製品導入事例/バックナンバー
「えっ、本当に不動産屋さん?」と一瞬思ってしまうような、ログハウス風の建物が印象的な株式会社AKIYAMA様。
住みやすい町と評判の真岡(もおか)において、単身者から家族連れまで幅広い物件を紹介しています。秋山社長の前職は、学習塾の経営者とちょっと風変わり。けれど、真岡で生まれ育った秋山社長の地元愛、そしてお客様へのサービスは人一倍です。
株式会社AKIYAMA
社長 秋山康雄様
公式サイト | http://www.akiyama-estate.co.jp/ |
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所在地 |
真岡鉄道 真岡駅より徒歩15分 地図はこちら |
取材日 | 2011年10月6日 |
読書です。特に歴史の本が好きで、中でも司馬遼太郎全集は3〜4回読んでいるほど大好きです。
歴史が大好きなので、旅行で関が原や三方ヶ原、賤ヶ岳など歴史上の名所を巡るのが好きです。一緒に行くメンバーは学生時代の仲間たちや地元の友人たちです。
体育会のボクシング部に所属していました。空いた時間は様々なアルバイトをしていました。勉強はあまりしていませんでした。
真岡はどんな町ですか?
秋山社長:とにかく住みやすい町で、東洋経済新聞社が毎年全国の市を対象に行っている「住みよさランキング」では、毎年上位に入っているほどなんです(過去3年間は08年〜09年度3位、10年度10位)。
市内を通っている北関東自動車道は、群馬、栃木、茨城3県の主要都市を結び、東北自動車道、関越自動車道、常磐自動車道とも連結しているので、交通の便がとてもいい。また複数の工業団地があり、産業都市としても活気のある町です。
どんな特産品や名所があるのですか?
秋山社長:特産品は何と言ってもイチゴですね。イチゴといえば熊本か真岡と呼ばれるくらいなんです。
また門前町といって、かつては栄えていたのですが、その後寂れてしまった一角が市内にあるんです。そこに地元の若い人たちが、町おこしでインテリアショップやカフェなどをオープンするようになり、現在は真岡の新名所として大変盛り上がっています。
秋山文夫様:真岡市には温泉が2箇所あるほか、自然もとても多く残っています。お祭りや花火大会も開催されていますし、楽しくて本当に住みやすい町です。
お二人とも地域のお話をされるとき、とても嬉しそうな表情をされるのが印象的です。 地域への思いをお聞かせください。
秋山社長:地域の役に立ちたい、そして社会に貢献したいという思いがあるので、地元の商工会議所の役員として、メンバーと親睦を図りながら社会活動を行っております。例えば本年3月に東日本大震災が発生した後は、商工会議所の仲間たちと被災地を訪れ、炊き出しなどの奉仕活動を行いました。
多くの方に「本当にありがとう」「とても美味しいです」と感謝していただいたのと同時に、改めて人との絆の大切さを感じました。こういった活動を地域の仲間たちとできたことが嬉しいですし、今後も一緒に行っていきたいと思います。
鉄道をイメージしたユニークな形の駅。 真岡駅のある真岡鉄道はSLファンが多いのだとか
「誰もがほっとできる街」が 市のキャッチフレーズなのだそうです
創業までの経緯を教えてください。
秋山社長:会社を設立したのは平成11年です。
私は元々学習塾を経営していたのですが、その一方で宅建(宅地建物取引主任者)の資格を保有していたんです。特に不動産の仕事をしようと思っていたわけではなく、たまたま興味を持って勉強し、取得したのが正直なところですね。
そして平成11年に、宅建の資格を活かそうと思い、不動産会社を始めたんです。
実際に不動産会社を始められて、どのような部分に魅力を感じていますか?
秋山社長:やはり地域との結びつきでしょうか。スタッフは私を含めて7人おり、全員が真岡出身。お客様からすると親しみやすさや親近感が感じられると思いますよ。例えばお客様が気軽に立ち寄って、お茶を飲んでお話をして帰っていかれることなどしょっちゅうあります。
印象的なエピソードですが、東日本大震災により住んでいたアパートが損壊してしまい、とても住めない状態になってしまった方がいらっしゃいました。その方は真っ先に「相談に乗ってください」と弊社にやって来てくださったのです。
大変な状況の中、大手不動産会社ではなかなかない親身になった対応を弊社に期待してくださったことから、地域に根付いた営業の喜びを改めて感じました。
お客様対応中。 オフィスっぽくない温かみのある雰囲気が印象的
お客様はどのような方が多いですか?
秋山社長:やはり地元の方が多いですが、真岡には工業団地がありますので、転勤してきた単身者やご家族の方がたくさんいらっしゃいます。幅広い層の方がご来店くださいます。
お店でこだわっている点は何でしょう?
秋山社長:基本的なことですが、コンプライアンス(法令順守)を徹底し、健全な会社運営を大切にしています。入居者の方の見極めもしっかり行っているので、これまで他の仲介会社が手間をかけてしまったようなケースは一度もないのが弊社の自慢です。
秋山文夫様:業務面ですが、弊社では営業スタッフにノルマを設定しておりません。数字を課せられるとプレッシャーになりますし、目先の営業しかできなくなってしまいがち。それよりも長期的な視点でビジョンを描き、インターネットを活用した効率の良い業務を重視しています。
地域との触れ合いを大事にしながら、 インターネットにも力を入れている (株)AKIYAMA様のホームページ
ホームページ開設のきっかけを教えてください。
秋山文夫様:弊社がホームページを開設したのは09年。
それまで北関東では、情報誌で物件を探す方の比率が多かったのですが、インターネットが普及したため徐々に雑誌の反響が落ちていってしまったのです。
所有物件の稼働率をよくしたいと思い、情報源が雑誌からインターネットに移行する流れに合わせて、ホームページを持とうということになり、@dreamのシステムを使って、キャノンシステムアンドサポートさんが作っていただきました。
秋山社長:弊社はそれまで売買と自社物件の賃貸だけで、賃貸の仲介は行っていませんでした。
けれど、ホームページを導入してすぐに効果が出始めたので、それをきっかけに仲介も始めたんですよ。
涌井という女性社員を中心に男性社員秋山と上野の計3名が担当しています。
スタッフは全員真岡出身で地元が大好き
ホームページ運営で心がけている点はありますか?
秋山文夫様:やはり情報のクリーニングですね。スーパーマーケットと一緒で、お客様は常に鮮度の高い物件を求めています。ですから、常に新着物件を掲載するようにしています。
また見た方に親近感を持っていただけるよう、ホームページにスタッフの顔を載せたり、仲介手数料が割引になるクーポンを提供しています。
他にはどのような工夫がありますか?
秋山文夫様:登録者様に新着物件情報をメール配信している他、ブログやツイッターを活用して、新着物件の情報を発信するのと同時に、弊社の認知度アップを計っています。
現在、真岡市でツイッターを使っている方は約300人。まだまだ使用している人は少ないのですが、弊社が先駆けて使っていくことで、真岡市にツイッター人口が増えていけばよいと思います。その上で情報発信を行えば、より地元へのPR効果も増すでしょうから、積極的にツイートしていきたいですね。
工夫は他にも色々ありますよ。
ぜひとも教えてください!
秋山文夫様:特徴のある物件や人気物件は、写真だけではなく動画を使って紹介しています。空き予定の物件でも、まだ入居者様が住んでいらっしゃるお部屋は内覧ができませんよね。そんな不便を解消するべく、このようなサービスを始めたんです。
秋山文夫様:それとやはり、大手不動産屋にはできないきめ細かいサービスでしょうね。例えば、大手は営業時間が決まっているので、時間外にメールの問い合わせをしても返ってきませんよね。
ところが会社員の方は、仕事を終えて帰宅した午後9時以降が最も問い合わせが多いんです。
そこで弊社では、社員が常にタブレットを持ち歩いており、お問い合わせにはリアルタイムで返信できるようにしています。
ホームページ以外で工夫している点を教えてください。
秋山社長:不動産屋というと入りにくい、敷居が高いと思われがちです。ですから、不動産屋のイメージをできるだけ出さないようにしています。
例えばこのログハウス風の建物は4年前に知人から購入したのですが、不動産屋らしくないので、面白いと思って購入したのです。来客された方が、珍しそうに店内を見渡していることがありますよ。
ほかにも店内に植物やぬいぐるみを置いたり、お店の前にはブランコを置いたりと、お子様連れのお客様でも楽しんでもらえる工夫をしています。
外に大きな車が止まっていますが、あれは何でしょう?
秋山社長:会社で購入したキャンピングカーです。真岡は道路が広いですし、駐車場完備のアパートがほとんどなので、高齢のお客様を案内する際に使おうと思い購入しました。
実際は、スタッフたちが運転が怖いと言うので、まだ実現できていないんですけどね。
会社でキャンピングカーを保有とは、面白いですね!
秋山社長:ログハウス風の会社の雰囲気にも合っていますでしょう?
今後は家族連れの入居者様で、ご希望の方がいらっしゃったら無償でお貸ししようかとも検討しています。
小さなお子さんは喜ぶでしょうしね。
ログハウス風の建物。 入り口脇にはブランコがあり、お子様も遊べます
キャンピングカーがある不動産屋さんって、 株式会社AKIYAMA様くらい?
店内はおうちみたいに リラックスしてくつろげる雰囲気
最後に今後の展望を教えてください
秋山社長:2店目となる宇都宮店が、今年7月にオープンしました。まだまだオープンしたばかりなので、模索中の部分もありますが、これからも@dreamを活用して地域密着型の不動産屋としてがんばっていきたいですね。同時にインターネットを活用した地域の情報発信者として、真岡の良さをアピールし、一人でも多くの方にいらしていただき、街の活性化に繋げたいです。
私たちは不動産業。地元情報に精通していることが強みなので、『この街に住んだら、こんな楽しい生活が待っていますよ』というイメージを伝えながら、より楽しく不動産選びをしていただけるようにこれからも心がけます。
秋山文夫様:目指すのはオンリーワンで地域のナンバーワン。
「AKIYAMAに行けばどんな物件もあり、用が足りてしまう」と思ってもらえるようなお店にしていき、地域の方をはじめこれから真岡にいらっしゃる方にも信頼される不動産屋であり続けたいです。
地域に愛されている理由がわかるような、 温かくてホッとするお店でした!
会社名 | 株式会社AKIYAMA |
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住所 | 〒321-4361 栃木県真岡市並木町3丁目105番地7号 |
TEL | 0285-84-5557 |
FAX | 0285-84-5609 |
お問合せ先 | info@akiyama-estate.co.jp |
公式サイト | http://www.akiyama-estate.co.jp/ |
インタビューを終えて
「地域密着型」と掲げる不動産屋は数多いですが、本当の意味での地域密着とはなんでしょうか?
きっと地域の住民を相手に営業を行っているだけではなく、地域の暮らしやすさや発展のことも考えて営業しているお店のことでしょう。まさに株式会社AKIYAMAがそれに当たるのではないでしょうか。
百聞は一見にしかずで、インタビュー中も地元のお客様が入れ替わり訪れ、スタッフと仲良くお話をしている光景がとても印象的でした。お客様のためにキャンピングカーを買ってしまうという行動も、なかなかできることではありません。
ボクシングで国体に出場したという秋山社長ですが、体育会系の雰囲気を感じさせず、終始物柔らかな口調と穏やかな笑顔でお話しくださったのが印象的でした。お客様もこのようなフレンドリーな接客を受けたら、たちまち信頼を覚えてしまうことでしょう。
(取材、撮影、編集、文章 : 物語ライティング )