謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
旧年中の格別のご温厚に改めて深謝し、
本年も引き続きご高配を賜りたく謹んでお願いを申し上げるとともに、
皆様の本年のご活躍、ご多幸を心より祈念申し上げるしだいです。
たくさんのお客様のおかげで、@dreamも発売から24年目となりました。
昨年もいろいろなことがありましたが、
日本にとって最も影響を及ぼしたのは、円安だと思います。
円安によって、デフレからインフレへと金利のある世界が復活し、
それが賃金の上昇を促しています。
円安のおかげで企業業績は輸出企業を中心に底堅く推移しましたが、
物価の上昇と人手不足に対応するために、
日本企業は人件費を上げることを本気で模索しなければならなくなりました。
一般的に物価上昇に対して、賃金の上昇は数年単位で遅れるので
(日本は10年くらいかかるかもしれませんが)
しばらくは苦しい時代が続くでしょう、
しかし、いずれ上昇していくことは間違いないと思います。
一方でこれから円高に向かうなどの意見もありますが、
オーストラリアで学生がバイトすると月に40万円位稼げるとか、
ニューヨークで一蘭のラーメンが3000円になった等の話を聞き、
うちの近所の松屋が時給1400円で募集しているのを見ると、
これはもうちょっとくらい円高になっても、止まらない流れだなってつくづく思います。
不動産業界では、不動産価格は高止まりして、現在の一般的給与水準では、
もう手が届かないところまで来ていると思います。
つまり物価の上昇に賃金が追い付いていない。
フラット35がペアローンを始めたのも、それが原因でしょうし、
もしかすると英国みたいに、100年とか200年ローンなんてのが出てくるかもしれません。
そうやって賃金上昇を待ちながら、最終的にはバランスがとられていくんでしょうね。
それが世の常です。
一方で売り手側ですが、相続や空き家の問題はとうとう本格的になってきたようです。
私自身も一昨年、昨年と経験しましたし、
周りでも一般の人の話をたくさん聞くようになっています。
国は仲介手数料の特例を認めることによって、
低価格の物件の流通を促すための政策を始めました。
これも、ある意味バランスをとる政策です。
買い手は買えないほどの価格上昇で市場が停滞。
売り手は安くても買ってもらえない物件を持て余している。
完全な二極化です。
このため不動産業界で最近聞く景気のいい話は、
高い賃料の賃貸仲介か、とても安い物件の買取再販が多く、
ここ20年ほど調子の良かった新築の戸建て仲介や、リノベーションでの再販も、
仕入れが高すぎて成り立たなくなっています。
不動産業界の一つの転換期なんだと思います。
従来からやっている、それぞれの会社の得意なところを生かしながら、
こういう転換期を意識して、ビジネスの幅を広げたり(相続や空き家)、
新しいトレンド(非常に安い物件)に挑戦していくことが大切なんだと思います。
※ちなみ弊社の工場は自動化に全振りしています。
ホームページやメールやSNSは、費用が掛からなくてアピールできる媒体ですので、
少しでもその気になったら挑戦してみてください。
去年からリアルな勉強会も少しずつ復活させていますので、
皆様是非参加していただいて、周りの情報を参考にしてください。
弊社もその中の一員として皆様のお役に立てるよう、
更なるサービスの向上に向け、気持ちを新たに取り組んでまいりますので、
変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。
2025年1月
リングアンドリンク株式会社
代表取締役社長 金丸信一