製品導入事例/バックナンバー
第80回は、東京都世田谷区の「さくら不動産」様です。
新宿駅からほど近い立地ながら、古き良き昭和の香りが残る街並み・代田橋。駅を降りるとすぐ目の前に店を構えているのが、さくら不動産様です。人と人との触れ合いを大事にしながら、ITの便利さを積極的に取り入れ、時代に合ったサービスを提供し続けているさくら不動産様には、長年に渡るリピーターが多いのだとか。代田橋の魅力から不動産業のやりがい、そして信頼感を得られると評判のホームページの秘密まで、責任者の小倉さんに聞いてきました。
さくら不動産小倉靖彦 様
公式サイト | http://www.sakura-fudosan.jp/ |
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所在地 |
京王線代田橋駅北口より徒歩3秒 地図はこちら |
取材日 | 2012年11月5日 |
さくら不動産様が店を構える代田橋の魅力を教えてください
代田橋駅は新宿駅まで2駅、たった7分で着きます。隣の明大前駅で京王井の頭線に乗り換えれば、渋谷や吉祥寺へのアクセスも良好です。人気の下北沢エリアへも約2キロの距離なので、散歩がてら歩いていくことができるんです。そんな好立地にも関わらず各駅停車の駅なので、賃料相場が少し安め。若い方たちから穴場的な人気のある駅なんです。
小倉さんのお気に入りスポットはどこでしょう?
駅を出るとすぐの商店街は、昔ながらの下町情緒あふれた雰囲気があり、とっても好きな場所なんです。あと天気のいい日は、線路のかなたに見える富士山に、夕日が沈む光景を見ることができます。感動するほど綺麗ですよ。
街の名物イベントはあるのですか?
駅から徒歩3分の場所にある「和泉名店街」は、ドラマ「ひとつ屋根の下」をはじめ、多くのテレビドラマのロケが行われた商店街です。数年前から沖縄料理のお店が多いことなどを生かして、「沖縄タウン」として町おこしに取り組んでいます。定期的に行われているお祭りやライブなどイベントの日は、かなりの人出で賑わいますよ。みなさんもぜひ遊びに来て、沖縄を感じてください!
イベントで賑わう沖縄タウン街
店舗運営で心がけていることを教えてください。
近隣の同業他社さんは、いわゆるチェーン店と、古くからの不動産屋さんに分かれます。その中で私たちが目指しているのは、それぞれの良いところを取り入れた不動産屋です。つまり、チェーン店のように清潔で明るいお店づくりと、ITを活用して便利に物件探しをできる仕組みがきちんとある。その一方で、老舗不動産屋のように中身の濃い物件情報を提供できて、お客様とフェイス・トゥ・フェイスで信頼関係を築いていく温かさも備えたお店づくりです。今、インターネットやSNSが全盛です。もちろん便利な部分は取り入れるべきですが、顔を合わせての人間関係づくりは、決しておろそかにしてはいけないと思いますね。
人との触れ合いをとても大事にしていることが伝わってきますね。お店として関わっている地域活動はありますか?
代田橋駅に幾つかある商店会の中で、私は「代田橋ストアー会」に所属して会計役員をしています。駅前の飲食店などに何軒か、私どもがお世話をしたお店がありますので、少しはお役に立たなくては、という思いで参加しています。あとは毎朝行っている駅前の掃除ですね。というのも、弊社は代田橋駅北口の目の前にあるので、お店の前を掃除すると、自然に駅前を掃除することになるんです。
小倉さんは終始笑顔でインタビューに
応じてくれた
ホームページを拝見したところ、社員2名でお店を運営されていると書かれていました。さぞかしお忙しいのでは?
はい。毎週水曜日が定休日なのですが、ホームページの更新や物件データの管理があるので、実質的な休みは月に1回くらいしかないんです。仕事帰りに時々、近くのお店にお酒を飲みに行くのが楽しみですね。
では、貴重な休みの日の過ごし方を教えてください。
ドライブがてら温泉に行って、ゆっくり過ごすことがあります。最近行ったのは大好きな伊豆です。あと、箱根も好きなんですよ。また近いうちに行きたいですね。
仕事をする上でのルールやこだわりはありますか?
どんなに丁寧な仕事をしても、クレームをいただいたり、トラブルが発生したりする場合があります。そんなときのために、私たちは「クレーム対応は全ての業務に優先する」と決めています。他にどんな仕事をしていても、クレームが入れば一旦ストップ。1分1秒でも可能な限り、素早く適切な対応をするようにしています。
例えば建物内に故障箇所があった場合は、一刻も早く修理して、原因をきちんと報告する。すると、最終的にお客様からは感謝されることが多いんです。このような対応をしていると、入居者や大家さんと、後々円滑なお付き合いができるようになるものです。今、新規のお客様の応対中だから……とおろそかにしてしまうと、今後のお付き合いに悪い影響が出てしまうと思います。
店名の通り、入り口には可愛らしい
桜が咲いている
たくさんのお客様と触れ合ってきた中で、特に印象深いエピソードを教えてください。
地域に根付いた営業をしていると、以前に物件をお世話したお客様が「私のこと、覚えていますか?」と来てくださることが多いんですよ。中でも印象深いエピソードとして、一人暮らしの仲介をした方が、「今度結婚することになったんです」と、婚約者と一緒に新居をお探しにいらしたことがあり、こちらまで嬉しくなりましたね。「昇進して給料が上がったので、もう少し広い部屋に引っ越そうと思います」という方もいました。一人の方の人生を見守っているような側面もあって、感慨深くなります。
社員2名で日々丁寧な
仕事を心がけています
さくら不動産様のホームページは、コンテンツが非常に充実しているように思えます。どのような思いを込めて作られたのですか?
代田橋のそばには大学や専門学校がたくさんあるので、地方から出てきて初めて独り暮らしをする学生がたくさんいます。ただ、どんな人が担当をするのか分からないと、「この不動産屋はちゃんと面倒を見てくれるの?」と親御さんは心配になりますよね。そのため安心してご相談いただけるように、5年以上地域情報の発信をしている「代田橋駅前日記」や、お客様からの声をそのまま掲載した「お客様の声」などのコンテンツを作りました。力を入れているのは、運営者の顔や人となりが見えるホームページづくりです。見た方は、一度も面識がないのに、親近感を持ってくださる方が多いんですよ。「ブログを見て、ぜひさくら不動産さんにお願いしたいと思いました」というお客様がたくさんいらっしゃいます。
ホームページの運営管理で、日々行っていることや工夫していることがあれば教えてください
物件データの鮮度と正確さを特に心がけています。新着情報は毎日確認し、問い合わせが来そうな物件や、マッチングをかけてお客様に送りたい物件は、必ずその日のうちに登録しています。また、独りよがりではなく、お客様目線に立った見せ方をすることですかね。こういった基本を忠実に守り、正しい運営を継続していくのが成功への近道だと思います。
ホームページ以外での工夫は何かされていますか?
お客様がスムーズにお部屋探しをできるよう、事前の希望条件登録と、来店前の予約をお願いしています。また既存のお客様とオーナー様には、@dreamのスケジュールマスタ機能を活用して、暑中見舞いや年賀状、バースデーカードなどを送るようにしています。
温かさが伝わってくるこだわりの
ホームページ
導入のきっかけを教えてください。
今のようにインターネットが普及する7~8年前は、営業といえば店頭に物件チラシを貼るくらいでした。ところがインターネットが普及してからは、お客様がパソコンで物件を探すようになったので、売り上げが急に落ち込んでしまったのです。ホームページの必要性を痛感しましたね。そこで色々な不動産屋さんのホームページを見ていると、とても魅力的に感じるホームページを幾つか見つけたんです。どんな風に魅力的かと言うと、ホームページ制作業者が簡単に作ったようなホームページではなく、手作り感があって、運営者の一生懸命さが伝わってくる見せ方や内容なんです。ブログなど、親近感が伝わるようなコンテンツも充実していました。リンクをたどっていくうちに、@dreamを導入していることが分かったので、すぐにリングアンドリンクさんに電話して導入しました。
それは素早いですね。導入して、@dreamのどんなところが魅力的に感じましたか?
まずは自分なりにホームページをカスタマイズできることです。似たようなサービスはほかにもありますが、レイアウトを少し変更するだけでも業者へ依頼が必要だったり、料金が発生したりするので、自分たちですぐに変更できるのはとても便利です。ちなみに私は、@dreamを導入するまでITの知識は全くなかったのですが、それでも簡単に操作できるのもいいところです。顧客マッチング機能と追客機能も、ほかのソフトではほとんどないと思います。
ほかには毎年バージョンアップされて、インターネット状況の変化に対応していること。使いこなすための操作講習会や交流会が充実していること。専属の担当サポーター制度があること……つまり、ほとんどの希望が網羅されているということですね(笑)
すっかり使いこなしているようですね。ぜひ導入を考えている方へのアドバイスをお願いします。
導入したら遠慮せずに、ITサポーターさんへどんどん相談することが、良いホームページ作りに繋がります。何も質問しないと、サポーター制度の意味がないのでもったいないですよ。また、操作講習会や交流会には積極的に参加して、@dream仲間を作るのもおすすめです。私もそこで知り合った方たちと、独自の勉強会を2ヶ月に1度くらいの割合で行っているんです。現在、SNSでの情報発信にも力を入れているんですが、それも交流会で知り合った仲間に勧められて始めたんです。ITに詳しいメンバーもいるので、とっても心強いですよ。
お店の前にはいつも花が置かれている
改めて振り返って、不動産屋さんの仕事の楽しさを教えてください
不動産賃貸の仕事は単に物品を売るのではなく、借主と貸主を結びつける仕事です。ただ物件を成約させるだけではなく、借主はどんな人か、大家さんとの相性はどうか、ということも含めて仲介しています。人が相手なので、対応ひとつでマイナスになることもあれば、逆にプラスに変えられることもある。難しいですが、その分やりがいも大きいのが不動産仲介の仕事です。
ありがとうございました。最後に今後の目標を教えてください
インターネットを活用した不動産業者として、地域ナンバー1を目指していきます。そのために、これからはスマートフォンやSNSを有効活用することが欠かせないので、今まで以上に研鑽を重ねていきたいです。また、さくら不動産を開業してから10年以上が過ぎ、地元の地主様とも繋がりができたので、今後2~3年のうちに売買仲介の実績も積み上げて行ければと思います。
地域密着型だからこその物件情報が多数
会社名 | さくら不動産 |
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住所 | 〒156-0041 東京都世田谷区大原2-26-5 |
TEL | 03-5355-6270 |
FAX | 03-5355-6275 |
お問合せ先 | info@sakura-fudosan.jp |
公式サイト | http://www.sakura-fudosan.jp/ |
インタビューを終えて
さくら不動産のホームページを一度見ると、会ったことがなくても信頼感を感じてしまう、というお客様の気持ちがよく分かると思います。そのくらい、小倉さんの気持ちと人柄が詰め込まれているのです。@dream導入前は、ITの知識がまるでなかったという小倉さんは、ITサポーターさんの力を借りながら日々コツコツと勉強し、操作講習会にも積極的に参加したという努力型。代田橋の地域情報を5年間も発信し、お客様からの信頼に繋げているというのも、「継続は力なり」という言葉の重みを改めて感じさせられます。一方で、インタビューの中で小倉さんが強調していたのは、「お客様と顔を合わせての触れ合いが何より大事」ということ。どんなにITが発展して便利になっても、本当に大事なことを守り続けている姿勢にグッときました。
(取材、撮影、編集、文章 : 物語ライティング )