お客様の声

製品導入事例/バックナンバー

これまでの導入実績

第95回 ハーバルホーム株式会社 店長 湯浅 貴裕 様

第95回は、埼玉県上尾市の「ハーバルホーム株式会社」様です。

「電話をかけないメール応接」をモットーに、お客様へ密度濃い情報を提供する気鋭の不動産会社。商圏は上尾市に絞って、「このエリアの不動産情報はすべて網羅したい」と、日々、現地に足を運び、深く細やかな情報をホームページに更新されています。
2013年には、湯浅店長のたゆみない努力が評価され、@dream新人賞を受賞。設立3年目で、業績を着実に伸ばされています。真面目だけれども、しなやかな、新しい不動産会社の姿を取材させていただきました。

  • 店長 湯浅貴裕様
    話題が豊富で、ソフトな対応をされる方

不動産業に至るまで ~多様な業界を経験~

  • 開業にいたるまでの経緯を教えてください。

    大学を卒業して、大手宝石店に就職し、伊勢丹本店で店頭及び外商販売スタッフを務めました。当初から独立志向がありましたので5年で退職し、ポータルサイトを運営する会社を設立。携帯電話やコピー機のトナーカートリッジなどをネット販売しました。当時は行政の支援もあってIT産業がバブルの時期。私の会社はネット業界で注目されました。しかし労のわりには満足感はなく、「虚業」のように感じてしまい閉店。
    そこで一度立ち止まります。社会に出て以来、富裕層を相手にする仕事が多く、収入も十分にありました。でも「儲かるだけでいいのか? 『お金』とは何だろう?」と改めて問うようになり、もっと意義ある仕事がしたいと考えました。それで地元の埼玉県本庄市に帰省し、社会活動に従事。
    充実した時間を過ごしましたが所謂いなかの“しがらみ”と折り合いが悪く、身を立てるために大手ガス会社の子会社に就職することに。同社ではスタッフ15名ほどを統括して、埼玉県内の不動産会社、建設会社、設備会社を回る仕事を担当しました。そこで不動産業の仕事を知るようになり、自分でやってもうまくいくのではと、2010年にハーバルホームを開業するに至りました。

  • 波乱万丈ですね。上尾市で開店されたのは?

    住まいのある本庄市で店を持っても良かったのですが、親戚や知人がいない地域で純粋にこの企業の力だけで勝負したかったのです。その反面、となりのさいたま市北区を拠点に仕事をしていたせいで、土地勘はかなりありました。
    埼玉県内で物件が一番動くのは当然さいたま市でしょうが、広告宣伝費も大きくなります。いきなりそれは無理なので、すぐ北に隣接する上尾市を選びました。
    前職での仕事内容が設立地選定にも活かせました。
    昔から徹底して足を使った活動が得意で、池袋駅から徒歩15分圏内のすべてのドアをたたいたこともあれば、多いときには年間では延べ8万件回っていましたので営業には自信がありました。

  • JR高崎線・北上尾駅。
    店舗は、この駅と 北隣の
    桶川駅の真ん中に位置する

骨格とすること ~お客様本位の姿勢~

  • 現在、商圏は上尾市に絞られていますね。

    そうです。一昨年は、埼玉県北から東京都の荒川区までの物件を扱い、現地販売していました。でも、移動時間もかかって手が回らず、お客様へのサービスも不十分に。それで昨年より、上尾市に特化して、徹底した地元密着型の経営に切り替えました。

  • 御社の特徴を教えてください。

    その前提として、まず「エリア内の物件情報をすべて提供する」ということ。戸建て、土地から投資物件まで、上尾市の不動産情報はすべてホームページに掲載するようにしています。会員登録していただければ、その情報をお客様がご自宅に居ながら確認いただけるわけです。
    もうひとつは、「メール応接」。お客様に、私どもホームページより、希望条件を登録いただくと、最新物件情報をこちらからメールするということです。そして、私どもの方からは、お客様へ電話をいっさいかけません。やり取りは原則メールで行います。
    不動産業者は、午後7時から8時に電話をかけがちですが、その時間帯はたいてい帰宅途中であったりお食事の用意をしておられます。そんなせわしい時に、一生の買い物について話すのは失礼かなと思っています。そのかわり、こちらからはメールを送ります。気になる物件や、希望する条件をもっと詳しく伝えたいと思われた時、ご都合よい時間に返信いただければ、お客様の希望条件を更新いたします。

  • お客様にはご自身のペースで不動産選びができますね。

    今までの不動産会社にありがちな、「ご来店いただいた方を、即決断させる」という風潮には一線を画したいと考えています。決めるまで帰さないといった状況を作り購入までもっていくやり方が、不動産会社のイメージを悪くしてしまっているのではないでしょうか。長く住まう家を購入するわけですから、お客様には十分に探したという充実感を得た上で、満足感を高めてほしいのです。

  • 上尾市の中心市街地にある上尾駅。
    ここから上尾運動公園や
    さいたま水上公園まで徒歩10分

「@dream」という戦略 ~やりたいことが全部できるソフト~

  • @dream導入の決め手は何ですか?

    他の会社のソフトもたくさん検討しました。いろんなサービスも試してみましたが、やりたいことが全部できるソフトがありませんでした。
    一方で、@dreamは、不動産情報を掲載して追客する所まで一本ででき、サポート体制がとても充実していたんです。それが決め手となり導入しました。
    最初は、サポーターの方から「これとこれをやってくださいね」と言われたことを全部やって売上が上がらなかったら、文句を言ってやろうという意気込みで使いました。

  • 結果は良かった、ということですね。

    そうです。ビギナーズラックもあったのか、すごくうまくいきました。今も好調です。
    ただ、ネットのアクセス環境が驚くほど正直なんです。契約で忙しくなって、更新が少しおろそかになる時があります。毎日新しい物件を掲載して、ブログも更新してという作業をしなくなった途端に、お客様からの希望物件登録が減ってしまいます。「これではいけない」と更新を怠りなくすると、またレスポンスが良くなり問い合わせが来ます。
    今のところ、本当に手を抜くことができません。

  • 昨年、見事に@dream新人賞を受賞されました!

    頑張って論文を書いたところが評価されたのだと思っています。
    この賞を取りたいという気持ちは、他の会社より強かった気がしています。受賞することで、先輩ユーザーともっと懇意にしていただき、さらにいろいろな情報を聞かせてもらいたかったのです。授賞式での会場では、受賞者の応募論文が貼り出されていたので、写真を撮りました。私どもがやっていないことは全部やろうと。

  • 上尾市のあらゆる不動産情報が
    網羅され、整理されているTOP画面

  • 親しみやすい、手書きの
    ポストイット風の キャッチコピー。
    思わずクリックしてしまう

ホームページの充実 ~物件情報の密度を高めていく~

  • TOP画面での物件情報の項目がきめ細かいですね。

    とても力を入れているところです。上尾市の物件なら、さまざまな条件から探せるという風にしたいからです。「駅へのアクセスgood!」「ぜったい新築!」「小学校の近くに住みたい♥」「価格で選ぶ」といった定番の項目から、「南道路にこだわる」「もっと写真が見たい♥」「見晴らし良好♥」「投資をはじめたい」などお客様が関心を持たれるであろう細かいところも項目化しています。また、他社にはないものとして「ハザードマップ」など災害対策情報のコーナーも作りました。

  • 項目のキャッチを、ポストイット風の手書きにしたところが良いですね。

    プロのイラストレーターであるスタッフが、提案して書いてくれたんです。評判がいいので、もっと画面の上に持ってきてもいいのかなと。
    将来的には、スタイルシートを使ってホームページ全体を作り直さないといけないなと思っています。その方がSEO対策的に良いからです。ただサポーターの方と相談して、まずは物件の室内写真を充実させるべき、ということで、それに取り組んでいる最中です。

  • 写真は自ら撮影されるのですか?

    はい。立地を確認したいので、物件写真は必ず私が撮っています。室内を撮るときは、スタッフにも手伝ってもらっています。
    デメリットになりそうなところもきちんと押さえます。例えば、「電柱が敷地内にあるな」「ここが使いづらい」と思えばあえて撮影します。お客様の判断材料は豊富にあるほど良いわけですから。感覚的には、「自分はこんなものを発見したぞ」と思ったところをすごく大事にしています。
    撮影の技術は、不動産協会で無料でやっていた写真の撮り方講座で一通り学びました。だから現場の室内では、F値とシャッタースピードを変えて撮っています。面白いですが、手間が相当にかかり大変です。

  • 掲載されているブログの数が16タイトルもありますね。

    つくれるものは全部作りました。物件紹介がメインのものが4つ。フェイスブックとツイッターの更新内容が自動的にリンクされるものもあります。物件とは離れた話題として、上尾情報、地域情報、個人的な趣味である映画と音楽についてのものがあります。ブログやSNS同士つなぐものを積極的に導入しています。一の効果が複数かけあいますから。これがどんな風に役に立つか分かりませんが、いろんなところからお客様がアクセスできればと考えています。
    Googleアナリティクスを見ていると、音楽紹介をしているHATENAから入ってくるお客様はかなりおられるようです。

  • 「お客様の声」では、御社のより専門的なアドバイスがうかがえます。

    ここでは「一番お得なローンの組み方」「住んだ後の固定資産税」などへのアドバイスに対する感謝のコメントを掲載させていただいています。私は「住宅ローンアドバイザー」の肩書も持ちますので、その知識をお役に立てることができました。
    本音のところでは、こちらのサービスに不十分だと思われるお客様の声をもっと聞きければなと思っています。
    そこで、ある時、メールの配信停止を求められた何件かのお客様に、私たちのどこが至らなかったかをメールでうかがったことがあります。すると良いこと悪いことが書いてあります。「自分の探している条件があいまいなことが分かりました」「他の地域で買ってしまいました」などコメントを返していただいたこと自体が嬉しかったですね。

  • 応接のソファ横にある@dream新人賞の楯。すべてのことに意欲的で
    努力を惜しまない姿勢が評価

ネット時代になすべきこと ~お客様の声に応える~

  • これから、どのような点に力を入れていかれますか?

    やはり第一は、インターネットに掲載する情報をより充実させていくことです。
    以前は、チラシなど紙媒体の広告掲載もしていましたが、今のお客様はネット中心の利用になっています。
    その傾向が加速して、お客様と一緒に現場に行くということが極端に少なくなりました。
    タブレットを広げながら現場から電話をしてくる方もおられます。「ホームページのこの写真はどこまでが敷地なんですか?」など尋ねられる。現場で私が案内した方が間違いがないのですが、いただいた電話でも精一杯の対応をさせていただいています。その後のコミュニケーションにつながっていきますから。

  • お客様がご来店された時に、心がけていることは?

    私はパソコンを前に出して、お客様に物件の説明をします。写真に写っていない所、例えば、「ここからじゃり道で向うから舗装されてます。あちらにはこんな建物があって…」などと、細かな情報までお伝えします。それは、自分が現場に足を運んで、カメラで撮影しているから言えることです。
    不動産業では、私が担当する営業の仕事は、お客様とのお付き合いが始まり、契約に至ってから、その重要事項説明まで一人で行うことがベストです。一連の過程をパーツで分け、他の人と分業するということは困難です。例えば、他の担当者が、最終段階で、重要事項説明のペーパーを読み上げることはできます。しかし、その時のお客様の質問に的確に答えることは、最初からの担当者でなければできないことだと思います。

  • 今後、営業スタッフを増やしていく予定は?

    今のところはありません。まずこの規模で経営の充実をはかっていきたいからです。
    また、仕事の質がとても細かく深くなっていますので、このレベルですぐに対応できるスタッフを探すのは大変なことでしょう。
    現在、事務を勤めているスタッフは、この会社を設立する前から私をサポートし続けてくださる方。営業の感覚が分かり、多様な事に対処できる素晴らしいパートナーです。
    一方で仕事量は確実に増えているので、簡単な作業はパートの方を募集してお願いする方が良いのか、悩んでいるところです。

  • 店内風景。お客様の要望をじっくり聞く
    ための、落ち着いた雰囲気の空間

不動産業への想い ~まちや社会から考える~

  • どのような不動産会社を目指していますか?

    以前、農家の方から、「キュウリをつくる農家に、ナスのつくり方を聞いても、ぜんぜん分からないもの」とうかがいました。素人だと、農家であれば、何でも作れそうに思え、意外に思うものです。
    しかし不動産は、一つ一つが種類の違う作物だなと感じています。更地だったらそれでよい、というわけにはいかない。そこがどうしたら活用できるか考えないと。調べるほど、個々の物件はレアな特色を持っているなという気はしますね。だから、どんなことにも対応できる不動産会社でなければならないと考えています。
    また、土地にかかわる者として、街全体のことも常に視野に入れていかなければと思います。お客様には、単体の土地や物件のことばかりでなく、「周辺に都市計画道路の予定があります」「上尾は中山道の周辺の街が伸びてきているエリアですよ」などといった情報もお伝えしています。

  • さまざまな職歴から、元々幅のある視点をお持ちですね。

    これまで、いろんな業界を眺めてきたこともあって、不動産業が新鮮で、その奥深さを肌で感じています。特に土地売買の流れや区画整理事業の実際的なところが見えてきて興味深いですね。
    その時、一市民として疑問に感じることもあります。
    私の地元のある駅前では、宅地を増やす区画整理事業をやっています。かつては田んぼを宅地に変えれば、人口が増え税金が増える、ということでよしとされました。しかし、新しい宅地の周辺地域は地盤沈下してしまうこともあります。全体として見れば、本当に良いことなのか、すごく気になります。国や県から補助金をもらって整備しており、税金が投入されていますから。まちづくりにおいて、民間企業なら採算を考えてやれるのではと思います。

  • 不動産業の魅力とは?

    何より高い買い物なので、お客様の喜びが、今まで扱ったどんな商品とも違います。これは最上級ではないかと。宝石店の販売員の時のお客様は高額の物を買われましたが、個人的な価値にとどまってしまっていたと思います。しかし不動産の場合、ご家族の皆様全員が笑顔になられます。そんな時、この仕事をしていて本当に幸せだと実感しますね。

  • 爽やかな空気が清々しい上尾運動公園。
    木々の緑が心を和ませる

会社名 ハーバルホーム株式会社
住所 〒362‐0001
埼玉県上尾市上町62番13号
TEL 0120-38-8086(さぁ ハーバル)
FAX 048-770-1186
お問合せ先 yuasa@herbal-home.net
公式サイト http://www.herbal-home.net

インタビューを終えて

社名ハーバルホーム様の「ハーバル」は、「植物」という意味。お客様にとっての「癒しの住まい・環境」を提供したいという想いを込められたそうです。
湯浅店長のスタンスは、プロのサポーターであること。お客様へは、不動産会社のエゴを押し付けるのではなく、専門家としてのアドバイスを行います。表に出せる不動産情報はすべて公開し、お客様が悩まれるだろう不動産関連の問題を日々研究されています。
何事も掘り下げて追求するという探求心をお持ちですが、それは趣味にも発揮されているようです。無類の映画・音楽好きで、そのソフトのコレクションは8,000枚ほど。学芸員の資格もあり、美術にもお詳しいそうです。だからこそ柔軟な発想で、いろいろなアイデアを試されています。
どんな変化球にも対応できる、ネット時代のオールマイティの選手として、その成長が期待される会社です。

(取材・執筆 株式会社 物語ライティング)