物件情報を入力をする時は、必須項目については入力漏れや表記ミスがないよう
表示規約を意識していると思いますが、コメントや写真についてはどうでしょう?
自分の言葉で詳しい説明を入れたら知らずにNGワードを使っていた・・
良かれと思って修正加工をした写真は不当表示に該当していた・・
ホームページやチラシで違反してしまうと厳重警告や違約金の措置や、
不動産情報サイトへの掲載停止といったペナルティなどが課せられます。
最近は不動産広告の取り締まりもますます厳しくなっていると思いますので、
今回は不動産広告でNGな表示について、主なものを確認しておきましょう。
不動産公正取引協議会のホームページから抜粋してご紹介します。
○完璧 完ぺき 絶対 万全 パーフェクト など
全く欠けるところがないこと又は全く手落ちがないことを意味する用語。
絶対と言い切ることも実証するのも現実にはまず不可能ということですね。
例)「完全な施行」「震度7でも絶対に倒壊しません」
○日本一 日本初 業界一 超 当社だけ 他に類を見ない 抜群 など
競争事業者の供給するもの又は競争事業者よりも優位に立つことを意味する用語。
表示する場合は取引実績など客観的な調査手法で実証されている必要があります。
例)「当社は××の仲介実績は平成○年度第1位です」
○特選 厳選 など
一定の基準により選別されたことを意味する用語。
特別感をアピールするために安易に使ってはいけないということです。
○買得 掘り出し 格安 破格 激安 バーゲンセール 安値 など
物件の価格又は賃料等について著しく安いという印象を与える用語。
価格や賃料は市場によって決まり、理由なく格安になることはありません。
これ以外にも「完売」等著しく人気が高く売行きがよい印象を与える用語や、
「最高」「最上級」「特級」など最上級を意味する用語もNGとされています。
どうでしょうか? さすがにコレは書かないよという語句も多いですが、
「超」や「抜群」あたりはうっかり使っている場合があるかもしれません。
思い当たる方はデータの確認をして、必要があれば修正しておきましょう。
物件写真は見栄えがとても重視されるので明るさや傾きの補正をしたり、
プライバシー保護のため車のナンバーを消すなどの加工を行うことがあります。
しかしこの写真の加工もやりすぎると規約違反の可能性があるので注意が必要です。
物件の規模、形状、構造等について、あるいは物件から又は物件を中心とした眺望や景観が
事実に相違する表示や、実際よりも優良だと誤認されるおそれのある表示はNGとのこと。
たとえば電柱や電線を消して修正した現地写真と物件を合成するのはもちろん、
物件に関係ない風景を合成して「イメージフォト」など注釈を入れるのもダメ。
「実際のものとは多少異なる場合があります」等と注記がしてあっても、
一般消費者の誤認が排除されるとは認められないので不当表示になるそうです。
合成まではしないにしても、電柱や高圧線、墓地など現地にあるものを消して、
実際より良く見せるための加工を行わないように気を付けてくださいね。
個人情報やプライバシーに関わるものは例外です。そちらは十分配慮しましょう。
表示規約はたくさんあるので、知らなくて実は違反してしまっていた・・
という場合もあるかもしれませんが、指摘されたら知らなかったは通用しません。
公正取引協議会の違反事例を見ていると、おとり広告だけでなく、
不当表示による厳重警告や違約金の措置を取られているケースも多いです。
今回ご紹介した不動産広告のNG表示だけでなく、必須表示項目の漏れなども
実際に違反事例に挙げられていますので、ぜひ改めて確認してみてください。