お客様の声

製品導入事例/バックナンバー

これまでの導入実績

第65回 株式会社 不動産企画室 土地屋 社長 小関 様

第65回は、山形県東根市の「不動産企画室 土地屋」様です。

東根市は山形県の中央部にあり、サクランボ生産の盛んなのどかな町です。
2005年、業界とのつながりがまったくないなか開業された小関社長。老舗業者様の多いこの地域で地道なおつきあいを積み重ね、今では多くの信頼を得られています。また、@dream講習会などにも熱心に参加。お問い合わせが増えるホームページ作りに邁進されていますが、地方独特の悩みもあるようで……。

  • 人懐っこい笑顔が魅力。
    不動産企画室 土地屋 社長 小関様

公式サイト http://www.tochiya.jp/
所在地 JR奥羽本線、山形新幹線 さくらんぼ東根駅から車10分 県道20号 市立大富中学校 正門前
地図はこちら
取材日 2011年7月20日

山形といえば、芋煮が有名ですね。

ひとくちに芋煮といっても、豚肉を使うか牛肉か、醤油味か味噌味かなど地域色があるんですよ。東根地域は牛肉を使った醤油味です。日本一の芋煮会フェスティバルが毎年行われる馬見ヶ崎河原も、このあたりの人がよく遊びに行くスポットです。

東根市といえばサクランボですが、それ以外にも有名なものはありますか?

県の天然記念物に指定されているイバラトミヨという魚がいます。つがいで巣を作って子育てするそうです。また東根小学校の校庭に、樹齢1500年以上とされる国指定特別天然記念物の大けやきがあります。もうすっかり老木ですが、児童や地域の人たちに大切に守られていて、その姿は圧倒的です。

小関社長はお若いですね。

こう見えても、39歳なんですよ。若く見えてうれしい半面、仕事上、いいのか悪いのかは疑問ですね。恰幅が必要というか、もう少し太った方がいいかなと思っていますが……。

街の雰囲気について ~果樹王国東根は「さくらんぼ」が合言葉~

  • 最寄りのさくらんぼ東根駅は、めずらしい駅名ですね。

    そうですね。山形新幹線の停車駅として新設されたとき、市長が尽力されたと聞いています。東根市はサクランボ、モモ、ナシ、リンゴなど山形県下でも有数の果樹王国ですが、なかでもサクランボは生産量日本一を誇る市のシンボルです。
    だから、さくらんぼマラソンやさくらんぼ東根温泉、さくらんぼ図書館など、サクランボにちなんだ名前はたくさんありますよ。

  • 東根市は地元の方が多いですか?

    工業団地や自衛隊の神町駐屯地があるので、全国から移り住む方もたくさんいらっしゃいます。市の子育て応援施策もあり、若い世帯が増えて人口約46,000人は増加傾向です。 果樹園が多いのですが山形空港もあり、最近では大型ショッピングセンターもできてにぎわっていますよ。

  • このお店は、駅の近くではありませんが。

    このあたりで電車を使うのは高校生か一部のおじいちゃん、おばあちゃんくらい。車を1人1台持つのが当たり前です。大家族なら、一家に5台なんてことも普通。2LDKの賃貸アパートにも駐車場2台分は必須です。そんな車社会ですから、駅との距離は関係なく駐車場さえあればOKなんです。

  • JR奥羽本線、山形新幹線 さくらんぼ東根駅。 駅ロータリーを彩る植栽もサクランボだ

  • 佐藤錦も東根が発祥の地。 生みの親、佐藤栄助氏の像

  • 東根市子育て支援の拠点 さくらんぼタントクルセンター。 大きな屋内遊具施設や保育所などがある

お店について ~兄は設計事務所でうわものを、弟は不動産屋で土地を売ってます~

  • この仕事を始められたきっかけは何ですか?

    私は東京の大学を出てそのまま就職し、2年間東京で働いていたのですが、こちらに戻らなきゃならなくなって……。とりあえず父と兄がやっている設計事務所を手伝いながら、宅建取引主任者の資格を取りました。その後2005年に開業したのですが、設計の方の手伝いもあり約半年間は格別何もせず。じゃあ、翌2006年春に移動するお客様をターゲットにしようと準備を始めました。

  • 土地屋というのはおもしろいネーミングですね。

    最初は名字か地域名かっていろいろ悩んで、「山形不動産とか日本不動産とか、つけたもの勝ちだよ」なんて笑ってました。でも、元々設計事務所があってうわものを扱っていたので、今度は下、土地売りみたいにすればいいかなって。 金丸社長にも「田畑を売るのか?」って言われましたし、売買専門のように思われがちですが、賃貸も売買も両方ともがんばってます。

  • 外の旗印が印象的ですが。

    たまに近所の人が散歩するくらいで、この前の道を歩く人はほとんどいません。みんな車でぶんっと通り過ぎてしまいます。だから、車から見てもわかりやすい目印がほしくて。「今までわからなかったけど、旗のおかげでやっとわかったよ」ってよく言われます。建物の雰囲気ともあってるって好評なんですよ。 あと、不動産屋の店頭によくある間取り図も、うちにはありません。歩く人がいませんから、見る人もいないんです。

  • 赤い旗が土地屋さんで、 青がお兄さんの設計事務所。 和風の外観に、お茶屋さんと間違えられたことも

お客様について ~一年半メールだけのお付き合いの末……。~

  • 社長さんお一人での営業ですか?

    はい、そうです。一人だと出かけるときが困るんですよね。電話は転送しますが、できればメールをいただきたいですね。 このあたりはまだ、「不動産屋には直接行く」方が多いんですよ。思い立ったらすぐ、車に乗って、コンコン「アパートないですか?」って。今でもそうですから、私が開業した5年前は「インターネットを見て前もって探す」なんてなかったんです。県内でネットを活用している業者さんも当時はほとんどありませんでしたが、ここ2〜3年で少し増えてきました。インターネットも浸透してきたのか、電話をくださるお客様も多くなりました。

  • メールより電話が多いですか?

    そうですね。電話いただいたお客様には、「今、パソコン見てますか?」とお聞きするんですが、「会社のパソコンを見てる」って方が多いんですよ。アドレスを教えていただきたくて「空メールでも送ってください」とお願いするのですが、「会社のパソコンだからできない」って。それで携帯のアドレスをお聞きするのですが。最近の若い方は「パソコンは開かない、ほとんど携帯だけ」という方も多いので、携帯ユーザー対策もこれからは考えないといけないなって思っています。

  • アドレスがわかったら、メールでのお付き合いが始まりますね。

    メールって夜に打つ方が多いみたいです。仕事終わって寝る前の10時過ぎとか、日をまたいだ1時2時とか。私は仕事はじめに毎日メールチェックをするので、翌朝にはまず返信を入れます。そして、その日のうちに希望とあう物件を探したり、写真を撮り直したりして再度メールを送る、そんな感じから始めます。

  • 今まででいちばん印象深いお客様は?

    メールのやり取りだけで1年半、という方がいらっしゃいました。初めて「見たい」とおっしゃった物件があって、ご案内したら成約していただきました。 その方をご案内する時は、初めて会った気がしなかったですね。でも、なんとなく想像と違うところもあり、お客様の方もそう思ってらっしゃるんだろうなって。ちょっと不思議な感覚でした。

  • 東根の清らかな水を使った 「焼き麩」も名物の一つ。 老舗「文四郎麩」をはじめ、麩の店が街道に並ぶ

@dream導入のきっかけ ~店舗として成立しない場所での開業、ならば@dreamを~

  • ホームページを開設されたのはいつごろですか?

    開業の初めから、ホームページを作ろうと思っていました。ここは、不動産屋とか賃貸業とかをする場所ではないんですよ。線路の向こう側、国道13号の東側に、駅もアパートもいっぱいあるんです。こちら側には空港と果樹園ばかり。 もともとの設計事務所は工務店さんとのお付き合いだったので、ここでもかまわなかったのですが。

  • @dreamを導入されたのは?

    設計事務所の頃からキヤノンシステムアンドサポートさんとはお付き合いがあったので、「不動産屋を始める」と言ったら紹介していただきました。 デザイン事務所やプログラミングをやってる友人にも相談したのですが、@dreamの話を聞いて、(1)多くの方が使われていること、(2)機能が充実していること、(3)ただのソフト売りじゃなくサポートがしっかりしていることなどから決めました。 店舗としては成り立たない場所で開業するので、「目指すは、マンションの一室で営業し@dreamを使って成功されている業者さんかな」って。

  • @dreamに経済的負担はありませんでしたか?

    お金はできるだけかけたくないです(笑)。でも、チラシを打つのにも相応のお金が必要だし、ポータルサイトも結構高くて、なのにこのあたりの人は見てないだろうし。 「ホームページ作成業者に依頼して、月々いくら払って、物件ひとつ直してもらうのにいくらかかって、しかも2〜3日かかる」とよく聞くんですが、自分で簡単に、リアルタイムで直せる@dreamの方が、費用対効果はぜんぜん大きいと思います。

  • 落ち着く接客スペース。 「ここを使うのは契約か、鍵渡しのときくらいです」

@dream導入後の変化 ~問い合わせを増やすためのホームページ作り~

  • @dreamを導入して5年とうかがいましたが。

    はい。じわじわと反応が増えてきた実感はあるんですけど、飛躍的にどんって急成長、ではないので……。 アクセス数は正直に言うと、今でも1日30〜40、繁忙期で50ってところです。これはここ2年くらいで増えた結果で、その前は20前後でした。それでも、地域的にまだインターネットを導入している業者さんが少ないせいか、検索するとうちのホームページは上位にあがってきますし、首都圏と違ってすぐに下がることもない。見てはくださってるんだなと思います。なかなか「すぐに問い合わせ」には結びつかないのですが。

  • アクセスの特徴などありますか?

    そうですね、曜日で波がありますよ。 不動産屋は水曜休みが多いようですが、このあたりは日曜祝日がお休み、月〜土曜日が営業です。だから、土曜日に物件を見に行かれるお客様が多いんですね。そのために木・金で探されるのか、木・金のアクセスが多いです。そして土・日はぐっと減り、月・火で見直しされるんでしょうか、また上がるんです。水曜日は落ち着いて、木・金でまた上がる。こういった波に合わせて、物件を揃えたいと思っています。

  • ホームページにされている工夫を教えてください。

    メールをいただいたお客様の半分、いや、1/3は返信をくださいます。返信をいただいている方はほとんど、ご成約までたどり着けるのです。ただ、まだまだ数が少なくて……。 だから、とにかく問合わせメールをたくさんもらえるホームページを作りたいんです。 そのためにITサポータさんに何度も相談していますし、手を変え、品を変え、いろいろ試してはいるのですが。
    最近、ちょっと好評だったのは、トップページに市役所や病院、スーパーなどを書いた地図を載せ、住みたい場所をクリックすればその地域の物件情報が出るという地図検索です。「場所がわかりやすくていいですね」「見やすかったんで、問い合わせました」という声もいただいてうれしいです。でも「全部出し過ぎだ」っておっしゃる業者さんもいますが。

  • 自作の地図には住む人が知りたい情報満載。土地屋さんのホームページ

ホームページ以外で工夫していること ~古くからの慣習や老舗業者さんとも上手なおつきあいを~

  • 地域の同業者様はどんな感じですか?

    このあたりの不動産屋さんは、若い方が少ないんですよ。「ネットって何だ?」っていう60〜70代の方とか、農業しながら不動産屋している方とかが多くて。息子さんが私世代のところは、インターネットを導入されてますが。 今も、物件の建築当初から管理されているところや紹介していただいた業者さんなど、ご縁や順番をとても大切にする地域です。古き良き日本なんです。 ただ、室内の撮影NGが私としてはつらいですね。「写真がもっとあった方がいい」ってお客様には言われますから。

  • そんな同業者様との関係は?

    開業した当初は本当にどなたも知らなかったので、ご挨拶まわりから始めました。そのうちに親切な方がいて「あそこに行ってみろ」、「うちからの紹介だって言っていいから」って業者さんを紹介していただいて。そうやって少しずつ、知り合いと掲載物件を増やしていきました。 私が開業した翌年にサブプライム問題が起こったのですが、近くの工業団地では人員削減で派遣社員さんがいなくなる、工場ごと移転してなくなってしまう、アパートが1棟まるごと空くなど影響がすごくて。でもそのとき、うちは物件をたくさんいただきました。 同業者さんのところには、今でもしょっちゅう、お茶のみ回りしてますよ。物件を探したり、確認したり。最近では用事もないのに「ヒマだから来ました」って立ち寄れるところがいくつもあります。

  • 土地屋さんのホームページについて反響はありますか?

    業者さんにはよく見ていただいているようで、けっこう評判がいいです。「問い合わせ、いっぱいあるでしょ」って言われるんですが、そうでもないのにいいのか悪いのか……。 でも、先程も言ったように「出し過ぎだ」という声もあります。「地図も写真も全部載せたら、問い合わせしてくれなくなる」って。 でも私は「メリットもデメリットも全部出そう」と思ってるんです。今までと違うやり方が必要だと。

  • さくらんぼ東根温泉で大人気、 無料の足湯スポット なんと、ペット専用の足湯も併設されている

これからのネットと不動産について ~「ベロ屋」を脱却、ネット業者が主流に~

  • 今までと違うやり方、ということですが。

    ずっと昔のことですが、このあたりでは不動産屋のことを「ベロ屋」と呼んでいました。口先で商売するってイメージがよくなかったんです。お客様との間に、溝があるというか。 私は、敷居をぐっと下げてお客様と近い関係になりたいと思っています。情報はいいものも悪いものも全部開示して、最終的に決めるのはお客様、というスタンスでいきたいなと。

  • 地域性との戦い、ですか?

    いやあ、「戦う」とかそんな感じではなくて(笑)。たとえば、インターネットを使う業者さんがもっと増えるとそれが普通になり、メールでの問い合わせも増えるだろうし。うちだけがとんがって何かするというよりは、風潮的に、方向的にそちらに向ければいいかなと。なかなかすぐにはむずかしいでしょうが、こちらから仕掛けていけばいいかなと思っています。

  • 仕掛ける、とは?

    うちのホームページは業者さんにもよく見ていただいているようなので、「これからの不動産業はこう変わっていく」とか「首都圏の不動産業者の動き」とか「ネットでの不動産・アパートの探し方」とか書いて載せちゃおうかなって。そうすれば、世間はこうだよってじわじわ浸透するんじゃないかと思って。 開業当初は「ネット? そんなんでお客さん来ないでしょ?」って反応がほとんどでしたが、今では「ネットを導入してよかった」っていう業者さんも増えてきました。少しずつは変わってきているので、このへんでぐっと進んでほしいと思っています。

これから目指すビジョン ~目指すは、お客様と近くて長いおつきあい。農耕民族になる!~

  • 土地屋さんのホームページも変わっていきそうですね。

    何度も言いますが、とにかく、問い合わせをたくさんいただけるホームページにしたいんです。そのためにIREA中級編も受けましたし、東北での講習会には毎回出席しています。講習会に行くと必ず、お土産というかヒントを2つ3ついただけるので、楽しみにしています。
    今は、お客様専用ページを作ろうとがんばっています。ホームページ上にお客様それぞれの、あなただけのページを組み込むんです。これも講習会でヒントをいただいたことなんですが、@dreamを使えばそれほどむずかしくはないので。 とはいえ、「講習会で聞いたことをうちで応用するには?」って考えて、わからなくなるとITサポータさんにすぐ電話するんです。本当にしょっちゅう質問して、ITサポータさんにはたいへんお世話になっています。

  • ITサポータさんの存在は大きいですね。

    はい、とても頼りにしています。@dreamのことだけじゃなく、ホームページビルダーのことや「問い合わせが増えない」なんていう相談にものっていただいて。 でも、ずっとメールと電話だけのお付き合いなので、お顔を見たことないんです。どんな人なんだろうなって想像するしかなくて。「ITサポータさんの顔写真の入った紹介ページを作って下さい」ってこの前、お願いしたんですよ。

  • 最後に、土地屋さんの目指すビジョンを教えてください。

    これからは農耕民族にならないとだめだなって思っています。お客様と一回きりの狩猟民族ではなく、長いおつきあいです。新婚の間は賃貸アパートに住まれる方も、お子さんが小学校にあがる前に家を買われる方が多いので、賃貸でご成約いただいた方に次は売買の情報をメールしたり。 最近になってようやく、2回転目のお客様が来てくださいました。法人の方で「前回も頼んだけど、次またお願いします」って。信頼していただけたってことですよね? うれしかったなあ。

会社名 株式会社 不動産企画室 土地屋
住所 〒999-3776
山形県東根市羽入2164-294
TEL 0237-47-2367
FAX 0237-47-2339
お問合せ先 info@tochiya.jp
公式サイト http://www.tochiya.jp/

インタビューを終えて

古い慣習が色濃く残る地域。首都圏在住の私は、びっくりするお話ばかりでした。
その地にあって老舗業者様からもかわいがられながら、ぶれずに目指す方向に進まれるのは、並大抵の苦労ではないはず。ですが、小関社長はひょうひょうとされていて、いつも自然体です。
私は次に寄りたいところがあって「ぶらぶら歩きます」と帰ろうとしたら、「とんでもない。2時間以上かかりますよ」と車で送ってくださいました。本当に車がないと暮らせないんだと実感、とても助かりました。
小関社長は「このままお茶飲みに行きますから」とにっこり。この笑顔を武器にして、小関社長の変革はゆるやかだけど、着実に起こるでしょう。これからをずっと追いかけていきたい、そんな余韻が残りました。

(取材・執筆・webページ制作 株式会社 物語ライティング)