お客様の声

製品導入事例/バックナンバー

これまでの導入実績

第113回 有限会社 鍵屋不動産 店長 増田亘 様

第113回は、1978年(昭和53年)創業以来、千川町・要町を中心に、豊島区・板橋区・練馬区などで、主に賃貸物件を手がける「有限会社 鍵屋不動産」様をご紹介します。

40年近くお付き合いのある家主様・お客様もおられ、地域に根付く不動産会社として信頼を得ています。ベテランスタッフが、お客様のご要望をとことん聞いてマッチングした物件を紹介し、ご入居後も親身にフォロー。人とのつながりを大切にする、昔ながらの不動産業のこだわりについて、店長の増田亘様にお話をうかがいました。

  • 四角っぽいけど、三角形の建物の鍵屋不動産

公式サイト http://www.kagi-ya.co.jp
所在地 東京メトロ有楽町線、副都心線「千川駅」4番出口より徒歩4分
地図はこちら
取材日 2016年9月30日

「手広く」から、「地元」に ~地域を知る有資格者スタッフが対応~

  • 創業40年近くなりますが、ずっと地元密着でやってこられたのですか?

    私が入社した時は地元の物件はもちろん、他に東京都全域・千葉県・埼玉県・神奈川県までの物件を取り扱っていました。当時は内見や写真を撮りに飛び回っていましたが、いろいろな街に行けることが楽しかったです。やがて地元要町・千川の募集物件が増えていくにしたがって、「地元密着」を意識するようになりました。

  • お客様の層や、案内される物件は、どのようなものですか?

    年齢でいえば20代から30代の方が一番多く、間取りはシングルタイプのお部屋を要望されます。ファミリータイプを求められるのは、これからご結婚される、またはご結婚されて間もない方です。2~3人のお子様を持たれるご家族にも対応していきたいのですが、物件数がぐっと少なくなります。
    当社最寄りの「千川駅」が有楽町線に加えて副都心線も乗り入れられるようになり、とても便利になりました。お勤めで都心へ出やすく、また、腰を落ち着けて子育てできる環境となり、以前にも増して人気のあるエリアに。

  • ほか、御社の特徴を教えてください。

    社員数はアルバイト含めて6人います。初めて1人暮らしをする方から、何度かお住み替えされた方、「家を買おう!」という方まで、幅広く対応させていただきます。営業スタイルとしては、しつこい営業のお電話やメールは一切いたしません。ご要望のお部屋の検索、ホームページの運営に力を入れ、物件情報は間取りや図面の線一本までこだわっております。また、接客時でのご案内は、ご覧いただく図面の説明を含め、「簡潔に分かりやすく」を心がけています。
    そして小さい店ですが宅地建物取引士その他、多数資格を持つスタッフが広く深い知識を元にお客様をサポートしています。

  • 千川駅4番出口。鍵屋不動産は、 ここから通りを、西南方向に下ればすぐ。

@dreamを導入 ~入力に手間はかかるも、問い合わせは増加~

  • @dream導入の経緯とは?

    以前は他社の複合機を使っていましたが、キヤノンへコピー機、PCなどをまとめてお願いしたのがきっかけです。その後、@dreamの営業の方からとても熱心に勧められて導入を決めました。私は「果たして@dreamのシステムが当社の営業スタイルと合うのか」と疑問を感じましたが、「決まったことなので、しっかり取り組もう!」と思い直しました。

  • 導入後、メリットになったことは?

    最初は、@dreamに慣れることで精一杯。こういったものに長けている者がおらず、悪戦苦闘しました。すぐに成果は出ませんでしたが、入力を続けているとネット検索でも上位の方に上がって人の目につくようになり、お客様からのお問合せが入り始めました。今では登録物件も増えて、立派なソフトに。@dream導入以前のホームページと比較すると、手間はかかりますが、段違いに役立つものでした。

  • 今後、どうされますか?

    先のことは分かりませんが、時代の変化には対応して、変えるべき部分は変えて行きたいと考えています。正直なところ、「@dreamの力がどこまで効いてるんだろう」と思うことはあります。しかし@dream導入後、少しずつお客様の来店数が増えているのも事実。使用している以上、@dreamにはめいっぱい働いてもらおうと。ただ、それには使い手である私たちの知識や技術の向上が大事ですね。

  • 千川駅1番出口出てすぐの、要町3丁目の 交差点周囲。美味しい飲食店が並んでいます

こだわりのHPトップページ ~情報を絞って、ユーモラスに~

  • 御社のHPのトップページは、すっきりとした構成ですね。

    @dream導入後のトップページですが、情報を詰め込みすぎて見づらくなっていると感じ、1年ほど前にシンプルな形にリニューアルしました。外注せずに社内で作り込み、できる社員が中心となって細部に至るまでディスカッションを重ね作り上げていきました。工夫したところとして「こだわり賃貸物件」情報をシンプルに9項目に分け、各タイトルを少しくだけた感じに。「通勤らくらく、駅近5分」「賃料6万円以下」「礼金なし」などと端的に示し、また、「変わったのやおオモシロイの」などと遊びの要素も加えました。

  • お客様の反応は?

    この画面に切り替えてから、「見やすい」と、好評を得ているようです。現在のお客様からの問い合わせは、8割前後がインターネットによるもの。私たちのホームページにお越しいただく二つの流れがあります。まず、大手ポータルサイトで検索をされ、気になるお部屋の取り扱い店舗が当社であった場合。もう一つは、「千川に住もう!」と考え、千川の不動産屋を探した場合です。どちらにしても、「この店に行きたい!」「ここで部屋探したい!」と思えるホームページにしていくのが、今後の課題です。最終的には、「要町、千川で物件を探すなら、鍵屋不動産」と、多くの方に思い浮かべていただけることが理想ですね。

  • スタッフ紹介をするなど、御社独自の情報発信がもっと必要になりますね。

    その通りだと思います。全てにおいてオリジナリティーがほしいところです。スタッフをはじめ、会社のこと、街のこと等々、インターネットで発信している物件情報についても、もっと工夫して当社にしかできない情報をご提供できればと考えています。

  • 鍵屋不動産ホームページのシンプル化した トップ画面。サグラダファミリアのごとく 完成はまだまだ先になりそう

本当の「地域密着型」 ~入居後のお客様にも寄り添う~

  • 最近のお客様の傾向とは?

    まずはインターネットで情報収集をされて、ある程度住みたい地域や不動産屋を絞り込んでからご来店されます。お客様からは、「地域の治安状況や、建物の防犯面を詳細に知りたい」といったご要望が増えました。防犯面では、若い男性でもモニター付きのインターフォンを求められます。これからの不動産会社は、安心安全に暮らすという視点での詳細な情報収集が、より重要になっています。また、お部屋の設備についてもフル装備とはいかないまでも、2口コンロや独立洗面、浴室乾燥機やシングルタイプでも浴室に追い焚き機能があるものが好まれます。これだけ豊かになった時代ですから、お部屋もどんどん住みよいものになってきています。

  • お客様に対して、どんなことを気遣われますか?

    知りうる情報はすべてお伝えし、お客様ご自身が本当に納得をされて、お部屋を決めていただくようにしています。変化球は使わず、直球勝負です。ご契約後もいろいろとご連絡をくださるお客様もいらっしゃいます。内容といえば、お部屋の不具合のことや、お住替えのご相談といった業務範囲のほか、「近くにお蕎麦屋さんない?」「カーテンの丈詰ができる店ない?」「自転車屋さんない?」などと多種多様です。ご契約後も、当社を覚えていてくださってご連絡をいただけるのは嬉しいですね。

  • 本当の意味での「地域密着型」ですね。

    私自身が、そうした人とのつながりにずっと支えられてきました。20代の頃は建築現場で働いていて、スーツを着てネクタイをするような仕事とは無縁。まさか自分が不動産屋に勤めるとは思ってもいませんでした。不動産のことは何も知らない、パソコンもいじれない、敬語も満足にできない素人でしたが、会社が根気よく使ってくれて、大家さんにも良くしてもらって今があります。
    当社に来店されるお客様には良い方が多く、これまでたくさんの支援をいただきました。私の住まいも千川なので、お客様と同じ街に住まう者として、より地域に密着した仕事をしていきたいと考えております。

  • スタッフブログで紹介しているアコレ千川店。 お酒やお菓子、あれもこれもアコレ

「当たり前のこと」を大切に ~お客様に嘘はつかない~

  • 最近の不動産業界をどのように思われますか?

    不動産屋は「敷居が高い」とか「怖い」というイメージを持たれている方が多いようです。確かにコンビニのように日常的に行くところではないし、お部屋探しからご契約までの流れも滅多に経験するものでもありません。賃貸とはいえ比較的大きなお金も動きますから、不安感を抱かれるのでしょう。だからこそ当社は、お客様にとって「安心」「安全」そんな不動産屋でありたいのです。そのためには、お客様に対して、嘘をつかないこと。そして、当たり前のことを当たり前にやること。 これが私のモットーです。

  • 将来の展望を教えてください。

    お店の規模はこれ以上大きくしない方が良いと考えています。その上で、集客の方法をより高めたり、物件をどのように決めていくか、思いついたことをどんどん実行してみたいですね。いつになるか分かりませんが、自分が思い描く通りのさらに質の高い仕事を目指したいですね。そして、お客様お一人お一人にじっくり向き合って、ご要望を実現いただくことはもちろん、お探しするプロセスも大事にしながら、気合いを入れて、それぞれの方の「正解」を探し続けていきたいです。

  • 閑静な住宅街が広がる要町界隈

会社名 有限会社 鍵屋不動産
住所 〒171-0043
東京都豊島区要町2-30-5
TEL 03-3959-6480
FAX 03-3959-6485
お問合せ先 home@kagi-ya.co.jp
公式サイト http://www.kagi-ya.co.jp

インタビューを終えて

千川駅から大通沿いを歩けばすぐの鍵屋不動産。その建物は3角形の3階建てで、フロアはお客様とスタッフが座れば一杯に。この手狭な空間がかえって、じっくり深い相談ができる雰囲気を醸し出しています。店長の増田様も、静かに語り掛けるように話されます。不動産業のエキスパートであり、生まれ育った地元を知り抜いておられるので、お客様に伝える情報は密度の濃いもの。時に不動産業界を辛辣に批判されるのは、ご自身の仕事に対する誠実さからだろうと感じました。ちなみに鍵屋不動産のロゴは不思議な形。創業者の「達郎(タツオ)」にかけたタツノオトシゴの夫婦が、「鍵」を守って向かい合っています。不動産業を通して、「人と人が信頼しあえる街に」という想いが、じんわり伝わってきます。

(取材・執筆 株式会社 物語ライティング)