどネット経由。お客様の9割をネットとリピーターが占めます。
最近はチラシも出していないですし、看板も立てません。新築の場合でも、看板も立てずに、ネットだけで入居時までにほぼ満室になります。それくらい当社にとって@dreamは強力な営業ツールです。
中越沖地震の被災者が
入居する仮設住宅も、
今年の夏でその役割を終える。
ホームページ上で、工夫している点はありますか?
田辺様
見やすさ・親しみやすさを心がけています。たとえば、モニターを長時間見ると目が疲れてくるじゃないですか。だから、目が休まるように色は緑を基調にするとか。ごちゃごちゃしていなくて、割と垢抜けているホームページにしたいと考えて作っています。
日々の運用の中心は丸山さんとのことですが、心がけている点はありますか?
丸山様
最低でも1日2回は更新していますね。新しい物件をどこよりも早くお知らせするのはもちろん、入居者が決まった物件もすぐに削除するなど、できるだけ新鮮な情報をお届けするように心がけています。それと、物件はできるだけ外観・内観の写真付きで載せるようにしています。
日記担当の田辺さんは、どんなところに気を配っていますか?
田辺晴美様
不特定多数の人が読むものですから、「誰が読んでも嫌な気分にならないような内容を」と考えながら書いています。
反応はどうですか?
田辺晴美様
更新が滞ると業者さんから「最近、日記書いてないんじゃない?」と言われますし、けっこうみなさん見ているんだなぁと思いますね。あと、会社概要ページにスタッフ紹介も載せているんですが、私のことは「デンタル・タナベ」という風に紹介してあるんですね。それで、私が電話に出て「田辺です」と名乗ると「あ、デンタル・タナベさんですね」と言ってくださるお客様がいらっしゃったり・・・。会社概要のページまで見ている人がいるのか!とビックリしました。
丸山様
スタッフ紹介のページを見ている人はけっこういますね。それをきっかけにお客様とのやり取りがスムーズになることもあります。
お伺いしたときに、お客様がたくさんいらして、事務所内がとても賑やかなことに驚きました。
田辺様
うちのモットーは「みんなのしゃべり場不動産」。 初めてのお客様はもとより入居者の皆さん、大家さん、同業者の皆さんの「気軽なしゃべり場」として事務所を提供したいと考えています。 だから、事務所内が同業他社の皆さんの喫茶店になっていることもあるんですよ。 不動産は横のつながりで仕事をすることが多いので、業者間の交流も大切にするというのが私の考えです。
女性スタッフが活躍されているともお聞きしましたが?
田辺様
不動産はクレームや相談が割と多い仕事で、中には人生相談的なものもあります。ですから、年配のお母さんみたいな人が対応した方が都合が良いんです。それに、男性には相談しにくいけれど、女性になら相談できるということも多いと思います。 ですから、うちの接客は女性がメイン。僕は裏方に徹しています。
コミュニケーションを大切にしているんですね。
田辺様
気軽に事務所に来てもらって、情報のやりとりをして、相談ごとには早めに対応して・・・といったことには力を入れています。うちの方針は、「ネットで集客して、人柄で売る」なんですよ。
封筒には初めて訪れた人が
利用できるように、
柏崎市内のルートマップを印刷。
こんな点にもお客様への
配慮が感じられる。
これから@dreamを導入される方に、一番の魅力を教えてください。
田辺様
キヤノンの営業さんが説明してくれた通り、まさに「稼げるソフト」だと思います。ホームページは私たちが寝ている間も稼動していますから、24時間営業体制で売り上げに貢献しています。また、@dreamは操作方法さえ分かれば、誰でも扱えますから、たとえば私が病気になって事務所に出られなくなったとしても、誰かが代わりに対応できるという点も魅力ですね。
田辺晴美様
操作性という視点で見ても、とても使いやすいソフトだと思います。
お話をうかがうと、とても上手に活用しているという印象を受けます。
田辺様
知らないうちに営業ができているし、管理もできているし、非常に重宝していますね。 物件管理が容易になったことで省力化もできたし、チラシや看板を使わなくなりましたからコスト削減にもつながりました。
逆に、要望や不満な点はありますか?
田辺様
水害でデータがダメになったことがあって・・・。幸い登録数が少ない売買版のみの被害でしたからダメージもあまりありませんでしたが、賃貸版のデータが飛んでいたらと考えるとゾッとします。ですから、定期的にバックアップを取って、どこかに管理しておくサービスがあると非常に助かりますね。
丸山様
写真を入れるときの作業をもう少し簡略化できるといいですね。あと、写真を入れるとき、コピーしてもグーグルマップが付くようになるといいかな。
@dreamユーザーさんに向けて、アドバイスをいただけますか?
丸山様
とにかく、毎日更新すること! それが一番大切だと思います。 その点、@dreamは物件の更新日時が入るのですごく良いですよね。他社のホームページは更新日がないものがほとんどですが、それは見る人に不親切だなと思います。
田辺様
うちは「ネットで集客して人柄で売って」いますから、集客したあとどう対応するのかという点が大切だと思いますね。
社長を脇から
ガッチリと支える
女性スタッフのみなさん。
これからの目標を教えてください。
田辺様
せっかく強力な集客・成約ツールがあるわけですから、今後はもっと自社物件を強化していきたいと考えています。あとは、後継者を育成していきたいですね。
丸山様
これからも今と変わらず「誰もが気軽に遊びに来られる店」を目指したいと思います。人が集まれば、いろんな情報も集まりますし、人と人とのつながりがやはり大切だと思いますね。
田辺晴美様
明るい店づくりをしていきたいですね。
会社名 | 有限会社ひまわりネットワーク |
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住所 | 〒945-0827 新潟県柏崎市宮場町9-23 |
TEL | 0257-22-0851 |
FAX | 0257-21-4021 |
お問合せ先 | info@himawari-network.co.jp |
公式サイト | http://www.himawari-network.co.jp |
インタビューを終えて
ひまわりネットワークさんのモットーは「みんなのしゃべり場不動産」。取材にうかがった時も、そのモットーどおり、お客様や業者さんなどたくさんの人でにぎわっていました。スタッフの方々も気さくで、なごやかムードの中、取材と撮影を終えることができ、社長の「ネットで集客して人柄で売る」という言葉に深く納得。@dreamが「稼げるシステム」として機能する背景には、こうした“人間力”があることを実感した取材でした。
(取材、撮影、編集、文章 : インターネット・コラボレーション・ライター 村上 幸 )