全国@dreamオンラインユーザー会2020開催報告

 

毎年、年末に開催してきた@dream of the year ドリームデイですが、
今年は新型コロナウイルス感染拡大による影響で中止とさせていただき、
「全国@dreamオンラインユーザー会2020」配信イベントを開催しました。

 

まずは弊社代表の金丸がご挨拶とメッセージをお話しさせていただきました。

 

コロナ禍でテレワークを取り入れ、今後もずっと続けるという企業も出ていて、
Zoomに限らず、Skypeなどを使ったオンラインの打合せもどんどん増えている。
製造業でも出張禁止で立ち合いがなくなったりしていますが、でも出来てしまう。

 

不動産業もZoomを使ったIT重説やオンライン内見などがの動きが高まっていて、
それをやったからお客さんが来るわけではないけれど、できない会社はネック。
ホームページでオンライン対応していることを謳っているか、いないか。
先に行くと差になってしまうでしょう。

 

ブログも書いたからといって効果はすぐに出ないし、TwitterもYoutubeもそう。
Googleマイビジネスもクチコミもらって評価を集めた方がいいと言われますが、
でもそれをやったらすぐ上手くいくわけじゃありません。
ただ、それでもやっていなければ、オンライン化の中で残れないんです。
ちょっとやればみんな上手くいくなら、たちまちレッドオーシャンでしょ?
地道にやらなければダメなんです。

 

オンライン対応とか、音声検索とかへの対応を出来るようにしつつ、
こうしたことを真面目に続けていくことが大事です。自分を鍛えてください。
今日のインタビューの中で各社がやっていること、皆さんもぜひ続けてもらいたい。

 

15年前と同じことを言っていますが、でも地道にコツコツ続けている人が
やっぱり結果が出ているんです。コロナのせいでオンライン化とか色々と
変わっていきますが、本当にインターネット不動産になったと考えて、
是非、皆さん頑張ってください。

 

 

 

第二部「やってみよう!WEB接客・オンライン内見」では、
お客様から問い合わせが入り、実際にWEB接客に進めていくまでの流れや、
オンライン内見の段取りやポイントについてお伝えしたドラマ仕立ての
動画をご覧いただきました。@dreamのウェブ接客アシスト機能もご紹介。
オンライン対応のイメージをつかんでいただけたのではないでしょうか。

 

 

また、美しく画質のよい室内撮影が行えるAIを使ったVRツールや
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による情報収集など、
先々、不動産業界でも進んでいくであろう新しい技術もご紹介しました。

 

そして第三部は4社様へのインタビュー。事前に取材のご協力いただいた4社様に
コロナ禍での影響や現在の状況、日々の取り組みや今後について伺いました。

 

有限会社オオタニ  大谷利康様

 

株式会社クリエートハウジング 角田秀則様

 

株式会社南部不動産 遠藤直史様

 

株式会社エイトコーポレーション 赤山聡様

 

4社様はエリアや商圏、特性もそれぞれですが、インタビューの中で共通していたのは
「今日明日どうこうではなく、やると決めたことをやり続け、今後もやり続けていく」
という点でした。自社で出来ているのか見直して、しっかり取り組んでいきたいですね。

 

お忙しい中、取材にご協力いただいた4社様にはこの場を借りて改めてお礼申し上げます。

 

最後は、ソフト事業部次長の斎藤より、ご視聴いただいた皆さまへのお礼と、
コロナ禍にあっても来春以降、オンラインを活用してこうした機会を企画する旨を
お伝えし、初めてのオンラインユーザー会は終了となりました。

 

初めてのオンライン開催ということで、至らぬ点も多々あったかと思いますが、
200名以上の方にご視聴いただき、アンケートでもご好評いただけました。
いただいたメッセージやご意見は次回以降の開催に反映させてまいります。

 

お忙しい中、ご視聴くださった皆さま。ありがとうございました。
また、今回の内容については後日アーカイブ配信も予定しておりますので、
当日ご視聴いただけなかった方は、是非アーカイブ配信をご覧ください。
こちらについては準備ができ次第、メールでご案内いたします。

 

当日ご視聴いただいた皆さまには、特典資料をお送りしています。
今後のインターネット不動産運営に是非ご活用ください。

 

 

 

@dreamDAY2019!開催報告

 

12月10日(火)大井町のきゅりあんにて、@dreamDAY2019が開催されました。

 

午前中は、@dreamユーザー様でありながら杉並区議会議員でもある
グリーン住建株式会社代表取締役 大泉やすまさ様による特別講演。
「@dreamユーザーが地方議員になって分かった官民連携の未来」

 

生産年齢人口の減少で税収が減り、行政が担ってきた事業の多くを民間企業に
譲渡する道を探る状況が進む中、地域に密着する不動産業として社会に貢献し、
収入も上げていくために何を準備すべきなのか、お話しいただきました。

 

 

日本は世界に類を見ないスピードで超高齢化が進んでいる社会で、
65歳以上人口は28.4%(高齢化率)、そして2065年には38.4%となり、
2.6人に1人が65歳以上になると予測されています。

 

生産年齢人口と言われる15歳から64歳の人口の減少していくことで
現在、2人で1人の高齢者を支えている状況が2065年には1.2人で1人を支える
肩車社会になるだけでなく、税収減は社会保障費の増加や、社会資本ストックの
増加といった困難にもつながっていきます。

 

社会資本ストックとは、公共建築や土木インフラなど公共投資で形成されたもののこと。
高度成長期に作られた道路や橋、水道管などの経年劣化が進んでいることから、
先々こうした整備費用が増えていくことが分かっているのに、税収は減っていく。
しかし経済や生活を支えていくために、計画を立ててやっていく必要がある・・

 

人口減少、労働者不足、税収減といったことを解決していかなければならない中、
内閣府の方で打ち出しているのが「Society5.0」「PPP/PFI」と言ったものです。

 

Society5.0はビッグデータを活用して仮想と現実空間を高度に融合させた
システムによって人や物、情報をつなぎ(AIやIoTなど)、経済発展や社会的課題の
解決を両立するといった人間中心の超スマート社会のこと。

 

PPP/PFIは「Public Privete Partner/Privete Finance Initiative」を略したもので、
民間資金を活用した公共施設整備(官民連携で公共サービス)を行う手法のことで、
TUTAYAのノウハウを生かした図書館や、上層階をオフィスや住居にすることで
民間の資本を入れて警察署を建て替えるなど、色んな場面で使われ始めています。

 

行政側に行政課題の解決に民間活力を導入する機運が生まれていることや、
同時に民間側にも、自社の強みを生かして行政課題解決と収益向上の両立という
考え方が増えつつあり、これから本格的な協働社会が到来すると考えます。

 

では不動産業として行政課題にどのように関わっていくかを考えると空き家問題。
それから住宅弱者の住居の問題で、住宅確保要配慮者への支援を進められている中、
高齢者などの入居を拒まない住宅の登録制度も始まっているが、2017年から始まり、
2020年末までに175000戸を目標としながら、昨日時点で16306戸しかない現状。

 

大家さんが何にリスクを感じて登録に至れないのかといったことを考えず、
単に制度の案内をする雑さ。こうしたところが行政の効率の悪さでもありますが、
ただ、上手くいっていないというのは、改善の余地があるとも言えます。
実際、福岡市では支援団体と連携して見守りや緊急時、弁護士などのサービスや
NPOの生活支援などを取り入れることで安心に繋げ、成果を出しています。

 

自社の地域の状況は、自治体がHPで公開している行政計画や経営計画書、
報告書などで調べることができるので、取り組みとして効果がありそうだとか、
もっと改善してほしいといったことがあれば、地域の議員に相談したり、
宅建協会などの団体を通じて議会にあげる事もできます。

 

自治体の重点施策は地域課題の裏返し。色々なヒントが埋まっているので、
行政情報を見てもらうと、自社からの情報発信の元にもなるかもしれませんし、
社会貢献という角度からも、自分の自治体の抱えている問題が何か知ることで、
またそこから自分の仕事につながるアイディアにつながろうかと思います。

 

今回の内容は、不動産業に実践的な関わりの強い話ではなかったと思いますが、
不動産から議員になって気づいたこと、ということでお話しさせていただきました。
官民連携は着想の種。人を呼び込むきっかけにもなるとも思いますので、
ぜひ、違った角度からの物の見方として参考にしていただければと思います。

 

 

昼食をはさんでの午後の部は「@dream優秀賞」事例発表! 」(以下発表順)。

 

有限会社オオタニ様(千葉県)

 

有限会社たけちゃんほーむ様(沖縄県)

 

てら岡不動産有限会社様(栃木県)

 

株式会社コントス様(大分県)

 

株式会社たくみ様(島根県)

 

ハウススタジオ株式会社様(栃木県)

 

改めて「@dream優秀賞」の受賞おめでとうございました!

 

※発表内容は@dreamテクニック集に順次掲載させていただきます。
また後日、DVDも販売いたしますので、是非合わせてご覧ください。

 

全社発表の後は弊社代表取締役 金丸が講演させていただきました。
(一部割愛してお伝えします。全講演は2月販売予定のDVDでご覧いただけます)

 

昨年のdreamDAYの特別講演でYext様にお話しいただき、弊社が第一号代理店として
MITUCAL(ミツカル)の販売を開始しました。10月にニューヨークで開催された
「Yext ONWARD19」という世界のテック系グローバル企業が集まるイベントに行き、
「検索の未来」について、色々な講演を見たり、情報交換などを行ってきました。

 

Googleはもちろん、マイクロソフトなど大手の企業の講演では、
今取り組んでいることや、考えていること、将来に目指すことなども発表され、
それを聞いて分かったのは「日本は完全に2周遅れだ」ということでした。

 

私は「Googleマイビジネスで予約が取れるようになるのか?」と質問したのですが、
「いつかはね。日本は・・・」と回答されたのです。つまり、他国ではやるが、
日本バージョンができるのはいつか分からないということなんです。

 

日本は先進国と言われ、自分たちも優秀だ、評判がいいと思っています。
ところが世界から見ると、インターネットビジネスでは日本は完全に2周遅れ。

 

iモードって覚えてます? 若い方は知らないかもしれませんが、
1990年代後半にガラケーと呼ばれる携帯電話でネットができるようになりました。
NTTドコモが始めたもので、あれが手の中にあるインターネットの初めてだったんです。
初めてのものであれば、そのまま成長していければよかったのですが、
今では覚えている人も少ない。全部負けてしまった。ガラパゴスと言われている。
日本は後からついていくのは得意だが、世界に広げていくパワーがなかったんです。

 

不動産会社のホームページを考えると、2000年前後には自社HPがあるところは
ほとんどなかったし、そこから次はSEO対策を進めたが当初はライバルもなく、
爆発的に成功した。その後ブログが出て、Twitter、Facebook、Line、インスタ…
と色々ありますが、どれひとつとしても日本初じゃないですよね実は。
パソコンだってそう、スマートフォンだってそう。インターネット分野では
まるで日本初のサービスを使って生きているわけではないということです。

 

先頭に立っている人はこの先どんな風に前を切り開いていくか考えるでしょうが、
もし2周遅れなのであれば、今先を行っている波が2~3年経つとくるわけです。
それをYextさんのMITUCAL(ミツカル)が、実は教えてくれたということです。

 

ニューヨークのイベントの中で、アメリカでは来年には音声検索が50%以上になる
という話がありました。GoogleもAmazonも何もこれからはみんな音声に行きます。
理由はハッキリしていて、世界を見てみると日本のように識字率の高い国は少なく、
文字が読めない書けない人はアメリカでも15%、世界にはもっと低い国もあります。
だからしゃべって入力が出来たり検索できるということがとてもいいわけです。

 

ここでGoogleの立場になって考えてみると、こうして音声検索が進んでいき、
1件だけ回答ってなったら広告ってどこに入れますかね? 恐らく広告収入で
今のような利益を上げるのは難しくなるんじゃないかと思っています。

 

だから必死になって自分の一番強いところを見つけて力をかけてやっていく。
Googleは地図という意味ではダントツだったり、Appleはヘルスケアだったり、
マイクロソフトはサーバーメーカーとしてAmazonを抜いています。

 

でもこれらはもっと儲けようという動きではなく、今までの自分たちの
収益の柱だったものが消えていくかもしれないから、変わらざろ得ない。
大企業がビジネスモデルを変えるということは、従業員を何万人も露頭に迷わせ、
新しい人たちを入れなければならない、という本当に大変なことなんです。
それでもそこにいかなければいけないという風に考えているということです。

 

 

が、ここでまた考えなければいけないのは、じゃあ全ての人が音声検索になるのか?
ということなんですが、私は恐らく、そうはならないと思っています。

 

たとえばメール。我々はずっとメール営業と言ってきてすごく効果がありました。
ところが近年、特にLINEが出てから「今どきメール営業の時代じゃないよ」と
言われるようになりました。ですが、じゃあ全員がメールをやめてLINEになるのか?

 

今日の発表でも話が出ましたが、トップページがランディングページ(閲覧開始)
じゃなくなって10年になります。昔なら8割の人はトップページから来ていた。
でも今は10%に減っていると。しかし「10%はいる」ということなんです。

 

音声検索は増えていくでしょう 50%になるかもしれないけど100%にはならない。
Googleは「検索しなくてもその人に最適なものを教える」のを目指すと言っていましたが、
でも画一的になると人は生きていけない。統一されてみんな同じになったらとつまらない。
仕事だってやる気がわかない。自由なだけで選択がない。人はやはり多様性をもって、
色々なことに揉まれて、同じことだって続かない。だから生きがいもあるんですよね。
なのでGoogleがそうは言っても同じにはならない 100%にはならないんです。

 

今は「こういうことをやれば上手くいく!」ということはありません。
HPへ顔を出すのがいい、ブログがいい、Facebookの活用でと色々ありましたが、
それは初期の頃の話で、今となっては効果や反響は昔ほど得られないんですね。
でも、顔は出てた方がいいし、ブログだって見ている人は今もいるわけです。

 

どれが一番でこれで決まり! なんていう時代は間違いなく終わったんです。
それをすごく痛感しています。皆さんは「これをやったらいい!」というのを
聞きたいと思いますが、今はもう時代が違います。Googleやマイクロソフトさえ
ビジネスモデルを変えてる。

 

では我々は何をやるのかと言うと、昔は効果があったが、今は少ないかも
しれないことをやり続けようということ。だってずっとやってきたんだから。

 

こんなことを一生懸命やっても反響ないのに無駄じゃないかとか
メールの時代じゃないんじゃないかとか 言う人がいますよね?

 

でも見てる人はいるんです。どんなことやったって全部は取れないけれど、
取ってる人はいるわけです。8割が見てなくても2割は見ている人はいます。
多様性を持った人たちが、みなさんのお客さんなんです。
どんな小さなことでも無駄にならない。それを信じて一生懸命ずっと
やっていくことができるのが、これからも生き残れる会社だと思います。

 

皆さんはTwitterだって簡単に投稿できる、メールもバンバン出せる。 
Facebookだって使えるし、何だって出来る。そうやってやれることがたくさんあって、
ホントは見てる人が2割いるかもしれないのに、なんでもっと地道にやらないの?
ということを「上手くいかない」という人に言いたいですね。

 

実際にやるということ。やったものしかお客さんは評価しませんよね。
一生懸命やらないといけない。地道に積み上げたものが評価される時代です。

 

だから上手くいくいかないじゃなくて、やれることをやり続けることが必要。
もっと働け、ということです。特に社長さんに言いたい。こんなことをやっても
ムダかなとか厳しい時代なんだから、そんなこと言ってられないですよね?
来年は大不景気ですよ。今から1時間でも2時間でも必死に働くべきだし、
やったことが無駄になることはない。残るのだから。

 

でも一人きりだとつい忘れてしまう。それをみんなに伝えてください
というのが勉強会をやった目的だったし、キャプテンたちは伝えてくれた。
今後も必死にやるなら相談したり何でも教えると言ってくれました。
だからここにいる仲間と一生懸命やってもらいたい。

 

一方でちゃんとやらない人はインターネット不動産には向きません。
そして長く続けていくこともきっとできない。それは製造業がそうでしたから。
納期を守らない、不良を出す・・そうした製造業はつぶれたので日本にない。
不動産会社だって同じことが起こります。淘汰されていくんです。

 

これをやったら無駄とかそういうことはない。コストがかからなければ
無駄なんかない。一生懸命やり続ける。それを是非やってもらいたいし、
そのために我々も一層努力をしますし、キャプテンたちも協力してくれます。
来年は恐らく大きな不景気が来ると思いますが、それを乗り越えて、
なお一層、今日発表してくれた会社のように発展していくことをお祈りして、
その発展に携わることをお約束して、講演を終わりにしたいと思います。

 

 

 

第一部終了後は謝恩パーティ。株式会社フロンティア技研 三浦チーフの乾杯でスタート!
歓談の後、@dream優秀賞の表彰式が行われ、続いて選ばれた@dream大賞がこちら!

 

 

 

有限会社オオタニ様 @dream大賞受賞おめでとうございました!

 

その後もじゃんけん大会などで大いに盛り上がり、あっという間に2時間が経過。
最後は宮崎公立大学近くの不動産 シガレットホーム小松社長の一本締めで、
今年度のdreamDAYは終了となりました。

 

お忙しい中、ご参加いただきました皆さま ありがとうございました。