製品導入事例/バックナンバー
第51回は徳島県徳島市山城西にある「石部宅建」さんです。
山城地区は、徳島と県南を結ぶ大動脈国道55号バイパスから東に入った一角で、徳島県の二つの私立大学のひとつである徳島文理大学があります。このような土地柄から、おしゃれなカフェやレストラン、雑貨店なども多く、徳島のおしゃれタウンともいうべき町です。
この山城で『徳島文理大学の学生さん向け物件では、石部さん』とその名を広く知られている石部宅建さん。学生さんが入居先を探される11月から4月は、事務所の前にお客様の車の行列ができるほどの人気店です。
(取材、撮影、編集、文章 : 物語ライティング )
石部宅建 石部様ファミリー 向かって左から建雄社長、 夫人の幸子様、貴之様
公式サイト | http://www.ishibe.co.jp/ |
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所在地 |
徳島市山城西2丁目10番地
徳島文理大学南門から南へ徒歩1分 地図はこちら |
取材日 | 2010年6月18日 |
石部建雄様
私はもともと建築資材を売る営業マンだったのですが、友人の勧めもあって資格を取り、この仕事を始めました。近くに文理大学もあり集客も見込めるだろうと、設立当初からこの地で開業しています。
石部貴之様
変な言い方かもしれませんが、田舎であって、田舎でないところでしょうか。 海や山、自然がいっぱいで美しいところですが、反面、テレビは関西の局はすべて見ることができます。 交通網も整備されて、関西には日帰り圏内。ですから、いろんな情報が入ってくる地域でもあるんです。 田舎でのんびりしたいけど、世間の情報からは隔絶されたくないっていう人にはお勧めの場所です。
石部貴之様
社長も私も大の阪神ファンです。時々甲子園球場に観戦に行きますが、 美しい甲子園で野球を観戦するのはいいですね。
生で観戦するライブ感はなんともいえない気持ちです。
石部貴之様
息子は、私に無償の愛を与えてくれます。
その笑顔を見ていると、疲れも吹っ飛びますね。
おふたりとも、先ほどからお話をお伺いしても、初めてお会いした気がしません。
石部建雄様
初めてお会いしたお客様にも同じことを言われます。
ホームページ上には、ふたりの似顔絵イラストや、ブログ、家族のプロフィールを掲載していて、私は「べーやん」、息子は「いしべっち」として登場しています。名刺をお渡しすると、「あっホームページと同じ顔だ!」なんて言っていただきます。気恥ずかしいような、うれしいような瞬間ですね。
毎日更新しているホームページのお二人のブログ、お客様にも好評のようですね。
石部建雄様
最初、息子にブログを書くようにいわれた時、不動産とブログ。何の関係があるん?と思っていました。なにを書いていいかも分かりませんでしたしね。そんな時、息子に「お父さん、不動産屋は怖くて入りにくいというイメージがある。ブログを書くことによって、お客様に自分たちの人となりを分かっていただける親しみを持っていただけるんよ」と言われまして。好きな阪神のこと、ソフトボールのことなどを書くようになりました。
反応はいかがでしたか?
石部建雄様
ものすごく反応がありますね。お客様にも「ブログ読んでます」と言われますし、仕事で難しい事例にあたっても、「あのブログを書いている社長に任せれば大丈夫」とお客様に言っていただいたこともあります。県外の不動産の講習会に行っても、すでにブログを読んでいただいている。ブログは、人と人の心をつなぐ潤滑剤、ビジネスには欠かせないものだと実感しています。半信半疑だったネットでの営業ですが、今は「ネットがなかったら当社はどうなっていただろう」と思うほどです。
石部貴之様:県外の方が、私のブログを見て、「この方なら」と当社をご利用いただくことも多いですね。
お客様からお礼のメールをいただくのですが、「徳島に知り合いもなく、どうしようと思ったけれどいしべっちのブログを見てご連絡しようと決めました」と書いていただいているお客様も多いです。
また、物件情報が一目みて分かるように詳細に表示しています。お客様にとって、間取りが分かったけど、敷金はどうなの?ということがありますね。そんな情報をあちこち見なくてもいいようなページの構成を心がけています。
事務所スタッフ、すべてご家族なんですね?
石部貴之様
社長、母、私、現在育児休暇中の妻の家族四人です。妻も宅建の資格を保有しています。11月から4月は、当社の前には、車の行列ができ、1日も休みがなく家族総動員の忙しさです。物件のご案内、事務所での対応など手分けして対応します。お互いの連絡は、携帯電話をかける時間がもったいないので、トランシーバーを使っています。業務にかかせない必需品ですね。
日々のお仕事のなかで常に心がけていらっしゃることなどありますか?
石部建雄様
誠心・誠意・誠実。それがわが社のモットーです。お客様には、丁寧に接する。当たり前のようですが、常にそのことを心がけています。それは、学生さんであってもかわりません。徳島市内で600近く、この文理大学近くでも17件の同業他社さんがあるなかで石部宅建を選んでくださった。そのことに日々感謝しています。
学生さん向けということで、ほかの物件と違って心がけていることなどはありますか?
石部貴之様
入学する学生さんも初めての土地、親御さんも初めての土地。知らない土地で不安がいっぱいだと思いますので、最初お会いした時から、真心をこめて応対しています。まず物件について分かりやすい説明を心がけています。環境や、学校についてご質問があればお答えしますし、母は、女性の立場から水まわりの使い勝手などをアドバイスすることにしています。実は、母のアドバイスで物件を決めたという方も多くいらっしゃいます。よくお礼のお手紙をいただきますよ。
石部建雄様
お客様が帰られる時は、全員で事務所を出てお見送りするのも日々の日課です。そんな時、お客様も車の窓を開けて、「ありがとう!」と手を振ってくださいます。本当にうれしい瞬間です。
事務所に掲げられた誠心・誠意・誠実の文字
落ち着いた事務所内
業務の中でインターネットに注目されたのはいつ頃からでしょうか?
石部貴之様
「不動産業界にも、インターネットは重要なツールになる」と以前から思っていた私は、ホームページビルダーを使って10年前には、自社のホームページを独学で立ち上げていました。
当時は、ホームページを立ち上げている同業他社さんも少なくて、驚くほど反響がありました。でも、そのうち全国規模の大きな不動産屋さんの傘下のお店がネットに手を伸ばし始めたんです。ここ、山城から離れた地域の他社さんも、同じようなことを始めました。
そうすると、どうしても当社のような小さいところは、かなわなくなってきたんです。不動産雑誌に載せたり、別のソフトを試したりしましたが、あまり大きな反響はなかったですね。
何かいいものはないかと探していたところ、@dreamを導入している同業者に勧められたことをきっかけに、導入を決めました。いろいろお話を伺って「これはいける!一番になれるソフトだ!」と思いました。費用がちょっとネックでしたが、背に腹はかえられませんでした。
サイトはここで作られる
@dreamを導入して変化はすぐにありましたか?
石部貴之様
ネットで物件情報を公開して、すぐ翌日に電話での問い合わせがありました。
「早く電話しないと、物件がなくなるとこまるから」というお客様からのもので、これには、びっくりしましたね。実は、それまでネットを見ての電話での問い合わせがなく、メールでの問い合わせのみでした。
営業形態についての変化はどうですか?
石部貴之様
来社したお客様のほぼすべてがネットをご覧になっています。
社長が物件チラシを出さなくていいのかというので、少し店内に張っていますが、もうほとんど必要ではなくなってきました。
以前は、お客様は物件チラシで情報を得て、まる1日かけて何軒もの物件をご覧になっていました。
今は、あらかじめサイトをご覧になり、物件の詳細を調べていらっしゃいます。何軒か絞り込み、その情報をご自身でプリントアウトしてお持ちになるんです。こちらは、お客様が希望される物件を数件ご紹介する形となりました
@dreamの利用によって、「徳島文理大物件なら石部さん」が定着したわけですね。
石部貴之様
はい、そうですね。インターネットで『徳島文理大 不動産』と入力すると、常に当社の名がトップに出てくるようになりました。今では、徳島文理大学の毎年の需要全体の約4割を占めています。
石部様の思う@dreamのよさとは?
石部貴之様
既製のソフトでありながら、入力事項や表示事項を変えられることでしょうか?
分かりやすい例でいえば、当社へのアクセスです。
徳島は、車社会で、家族ひとりひとりが車を持つような土地柄です。都会のように、駅から何分ということは、実用的ではないんですね。しかし、既存のソフトですと、どうしても最寄りのJRの駅ということになる。
車でいらっしゃる方がほとんどなのに、意味のない最寄りのJRの駅から何分という説明になってしまいます。それを身近な目印の建物を入れられたり、バス停の名前が入れられたりと、お客様の立場にたって、表記を変えられるのがいいですね。
また、物件管理という点でも役立っています。お客様の履歴も残りますし、入力して、それが資料、データとしてきちんと管理された形で残っていきますので。物件台帳として大きな役割を果たしていますね。
ITサポータさんは、どんな存在ですか?
石部貴之様
心のお守りですね。
私は、以前から自分でホームページを立ち上げていたせいか、@dreamの導入もスムーズにいきましたし、ソフトを使うことに関しては、それほど難しさを感じることはありませんでした。それでも、分からないことは出てきます。そんな時、こちらの知りたいこと、分からないことを絶対知っていてくださる心強い存在です。
また、新しくコンテンツを作った際は、アドバイスをいただくこともあります。回数が少ない分、長い時間をとっていただき、ありがたく思っています。
サイトを運営していくうえで、これから@dreamを導入なさる方にアドバイスはありますか?
石部貴之様
@dreamを導入してから、県内の同業他社さんから、アドバイスを求められることも多くなりました。
不動産のホームページに限ったことではありませんが、ホームページは結婚と同じで作ったことがゴールではありません。サイトは、まさに生き物です。マイナーチェンジを欠かさず、常に鮮度を保ち、愛情をかけて育てていくことが大切です。
具体的にポイントを挙げていただけますか?
① 更新する ②うそをつかない ③対応 ④フォロー この4つですね。
毎日の更新がサイトの鮮度を保つ一番の方法です。また、物件情報には間取りなど正しい情報を掲載すること、実際物件を見に行くと、「掲載されていた内容と間取りが違っていた」なんてことがないように、確実な情報をアップすることです。これは信用問題にもつながってきます。
サイトを見てアクションをおこしてくださったお客様に丁寧に対応することはもちろん、アフターフォローも欠かせません。
そのほかには?
ぬくもりでしょうか。とにかく、物件だけ紹介していればいいという無機質なものではなく、その不動産屋さんの人柄が出るような温かさや親しみのあるサイトが人々の心をつかむと思います。
これからの夢はありますか?
石部貴之様
自社サイトのほか、携帯のホームページを充実させたいと思っています。iphoneなども発売され、今後情報ツールとしての携帯のしめる割合はますます大きくなってきます。当社のお客様もよくご覧になっていますよ。部屋を探されている学生さんが携帯で情報をご覧になり、親御さんに連絡するということも多いです。
また、携帯ならではの『見た方が得をする』、そんな携帯サイトを作りたいですね。たとえば多くの人に愛される大手ハンバーガーチェーンの携帯クーポン。不動産は、大きな買い物なのでハンバーガーのようにはいきませんが、そんなものが作れないか、考えています。
ネット以外の面ではどうでしょう?
石部貴之様
いつまでもこの山城で愛される街の不動産屋さんでありたいと思います。
徳島文理大学の学生さん向けに集客を絞ったのは、エリアを絞った方がより集客プランを立てやすいですしSEO対策も含めてでしたが、それだけじゃないんです。
当社を訪れる学生さんと親御さんは、まずこの地を訪れるのが初めての方です。不安でいっぱいの中、山城に住む私たちがご案内することによって、とても安心されます。そんなお客様をいつも温かく迎えて、ほっとしていただけるような不動産さんでありたいですね。
「石部さんに、まかせておけば大丈夫」いつまでもお客様にそう言っていただける不動産屋さんでありたいですね。
文理大学を卒業した学生さんのお子さんが、また石部宅建様をご利用になるなんてこともあるかもしれませんね。
石部貴之様
そんな時代も、すぐそこまできているかもしれません。
そうなったら、本当に幸せですね。
会社名 | 有限会社 石部宅建 |
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住所 | 〒770-8054 徳島市山城西2丁目10番地 |
TEL | 088-654-8088 |
FAX | 088-654-8176 |
お問合せ先 | info@ishibe.co.jp |
公式サイト | http://www.ishibe.co.jp/ |
インタビューを終えて
お話を伺いながら、ずっとほっとした温かい気持ちでいられた今回の取材でした。
「外に出て、お客様をお見送りした時、下げていた頭を上げてふと横を見ると、息子が大きな体を地面につきそうなくらい折り曲げて、まだ頭を下げているんです。私もあわてて、また頭を下げました」
そんなエピソードを聞かせてくださった社長の石部建雄様。
すでに10年前には、独学でホームページを立ち上げ、不動産もネットで集客の時代といち早く感じていた石部貴之様。@dream導入に半信半疑で不安も感じつつ、そんな息子さんの思いを受け止め、信じ、見守り一歩下がって一緒に歩いてこられた建雄社長。ご自身の仕事に誠心・誠意・誠実そのものに、向かい合ってきたお二人。まさに不動産界の親子鷹ともいうべきお二人でした。
「これからは、不動産はネット時代ではありません。もうすでにネットの時代がきています」そうおっしゃる石部貴之様。今取り組んでいらっしゃる新しい携帯サイトの完成もそう遠くない日にやってくるような気がします。
お二人を中心に石部ファミリーは、山城の不動産屋さんとして、これからもずっと多くのお客様に愛されていく、そう確信しました。お近くにいらしたらぜひ、「いしべっち」と「べーやん」のお顔を見にいらしてくださいね。
(取材・執筆・webページ制作 株式会社 物語ライティング)