先日、Googleが「2020年9月からすべてのWebサイトのモバイルファーストインデックス
作成に切り替える」と発表しました。(モバイルファーストインデックス以下:MFI)
MFIとは「PC向けページで評価するのではなく、スマホ向けページでの評価に
基づいて検索結果を決定します」というもの。2016年11月にGoogleから発表され、
2018年3月には準備の整ったサイトからMFIへの移行が段階的に始まりました。
そして現在、結果に表示されるサイトの70%が移行を完了しているそうです。
すでにMFIに切り替わっているサイトはこの発表について心配いりませんが、
スマホ対応をしていない、あるいはスマホ向けサイトはあってもPCサイトに比べて
省略されているコンテンツが多い場合は、まだMFIになっていないので、
9月からの切り替えに備え、今からしっかり準備を進めていくことをお勧めします。
これまではGoogleが「モバイル対応を完了して準備が整った」と判断したサイトが
MFIへ移行され、スマホ向けページが評価対象として見られるという流れでした。
そのためモバイル対応がなくても、PC向けページを対象に評価されていましたが
MFIへの移行後は、スマホ向けページの評価に基づいた検索結果になります。
スマホ向けページでの評価がデフォルトになるとPCページのクロール頻度は
圧倒的に少なくなるので、かなり評価されづらくなってしまいそうです。
自分のサイトがMFIになっているかの確認はサーチコンソールから行えます。
サーチコンソール>設定
インデックスクローラが「スマートフォン用Googlebot」となっていれば、
すでにMFIになり、スマホ向けページが評価対象になっているので問題ありません。
「パソコン用Googlebot」となっている場合は、まだMFIに移行していない状態です。
レスポンシブサイトやスマホ向けサイトがあってモバイル対応ができていれば、
Googleの方で順次、切り替えてくれるので待っていれば大丈夫です。
ただスマホ向けサイトの場合は、PCサイトに比べてコンテンツが省略されているなど、
準備が整っていないことから、MFIに切り替わらないケースもあるようです。
MFIで評価対象になるスマホページの準備・確認をしましょう。
○スマホ対応ができていない場合
PC向けページしかないサイトでは評価されづらくなってしまうことで、
じわじわと検索順位に影響が出てくる可能性が考えられます。
レスポンシブサイトにするか、PCサイトと別にスマホサイトを作るか、
とにかくモバイルフレンドリーなスマホ対応を準備する必要があります。
※Googleはレスポンシブウェブサイトを推奨しています。
○PCサイトとスマホサイトを別に運営している場合
PCサイトと別でスマホサイトを運営する(セパレート)場合は、
どちらで見ても同じコンテンツ内容やボリュームにするのがポイントです。
PCサイトにあってもスマホサイトになければMFIで評価対象になりません。
タイトルやディスクリプションもページごとしっかり入れておきましょう。
準備が整わないままMFIに移行された結果、どんな影響が出るか分かりませんが、
次第に検索順位が下がるなど、何らかの影響を受けるだろうことは予想されます。
PCサイトのみの場合は、スマホ対応を行う。
PC/スマホの場合は、PCと同等のコンテンツか確認する。
お客様にスマホで見やすいサイトを提供していくためにも、
2020年9月からのMFI移行に備えた準備をぜひ進めていってください。
今から対応していくことは来年の繁忙期に向けた備えにもつながります。