製品導入事例/バックナンバー
第64 回は、島根県松江市の「有限会社 朝日住宅」様です。
松江は、松江城を中心に碁盤の目のように町が整備された城下町。松江のシンボル、宍道湖は、日本を代表する夕日の美しい場所として知られています。 小泉八雲をはじめ、多くの文豪に愛された町、松江。町のそこここに歴史と情緒があふれています。
そんな歴史ある松江で、昭和42年より不動産業を営む朝日住宅様。社長の目次修(めつぎおさむ)様は、2004年の5月に@dream賃貸版を導入し、その効果の大きさからその後相次いで売買版、サーバー版を導入されました。
目次社長は「@dreamは、向かい合えば向かい合うだけその効果は絶大」と語ります。
朝日住宅社長 目次 修様。
優しいほっとする笑顔の持ち主
公式サイト | http://www.asahijyutaku.jp/ |
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所在地 |
JR松江駅より車5分 地図はこちら |
取材日 | 2011年7月10日 |
この付近には、名湯として知られる玉造温泉をはじめとしてたくさん温泉があるんですよ。休日には、ドライブがてら八雲町や安来町の温泉に出かけてゆったりと体を休めています。ストレス解消にもなりますし、疲れが取れますよ。
日本第7位の大きさの宍道湖には、しじみをはじめとした宍道湖七珍というのがあります。シジミ、コイ、アマサギ、シラウオ、ウナギ、モロゲエビ、ススギですね。また、出雲そばも有名でたくさんお店があります。野焼きもいいですよ。トビウオのすり身を筒状に焼いたものです。見た目は、大きなちくわみたいな感じです。
静かな城下町で暮らしていますので、のんびりゆったりとした穏やかな気質だと思います。
松江はどんな町ですか?
松江は、松江城を中心とした落ち着いた城下町です。今年は2007年から続く松江城築城400年祭のまっただなかなんですよ。町中でさまざまなイベントが開催されています。
町には水路がたくさんあって、水の町という印象を受けました。
松江といえば宍道湖。そしてまちには川がたくさん流れていて水の都といっていいでしょうね。
松江城のお堀を約55分かけて遊覧船でめぐる堀川めぐりは、しっとりとした城下町の趣を感じることができます。
宍道湖といえば、夕日のスポットとして有名ですね。
宍道湖の夕日は最高です。近くの県立美術館には、宍道湖沿いを歩ける遊歩道が整備されていて、四季おりおりの美しい夕日を見ることができます。
私は、嫁ヶ島を入れて西に沈むロケーションがお気に入りですね。夏には花火大会もあり楽しめます。
滔々と水をたたえた宍道湖
開府400年。現存する天守を持つ お城では全国で6番目に古い松江城 松江市観光協会サイトより
創業は何年からですか?
今の会長である父が昭和42年に創業しました。国道9号界隈で2?3ヶ所移転をした後、今の場所で営業を始めました。会長に聞いたところによると、当初は営業に行くにも車などなく自転車だったそうです。今は便利な時代になりましたね。
お店の営業は何人でなさっているのですか?
会長と私を含めて11人です。従業員は、それぞれ賃貸・管理・経理部門に分かれて仕事をしています。賃貸は、その名の通り賃貸に関するお客様のご案内ややりとり、またオーナーに代わって物件の管理を担当する管理部門は、クレーム処理や物件の不具合などの処理の担当、経理は家賃の管理などを行う部門です。営業利益のバランスとしては、売買3割、賃貸3割、管理4割となっています。
お店の雰囲気づくりで大切にしていることはありますか?
不動産屋はまだまだ入りにくいというイメージがあります。いらしていただいたお客様に気持ちよく過ごしていただけるように、従業員すべてが明るく元気に、徹底して「いらっしゃいませ」をいうように心がけていまいす。
お店のモットーはありますか?
会長の代から、「真心と誠実でご奉仕する」というのがモットーです。
いつも不動産業の目線ではなくお客様の目線に立ち、ひとりひとりのお客様に対応させていただいています。どんな小さなお声でもおろそかにせず耳を傾けます。日々その積み重ねです。なかには、お問い合わせのみで帰られるお客様もいらっしゃいますが、丁寧に対応することによって、また帰ってきてくださることも多々あります。
国道9号からもよく目立つお店外観
従業員の皆さんと。 ベテランから若手まで大所帯。 どこかほんわかムードだ
お客様はどのような方が多いですか?
松江は、町の中心を流れる天神川を中心に橋北と橋南という地区に分かれています。橋北は、いわゆる官庁街で島根大学もあります。橋南は、松江駅を中心に、駅から松江大橋にかけて古くから商業の中心となってきた地域です。当社は橋南を希望されるお客様がほとんどですね。
全体の7割を占めています。
年齢層は、どうでしょう?
若いご夫婦からご年配のご夫婦まで幅広い年齢層です。新婚の方、転勤の方、独立して家を出られた方、ファミリーの方、Iターン、Uターンの方などいろいろですね。また、近郊の出雲市や安来市から松江に勤務されている方も多いですね。売買ですと年配のご夫婦が住み替えのため中古住宅をご購入されることもあります。
それでは市外の方が多いのですか?
松江市外からのお客様もいらっしゃいますが、どちらかといえばずっと松江市にお住まいになっている方が住み替えをされることが多いんですよ。それだけ松江が好きだということかもしれませんね。2代にわたってご利用いただいているお客様も多くいらっしゃいます。売買でご利用いただいたお客様のお子様が成人なさってご結婚される時、当社をご利用いただいたこともあります。幸せな笑顔を見て、「あの小さなお子さんがこんなに大きくなられたのか」とうれしく思ったこともあります。
清潔な店内。ここでお客様とのお話が行われる
@dream導入前の集客状況は、どのように行っていましたか?
地元の新聞広告やチラシが主な集客方法です。たまに、地元の印刷会社が作っていた不動産情報誌に広告をだしていました。
効果はいかがでしたか?
それなりの効果はありました。ただ、あくまでそれなりにといった状態で爆発的にといったものではありませんでした。このままではいけないと、新しい集客方法を模索していたところ@dreamに出会いました。
@dreamのきっかけは、どういうことからですか?
導入したのは、2004年です。さきほどもお話したように、日々の集客方法に爆発的な効果を感じられず、新しい集客方法を模索していました。当時、松江市内の不動産業でホームページを作っていたのは、2?3の会社だけでした。もちろん、今のように検索して物件を探すことなどできませんでした。私は、インターネットの知識はそれほどありませんでしたが、これからの不動産業には、遅かれ早かれインターネットの時代がくると思っていました。実際、インターネットに関してはいろいろと試したこともありましたが、どれも役にたたないものばかり。そんな時、キヤノンシステムアンドサポートの方に「こんなセミナーあるけど、行ってみませんか?」と声をかけていただいたのがきっかけです。
参加されてみていかがでしたか?
リングアンドリンクの金丸社長のお話を聞き、「このソフトだ!」と確信を持ちました。といいながら、心の奥底には半信半疑な気持ちもあったことは事実です。
最初の導入で効果は感じられましたか?
そうですね。インターネットからのご予約も増え、来店者も倍増しました。
新規物件を掲載すると即予約ということが続き、私の選択は間違いなかったと実感しました。今では、1ヶ月の売り上げの7割がホームページからのお客様ですね。導入後は急激な落ち込みなどはなく、コンスタントに集客があります。
これも@dreamのおかげですね。
@dreamを導入して変化したことはなんでしょうか?
仕事の流れが完全に変わりました。以前は、お客様からご相談のお電話やご来店をいただき、それから当社が何件か物件をピックアップしてご案内日時を設定し、何軒かご案内するという形でした。でも、@dreamを導入してからは、お客様はすでにホームページで物件情報を吟味いただいていますので最終確認だけでOKです。とにかく能率がグーンとよくなりました。
ホームページを作るうえでなにか工夫されている点はありますか?
そうですね。
まず、とにかく物件の写真はたくさん載せています。1物件につき、10枚以上ですね。次に、お客様がそこに住んだ時、必要な情報はなんなのかをイメージして、スーパーや学校は近いのかなど、コメントもできる限りたくさん掲載しています。
最後にブログです。これも、「不動産屋は、まだまだダーティーなイメージがある。そのイメージを払拭し、お客様に身近に感じてもらうには、ブログは大切なツール」というリングアンドリンクの金丸さんのお話を聞いて導入しました。今、私と社員で3つのブログを書いています。
更新は大変ではありませんか?
日々の暮らしの出来事や感じたことを書いていますので、それほど苦にはなりません。つい最近も久しぶりに会った方がこちらの近況をすべて把握していて、ブログってすごいなぁと感じたこともあります。
さまざまなこだわり条件から検索できる 物件情報など、お客様の立場にたったホームページ
ホームページ以外で工夫している点はありますか?
ご来店いただきご相談いただいたお客様用にフリーペーパー的な冊子を作りお送りしています。
社内でフリーペーパーを作られるなんてすごいです!
@dreamのチラシ機能を使えば、簡単に作ることができます。インターネットからのお客様だとアドレスが分かっていますので新たに物件情報をご案内する追客も可能です。しかしご来店のお客様ですと、いい物件情報があってもすぐにご案内することができません。そのため、毎月このような冊子をお届けしています。
評判はいかがですか?
そうですね。この冊子を見てのお問い合わせもありますよ。
こまめに続けていきたいと思います。
毎月お届けしている冊子
@dreamは日々の業務には欠かせないものとなっているようですが、その魅力はどんなところにありますか?
まず、物件情報や写真の入力などの操作が簡単なことでしょうね。実は、私はパソコンが苦手であまり触ったことがなかったんですよ。その私が毎日触っていますからね。また、そんな私にとってITサポータさんがきちんとしているというのもうれしいですね。
ITサポータさんは大きな力になりましたか?
そうですね。心強い存在です。操作で分からないことがあれば、電話一本で微に入り細に入り、教えてくださいます。操作方法だけでなく、SEO対策、お客様とのメールのやりとりのアドバイスや、ホームページのレイアウトなどの相談にものってくれます。
ほかには何かアドバイスなどしてくれますか?
厳しいところもありますよ。「もっとホームページを目立たせるようにキラキラ、派手にしたらどうだろう」と相談したこともあったのですが、「それは逆効果です」とばっさりでした。このように、こちらから「こんなことはどうだろう」と相談を持ちかければ相談に乗ってくれて、いろいろとアドバイスもくれますし、なくてはならない存在ですね。
これから@dreamを導入されるユーザーさんへのアドバイスはありますか?
まず、毎日更新すること。こまめにコツコツと向かい合えば必ず結果はでてきます。そして、なにも遠慮することなく、どんどんITサポータさんに相談すること。 相談しないとソンですよ!また、ホームページの工夫のところでも少しお話したのですが、一度自分の会社のホームページを不動産屋の目線でなく、お客さんになったつもりで見てください。今まで気づかなかったいろんなことが見えてきます。その見えてきたことをどうするか。@dreamは、その答えもだしてくれるはずです。
今後の目標などについてお聞かせください。
今後も賃貸3割、売買3割、管理4割、売り上げをバランスよくやっていきたいと思っています。ただ、少し管理部門に力を入れていきたいですね。
今、当社ではオーナーさんの代わりに750室を管理させていただいていますが、それを1000室にするのが当面の目標です。@dreamについては、まだまだすべての機能を使いこなせていないと思うので、従業員といっしょにどんどんセミナーにも参加してレベルアップしていきたいですね。それが、お客様目線になったホームページの作成にもつながるはずですから。
会社名 | 有限会社 朝日住宅 |
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住所 | 〒690-0017 島根県松江市西津田4丁目1-2 |
TEL | 0852-22-3040 |
FAX | 0852-22-3052 |
お問合せ先 | info@asahijyutaku.jp |
公式サイト | http://www.asahijyutaku.jp/ |
インタビューを終えて
@dreamとの出会いについて、「遅かれ早かれインターネットの時代がくると思うちょったけん」と出雲弁を交えながら、お話してくださった目次社長。
その優しい響きの言葉を文章でお伝えできないのが残念です。目次社長のお話は、むずかしい不動産用語やIT用語などはなく、出雲弁の響きのあいまって、一言、一言が温かいお心が伝わってくるようなものでした。そう、「ホームページを見る時は、お客さんの立場にたって」とおっしゃるように、どんな時も相手の立場にたって行動し、お話をされているのです。そんな目次社長にとって@dreamは、より強固なお客様とのつながりを築く大切なツール。さまざまな機能を持ったこのソフトは、きっと使い手の心が吹き込まれ、より輝きを増すのだと実感しました。「これからもどんどんステップアップしていきますよ」と燃えていらっしゃる目次社長。事務所のスケジュールボードは隙間もないほど真っ黒。どうかお体は大切にお過ごしくださいね。初めての松江、滔々と水をたたえた宍道湖を眺めつつ、どこか初めてきたような気がしないゆったりとした気持ちになった取材でした。
(取材、撮影、編集、文章 : 物語ライティング )