お客様の声

製品導入事例/バックナンバー

これまでの導入実績

第18回 南部不動産 遠藤直史 様

第18回目は東京都武蔵野市にある「南部不動産」さんです。

と言うより、JR中央線 吉祥寺駅と言った方が分かりやすいかもしれませんね。

お店は、公園口(南口)から徒歩1分。

吉祥寺という人気のある街、そしてお店の立地も申し分ない南部不動産さんですが、かなり前からホームページを立ち上げていらっしゃいます。

そして、昨年12月には「@dream オブ ザ イヤー 2005」にて特別賞を受賞。

常に進化し続けるその姿勢に、迫ってみたいと思います。

  • 南部不動産 遠藤直史様

公式サイト http://www.nanbu-fudousan.com
所在地 JR中央線 吉祥寺駅南口 徒歩1分
地図はこちら
取材日 2006年4月24日

一問一答

  • 小さい頃なりたかった職業は?

    一番最初になりたかった職業は、NHKのアナウンサー。小学校低学年の時ですが、毎日決まった時間にテレビに映るというインパクトと、社会的にもきちんとした職業にみえるところに惹かれました(笑)

  • 休日の過ごし方は?

    週に1回お休みを取れるときには、映画や買い物に行きます。映画は大好きで、週に1本は必ず見るほど。買い物は、インテリアショップを見たり。その他、夏にまとまったお休みが取れるときは、スキューバダイビングに行きます。

  • おすすめのお店は?

    うちのお店の3軒ほど先にある、地下の立ち飲み屋さん。週に2回くらいは顔を出しています。あとは、「インテリアショップ ミヤケ」「インザルーム」「フランフラン」といった、雑貨屋さんですね。

ホームページについて 過去と現在の状況

村上 次に、ホームページについて伺っていきたいと思います。
@dreamはかなり前から導入されていらっしゃいますが、導入前後の様子はいかがでしたか。
社長 導入直後は、まず、ヒット数が全然出なかったんですよ。
村上 一日のアクセス数は、どのくらいでしたか。
社長 平均して、30件とか40件くらい。作っただけですから、ヒットしないのは当然ですよね。それからしばらくして、ヤフーや有料サイトに登録したりしました。
村上 ヒット数は変わりましたか。
社長 当時はまだホームページが多くはなくて。この業界でも。まだ作っていない業者さんもたくさんいましたから、最初は効率が良かったですね。でも、他の方たちもどんどんホームページを作成し、インターネットを重要視するようになったら・・・。
村上 また落ちてきてしまったのですね。ライバルが増えると、その分、検索で上位にヒットさせるのが難しくなります。
社長 その後は、リングアンドリンクさん主催の講習会に出席し、グーグルのアドワーズ広告をやったり、検索ワードに気をつけたり。SEO対策を意識するようになったら、一日のアクセス数も70から80くらいにくるようになりました。
村上 そういう時期もあったのですね。SEO対策の重要性を感じます。では、導入前はどんな状況だったのでしょうか。
社長 全く媒体を持たない業者でしたね。チェーン店でもありませんし、雑誌も使っていなかった。店頭のチラシと、お店に入ってきたお客様の案内だけ。でも、時代の流れとして、それではやっていけないだろうと見えていたので、@dreamの導入を決めました。
村上 ほんとに店舗のみだったんですね。@dream導入の前後を比べると、いかがでしょうか。
社長 変わりましたね! お客様の入口が、全く変わりました。ただ、ホームページやネットがきっかけだからこそ、気配りややさしさ、対応の早さなどに気を付けています。
村上 アクセス数も上がってきて、軌道に乗ってきたなというのは、導入してからどのくらいの時期ですか。
社長 本当にホームページを活用して、ちゃんと元を取ったというのは、導入してから3年位かかりました。ソフトとしてのツールの使いこなし、充実度ですよね。それまではまだ、従来型のスタイルにも重きを置いていました。インターネットだけに振ってしまうのは、怖かったんです。やはり、飛び込みのお客様にも、目を向けてやっていますし。でも、日記を書くことによって、お客様が親しみを持って来て下さるので、成約率はすごく上がりましたよ。
村上 一から始めて、ネットやホームページを使いこなすまで3年。長くかかりますが、きちんと成果は出るんですね。日記は自分のことを分かってもらう、便利なツールだと、あらためて感じました。

ホームページを運営していて、気をつけている点・工夫している点

村上 ホームページを運営していて、気を付けている点や工夫している点はございますか。
社長 ホームページは山ほどありますから、よそと変えなきゃいけないと思っています。そこで、うちはキャラクターを作成。キャラクターの「うさぎ」を作って、ホームページに名刺に、封筒に、お店に貼ってある図面にも付けています。
村上 うわぁ、かわいいですね。とっても親しみがわきます。
社長 「うさぎの不動産屋さん」とか「うさぎの看板の不動産屋」などと言って下さるお客様もいらっしゃるんですよ。うさぎでなくてもいいと思いますが、キャラクターは差別化の一つですね。あとは、色。青をうちのカラーにしようと、決めました。
村上 そういえば、ホームページは青ですね。
社長 そうですね。ホームページもロゴも青、名刺も、お店の表のテーピングも青です。それほどお金はかけられないので、それも差別化の一つにしようと考えました。「ブルーとピンクのうさぎ」というのは、何となくおさまりがキレイに思えて。
村上 かわいらしいですよね。それにしても、封筒や図面のファイルまで、「ブルーとピンクのうさぎ」だなんて、徹底してます。
社長 「ブルーとピンクのうさぎ」のお店は、しつこいくらいにやっています。見た目をかなり意識しましたね。不動産屋さんもホームページもたくさんあるわけですから、まずインパクトです。
村上 なるほど。これだけやれば、一目見ただけで頭に残ります。大事なことですよね。
他には何か気を付けていることはございますか。
社長 物件の鮮度と手作り感。物件はだらだらと古い情報を出さないように、気を付けています。ホームページは、毎日ビルダーで日記をコツコツと更新していますから、それが見ている方に伝われば。大きな会社によくあるゴージャスな雰囲気よりも、「頼みやすい」という温かさを大事にしています。
村上 それは、本当によく伝わってくるホームページですよね。Webコメントにも顔文字を使ったりしていて、やさしい感じがします。
社長 ええ、色々やっていますね。「ふざけたヤツだ」と思われるかもしれませんが、あまり気にしておりません(笑)
村上 全く変な感じはしませんよ。親しみがあって、良いと思います。
ところで、ホームページを立ち上げてから、大幅なリニューアルというのは、されていらっしゃいませんよね。
社長 変えている業者さんは、かなり変更されていらっしゃいますよね。それに比べたら、うちはあまり変えていない方かもしれません。トップページを見せるのではなく、物件を見て頂くのが基本ですから。
村上 なるほど。大幅に変更せず、うさぎのアニメーションを入れたり、日記をトップページに持ってきたり。細かい工夫をされていらっしゃるんですね。
社長 あんまりいじってしまうと、せっかく良く出来ている最初のフォーマットが、崩れてしまうのでは。それよりもすぐ、物件検索に移れる方がいいですね。
  • ポストまでキャラクターを

ホームページ以外で工夫している点

村上 次に、ホームページ以外で工夫している点はございますか。
社長 キャラクターと色の他に、間取り図ですね。間取り図は、全部手書きなんですよ。
村上 えーっ! 全部手書きなんですか。かなり大変そうな気がしますが。
社長 昔、設計の仕事をしていたので、慣れているんですよ。CADというものが少し出回り始めた時代でしたから、私たち若いものには回ってこず、フリーハンドでずいぶん図面を書かされました。ドアのラインなども、フリーハンドでキレイに書けるようになりましたよ。今はそれが、マウスになっただけです。
村上 すごいですね。色を付けたりするのは、画像ソフトでしょうか。
社長 フォトショップという画像処理のソフトを使って、ラインツールや色を染めるツール、文字ツールなどで整えます。その際、色を統一しているのが工夫している点ですね。
村上 どのように、統一されていらっしゃいますか。
社長 居室は黄色、キッチンはピンク、水周りはブルー、2部屋目はオレンジ色に。そうすることによって、毎日見る方は、非常に見やすくなるのではと思います。お店の壁に貼ってあるものも、ホームページでも、全て統一しています。
村上 なるほど。どうりで、図面が見やすいと思いました。
社長 よその業者さんで、元付け業者さんの図面を、そのままダイレクトに載せてしまっているところがありますよね。かなり劣化した図面なども。
村上 そうですね。結構、見かけます。
社長 これは昨年の例なのですが、ある若い女性のお客様に、家賃14万円2DKのお部屋を契約して頂きまして。その時「実はこの部屋、他のお店のホームページでも見たんです」というお話が出ました。
村上 他のサイトと見比べてみたんですね。
社長 その会社のホームページで見たときは、そのまま原図を入れたものらしく、「白黒で汚い図面で、怖かった」と。でも、同じお部屋で、「色を塗ってキレイに作り直した図面を見たら、見たくなった」と言って下さいました。それをやったかやらないかで、契約が決まってしまうのかと思うと、ゾッとしましたね。
村上 手間はかかりますが、お客様の立場に立って、見やすい図面を載せることが大切なんですね。それだけでも、「お部屋を見てみたい」のと「このお部屋はダメだ」に分かれてしまう。
社長 ホームページとつながってくる話になりますが、図面に関しても気を付けて作成しています。写真もただ撮るだけでなく、アングルや背景、時間や天気などにも心配りを。なるべくお客様に良いイメージを持ってもらえるよう、やっております。
  • トップページに掲載されている図面
    統一感が取れていて、
    大変見やすい

これからチャレンジしていきたいこと

村上 今度は、これからチャレンジしていきたいことを教えて下さい。
社長 実は、今一番力を入れているのは、後ろ向きの仕事。苦情ですね。
村上 クレーム対応のお仕事は大変ですよね。
社長 つい先ほどかかってきた電話も「手すりのところが錆びていて、子供が持ったら落ちそうなので、直して欲しい」というお話でした。面倒な問題もありますが、そこはきちんと片付けて、最終的にお客様が「選んで良かった」と思ってくだされば。苦情処理というのは、一番やりづらい仕事ですけどね。
村上 難しいお仕事ですよね。でも、そこをきちんと対応すれば、お客様からの信頼も違いますよね。
社長 そうですね。例えば、音のトラブルが発生したときに、「次から気を付けてください」「私も気を付けているんです」といったやり取りが出てしまったら、調整するよう気を付けたり。ぎくしゃくしないよう、心がけながらやっています。
村上 そういった問題はよく聞きますが、一番対応が難しいですね。
社長 そうですね。でも、そこをきちんとすると、またお客様を紹介して頂けるケースもありますので。今のお話とつながりますが、今後はクレーム処理とお客様からの紹介に力を入れていきたいですね。

@dreamについて 導入されたきっかけ

村上 次に、@dreamについてお伺いしたいと思います。@dreamを導入されたきっかけは、何でしょうか。
社長 きっかけは、キヤノンの営業マンがコピーやOA機器のことで、うちのお店に来ていたんですよ。そしたらある日、「キヤノン関係で、不動産屋さん向けのホームページを作るソフトを開発するんです」と。その頃、ちょうど私も、自社ホームページを作りたいと思っていました。
村上 タイミングが良かったんですね。@dreamのホームページを選んだ決め手とは。
社長 よそのホームページを見ていたら、企業イメージが先行してしまうホームページが多くて。あまり役に立たないと思いました。そのうち、リングアンドリンクの方も一緒に来られて、@dreamについて説明を受けるように。「バーチャル店舗」であるということなどを伺って、キヤノンさんとの関係から、お願いすることに決めました。
村上 その頃は、無名なソフトでしたから、導入するのも不安だったと思います。キヤノンさんとの関係があるから、変な会社じゃないだろうと思われたんですね。
社長 ええ、まだデモ版も出来ていない時期だったと思います。@dreamの骨組みを作っている最中で、「不動産屋さんは、どういう情報を入れたいのか」「どのようなシステムだと、入力がしやすいのか」といった質問を、開発の方が聞きに来ました。よく考えたら、そのような頃から、お付き合いが始まっていたんですね。
村上 有難いことですね。そのような時期から、@dreamはユーザ様に支えられているんですね。
社長 二人三脚と言ったら偉そうですが、こちらの意見を取り入れてくれるという姿勢も、有難かったですね。その後のバージョンアップに関しても、何回か反映して頂いたこともあります。
ただ、今となってみれば迷いがなかったわけじゃない。それだけの金額を信用の度合いの一つにしたのと、自分で覚悟を決める金額になっていたからだと思います。
村上 確かに「やらなければ!」という金額ですよね。はっきり言って、高いと思います。
社長 一つお金を投じて、今後も付き合えるというのであれば、続けられるんじゃないかと思ったんですね。これが単なるホームページ制作ソフトだけだったら、上手くいかないと思います。忙しかったり、分からないことが出てくると、更新しなくなってしまうかもしれません。@dreamに投じる以上は元を取り、それだけの収益をあげなければという思いで、導入しました。
  • お店のドアも、
    ブルーとピンクのうさぎで

@dreamについて 魅力的な点

村上 次に、南部不動産様にとって、@dreamの魅力的な点とは何でしょうか。
社長 たくさんありますけど、一つは操作性ですね。圧倒的に操作性が良いと思います。物件の入力や、部屋止めを元に戻したりといった操作性が非常に良い。その作業をメインに、日々使いますので、助かっております。
村上 どうもありがとうございます。他には何かございますか。
社長 先ほども少しふれたように、ホームページのトップからすぐ物件検索ができること。よそのホームページだと、すぐに検索できなかったり、自分の条件を入力しなければ資料が見られなかったりします。@dreamは、そういうスタイルではないので、それは非常に大きいですよね。
村上 @dreamの大きな特徴でもあり、皆さんから気に入って頂いている点でもありますね。逆に、こうして欲しいというご要望はございますか。
社長 昨年の「@dreamDAY!」でも申し上げたのですが、悩ましい点は、マッチングの微妙なさじ加減。デジタル処理ですから、例えば家賃7万5千円までというお客様のマッチングをすれば、7万6千円の物件は、ヒットしないんですよ。機械にそれを望むのは難しいんですけども、将来的にある程度、機械の方で判断してくれるようになってくれればと。
村上 お客様のご希望と、物件の微妙なズレですね。ピッタリ合わないけれど、これはおすすめしたいと思われるものがあるんですね。
社長 この物件が、どうしてお客様に合わないんだろう、と思うことがあります。調べていくと、条件等が1個だけ欠けていた、というだけでして。そのデータは、そのままメール送信できないので、将来的には色分けなどでマッチングされたら、うれしいですね。
村上 人間にだからこそ、分かる感覚かもしれません。でも、将来的に実現可能であれば、すごいですね。

@dreamについて フォロー体制

村上 @dreamのフォロー体制については、満足されていらっしゃいますか。ITサポータや業者交流会、メールマガジンなどがございますが。
社長 出来ればですけども。業者交流会は、もう少し時間短縮でやって頂けると、有難いですね。出席するとなると、丸一日つぶれてしまうので、仕事上厳しい。午後からとか夕方からという選び方もあるのですが、どうせ行くなら、色々なお話を伺いたいのです。ですから、もうちょっとコンパクトにやって頂けると良いかな、という気がします。
村上 なるほど。コンパクトに、ということですね。確かに、丸一日つぶれてしまうので、出席できないユーザ様には申し訳ないと思っております。
社長 主旨は大変素晴らしいですよね。
他にメルマガについては、もっと欲しいです。毎日送るわけにはいかないと思いますので、ちょっとしたワンポイントや業務の一工夫など。今送られてくるボリュームの半分でも構いませんので、ちょこちょこと送って頂きたいですね。
村上 今お送りしているメルマガ1回分を半分に分けて、2回に送るとか。常にふれていたいという感じでなんですね。
社長 忙しいと読めなかったりするんですよね。すると、見逃してしまったり。業者交流会で発表される成功事例の中のヒントなども入れていただけると、うれしいですね。業者交流会に集まった方だけでなく、全ユーザさんにもちょこっとメルマガで流すとか。見直すことも出来ますし、メールだと残りますからね。
村上 確かに、メールだと残りますよね。
フォロー体制について、たくさんヒントを頂きました。どうも有難うございます! リングアンドリンクのほうも気が付いていない点があると思いますので、ご要望がございましたら、またお聞かせ下さいませ。

今後の目標

村上 最後になりますが、お客様に向けて何か一言お願い致します。
社長 うちは「賃貸プランナー」です。まずお店にいらして、好きなことを言ってみてください。「こんな生活がしてみたい」とか「こんな部屋に住みたい」「景色の良いお部屋がいい」とか。具体的に「お部屋が6畳で」というのでなくて、構いません。ニュアンスを伝えて頂ければ、こちらでお客様のお部屋を見繕います。出来ないことは「でも、こうすることによって解決しますよ」と、他の不動産屋さんにはない生活提案をさせて頂きます。
村上 なるほど! だから、「賃貸プランナー」なんですね。何でも相談できそうです。
社長 「どんな家具が合うか」というご相談でも、いいですしね。
それから、契約した後はぜひ吉祥寺界隈の生活を楽しんで下さい。飲み屋でお会いしたら、1杯おごりますよ。事務的なお付き合いでなく、長くお付き合いさせて頂きたいと思っております。
会社名 南部不動産
住所 〒180-0003
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-5
TEL 0422-43-5720
FAX 0422-43-5665
お問合せ先 info@nanbu-fudousan.com
公式サイト http://www.nanbu-fudousan.com

インタビューを終えて

自社ホームページを立ち上げている不動産屋さんが、少なかった頃。
そんな時から、無数のホームページが立ち上がっている現在まで、同じテンションを持ち続けている南部不動産さん。
並大抵の努力では出来ないことだと、あらためて感動しました。
また、ホームページだけでなく、大家さんやお客様との良好な関係も、成功の秘訣なのでしょうね。

 

(取材、撮影、編集、文章 : インターネット・コラボレーション・ライター 村上 幸 )