コンテンツマーケティングのことを簡単に分かりやすく

 

コンテンツマーケティングとは、価値あるコンテンツを発信しながら潜在顧客を集め、
将来的に自分のお客様に育て、自社サービスの購入や利用に導いていく活動のことです。

 

昨年末に開催された『全国@dreamオンラインユーザー会』のインタビュー配信
「今からでも遅くない地道に取り組むWeb対策」でお話しいただいたこともあり、
アンケートで興味を持った、取り組んでみたいというお声も多く見受けられました。

 

全国@dreamオンラインユーザー会2021開催報告
全国@dreamオンラインユーザー会2021開催報告
12月14日(火)全国@dreamオンラインユーザー会が開催されました。 去年に引き続き、今年もオンラインでの開催となりましたが、 200名以上のお申し込
2021-12-15 15:00

 

なぜコンテンツマーケティングなのか? どんなことに取り組めばいいのか?
やっぱり気になりますよね。詳しく見ていきましょう。

 

なぜコンテンツマーケティング?

 

店舗に行って実物を見て選んだり、話を聞いて買う買わないの判断をしていた以前と違い、
現在は多くの人がネットで収集した情報を元に、購入の判断をするようになっています。
ホームページや比較サイト、口コミを見て検討し、お店に行ったり問合せをする時には
すでに購入するものが決まっているという経験を皆さんもお持ちだと思います。
スマートフォンの普及もあり「自分で検索して探す」のが当たり前になっている今は、
購買の意思決定は来店よりも前、情報収集するウェブ上でされるようになったのです。

 

Googleではこれを「ZMOT(ジーモット)」と言い、消費者行動の概念として提唱しています。
ZMOTは「Zero Moment of Truth(ゼロ モーメント オブ トゥルース)」の略で、
「来店前のゼロ段階で購買の意思決定がされている」ということを表しています。

 

ゼロ段階が勝負どころになると、有益な情報提供をすることが重要になってきます。
たとえ検索順位がよくてもHP上の情報が薄かったり、自社の言いたいことばかりで
価値あるコンテンツがなければ、情報取集の段階で淘汰されてしまうからです。

 

そこで、情報収集している段階の潜在顧客が知りたいと思う情報を発信して、
自社の認知を上げたり、何度も来てもらってファン化につなげて関係を作りながら、
最終的に自社を選んでもらうよう促していくコンテンツマーケティングが広まりました。

 

では価値あるコンテンツとはどんなものでしょうか?

 

 

価値あるコンテンツとは?

 

「〇〇不動産(会社名)」や「〇〇市 中古マンション」と検索している人は
会社を認知している、あるいはある程度、ニーズが固まっていると考えられます。
自社サイトが検索でヒットすれば、接点を持つことが可能な層と言えます。

 

しかし、まだ情報収集を始めた段階の人たちが具体的な検索をするとは限りません。
まずは疑問や課題、悩みや不安を解決するための情報収集がメインになりますから、
問題解決に役立つコンテンツを作って検索でヒット、接点を得ることが大切です。

 

  • 不動産の購入にはいくらくらいかかるの?
  • 中古マンションの購入はどう進めたらいいのかな?
  • 失敗しない不動産選びのポイントが知りたい
  • 住宅ローン審査に通るのか、いくら借りれるのか?
  • 買うか買えるかわからないのに相談してもいいのかしら?
  • 頼りになりそうな不動産会社はどこだろう?

 

ほんの一例ですが、自社サイトにこうした問題解決に役立つコンテンツがあれば、
情報収集している段階の潜在顧客に出会うチャンスが生まれ、認知につながります。
そして何度も見に来て接触時間が増えるにつれ親しみを感じてもらいやすくなり、
知識がついてニーズが顕在化していく中で自社を選んでもらう流れが作れます。
関係性を作って自社のお客様に育てていくという点で顕在顧客にとっても重要です。

 

長期的に取り組んで地道にコンテンツを作っていく必要がありますが、
将来の成果やウェブ上の資産にもなるので、少しずつでも始めてみましょう。

 

ちなみに@dreamオンラインユーザー会のインタビューでも言及があった通り、
好きなことを自由に書く日記ブログはファン化するためのコンテンツです。
コンテンツマーケティングの記事とは別のものと考える必要があります。

 

 

コンテンツマーケティングまとめ

 

コンテンツマーケティングについてお伝えしました。
情報発信して自社を見つけてもらい、関係を作って顧客化につなげていく。
価値あるコンテンツを提供して、情報収集の段階で淘汰されないようにする。

 

たとえ実際の接客が丁寧、親切で話も分かりやすいという強みがあったとしても、
ウェブ上の情報発信が足らず選ばれなければ発揮する機会は減ってしまいます。

 

情報収集している人にとって価値あるコンテンツの提供に取り組んでみてください。
競合他社にあって自社にないなら、先々大きな差をつけられてしまうかもしれません。
コンテンツマーケティングは時間も手間もかかりますし、数本書いたからと言って
すぐ大きな効果が出るものではありませんが、チリツモの力が必ずあるはずです。

 

「自分で検索して探す」時代。ウェブ動向に合わせたサイト運営をしていきましょう。

 

 

 

 

お客様が求めていることをきちんと理解してしっかり期待に応える

 

RSCが毎年実施している「不動産情報サイト利用者意識アンケート」の調査結果から、
今回は「ユーザーが不動産会社に求めていること」を取り上げてみたいと思います。

 

不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)不動産情報サイト利用者意識アンケート調査結果

 

不動産会社に求めるものは?

 

不動産会社に求めるものは、賃貸・売買ともに「物件に対する詳細な説明」
「正確な物件情報の提供」がトップ2となりました。賃貸・売買で順位に違いはあるものの、
「問い合わせに対する迅速な対応」「親切丁寧な対応」もほぼ同率で続くことから、
引き続き、お客様の立場に立った誠実な対応が求められていることが分かります。

 

 

また「購入後・入居後のアフターフォロー」は賃貸では7位、売買で4位ですが、
特にポイントになるものでは賃貸が5位、売買が2位とそれぞれ順位が上がり、
ユーザーの期待度の高さが伺えます。何かあれば対応するというスタンスではなく、
1ヶ月後に様子伺いの連絡を入れる、その後も折に触れメールやハガキを送るなど
ちょっとした気遣いを続けることがこうしたお客様の期待に応えることになり、
将来のリピートや紹介につながっていくのも非常に納得ができます。

 

 

不動産会社の対応で満足だったこと

 

不動産会社の対応で満足だったことは、賃貸・売買ともに「レスポンスが早かった」
がトップになりました。また賃貸では前年6位だった「言葉遣いや対応が丁寧だった」が
3位に上昇しており(売買は昨年も3位)、担当者の丁寧な対応が評価されています。

 

不満だったことは賃貸では「その物件はもうないと言われた」、売買では「契約の意思決定を
急かされた」がトップに。2位には賃貸・売買とも「問い合わせをしたら返答が遅かった」
が入っており、問い合わせへのより速い対応が求められていることが読み取れます。

 

 

不満だったことには「問い合わせへの回答が的を得ていなかった」というものも挙がっています。
回答しているのに説明が長くて分かりづらかったり、話がずれて結局回答になっていない
という場合もありえます。こうしたことは早い段階で不信感につながってしまいますので、
丁寧でわかりやすい説明の仕方や結論ファーストなどお客様目線の対応をしていきたいですね。

 

 

コロナ前と比べて、住宅に求める条件はどのように変わった?

 

新型コロナの影響で変わった住宅に求める条件は「遮音性に優れた住宅に住みたくなった」
が全体トップとなりました。特に賃貸では55.9%と高い数字になっています。
賃貸は検討物件種別でアパートの割合が去年の85.5%から50%に減少しているのですが、
その背景にはこうしたニーズの大きな変化があったことが伺えます。

 

 

売買でも「広いリビング」「日当たり」「部屋数」「仕事用スペース」が
ベスト10に入っており、テレワークの普及により自宅で過ごす時間が増えたなどで
より快適な住環境を求める傾向が強くなっているようです。

これら上位の条件を満たしている物件は、特色やコメントに必ず入れるなどし、
検索条件で特集ページを作ったり、メールでの訴求に活用しましょう。

 

 

スマートフォンの利用率

 

 

物件情報を調べる際のスマートフォン利用率は全体で91.8%。2016年との比較を見ると
利用率は全世代で上昇し、10代に至っては100%になっていることもわかります。
一生懸命詳しい物件情報を提供しても、閲覧してもらえないのでは意味がありません。
スマートフォンで見やすいページ、探しやすいサイト運営も不可欠と言えます。

 

まとめ

 

一般消費者(実際に物件を契約した人を対象)が回答したアンケート結果から、
「ユーザーが不動産会社に求めていること」について見てきました。

 

正確で詳細な物件情報(写真も含めて)の提供、迅速で丁寧な対応など
サイト運営や接客の全てにおいて「ユーザーの立場に立って」がポイントです。
お客様が求めていることをしっかり理解して、きちんと期待に応えた対応する
ということになるでしょうか。ユーザーファーストの活動を心がけていきましょう。