RSCが毎年実施している「不動産情報サイト利用者意識アンケート」の調査結果から、
今年は「ユーザーの不動産会社選択」について取り上げてみたいと思います。
物件を契約した人が訪問した不動産会社数は平均2.5社。2社までの合計が6割を超えています。
賃貸・売買別では賃貸が1.9社と過去最少。売買(3.0社)より1.1社少ない結果となりました。
ユーザーが実際に訪問する不動産会社数は年々減っている傾向があるので、
今後さらに「訪問前に選別されている」ことを意識した方がよさそうですね。
では、ユーザーは何をポイントに不動産会社を選んでいるのでしょうか?
問合せや訪問を行う際に不動産会社を選ぶ時のポイントは約7割が
「写真の点数が多い」がトップ。「特にポイントとなる点」でも1位です。
- 写真の点数が多い
- 店舗がアクセスしやすい場所にある
- 他にもたくさんの物件を掲載している
- 写真の見栄えがよい
- 会社案内(会社の写真等)が詳しく紹介され安心感が持てる
- 地元で知名度のある会社である
- その物件のウィークポイントも書かれている
写真が多い・見栄えがよい、ウィークポイントも書かれているといった点は
事例発表やブロック勉強会などで、これまで何度も出ているマスト要件!
ちょっとしたこだわりを持つことで、他社との差別化につながります。
会社案内ページも店内写真やスタッフ紹介など自社の雰囲気を伝える工夫を
ドンドンしてみましょう。何年も前の社長挨拶を見直すのもいいかもしれません。
店舗の場所は、送迎サービスがあればカバー出来るかもしれませんし、
地元での知名度もGoogleマイビジネス運用やSNS、地域ブログを活用した
ブランディングに取り組むことで、少しずつついていくと思います。
まずは「実際に訪問してもらえる1社」になる確度を上げていくために、
選ばれる要素を、他社より1つでも多く持てるようにしていきましょう。
では、選ばれた後は、どんなことに注意した方がよいのでしょうか?
不動産会社の接客について満足だったことは「レスポンスが早かった」がトップ。
一方、不満だったことは賃貸・売買とも対応面についての不満が目立ちます。
誠意ある接客姿勢が契約につながる大きなポイントになっているといえそうです。
売買の不満1位は「営業がしつこかった」、2位が「契約の意思決定を急かされた」。
賃貸は「その物件はもうないと言われた」「問い合わせをしたら返答が遅かった」と続きます。
賃貸の場合は満足だった点からも「とにかくスピーディな対応」が重要と分かりますね。
せっかく選んでもらえたのに、接客に不満を持たれたら元も子もありません。
接客の良さ、悪さは口コミやその後の紹介などにも影響する可能性があるので、
今後もいっそう、お客様の立場になって考えた対応を心がけていきたいですね。
一般消費者(実際に物件を契約した人を対象)が回答したアンケート結果から、
「ユーザーの不動産会社選択」についての行動や意識を見てきました。
とにかく選ばれること。全力で満足してもらうこと。
そのために改善できること、取り組まなければならないことは何ですか?
ユーザーが不動産会社を選ぶ目は今後もますます、さらにさらに厳しくなります。
たとえ手間はかかっても、できる限りのことをしていきましょう。