2022年新年のご挨拶

 

旧年中の格別のご温厚に改めて深謝し、
本年も引き続きご高配を賜りたく、謹んでお願いを申し上げるとともに、
皆様の本年のご活躍、ご多幸を心より祈念申し上げるしだいです。

今年で@dreamも発売から21年目となりました。

 

この間様々な危機がありましたが、今回のコロナ渦はその長さと先行きの不透明さ、
そしてこれから起こるであろう(もう起こっていますが)社会の変化に対して、
とても大きな出来事だと思います。

 

不動産業界においては、賃貸市場がテレワークや転勤の減少の影響により不調になりましたが、
売買市場は総じて好調が伝えられていました。これは政府の財政支出と金融緩和のおかげです。
この影響は他の業界でも恩恵を受けていて、企業倒産件数は過去最低水準ですし、
そのおかげで銀行が過去最高益を出しています。

 

これには実は裏話があって、利益の半分は貸倒引当金の戻しですが、残りの半分はテレワークの
普及によって行員の残業代が激減、オフィスを縮小して移転(新しいオフィスは半分の人数分しかない)、
など固定費が大幅削減された結果です。さらに銀行では「本社の人間半分でよくない?」ということで、
来年から本格リストラが始まる予定です。

 

一方、不況の代表業種である飲食、ホテル、アパレル、航空機、運輸だけでなく
製造業や建設業でも深刻な不況が粛々と始まっていて仕事の取り合いになっています。
材料費も上がって利益も出ない仕事でさえです。

 

こうして他の業界を眺めてみると、コロナ後というのはかなり厳しい時代が来ると思います。
不動産業界では、こんな中でも新規開業は多く、過当競争は相変わらず続いていますし、
そもそも人口減の中でお客さんの総数が減り続けるのは確実だからです。

 

ただ、過去の危機の時にも思いましたが、@dreamユーザーの中には市場環境の悪さをものともせず、
結果を出し続けている方々が少なくありません。そんな会社に共通しているのは、お客さん目線。
それも新規ではなく、既存の(過去の)お客様へ熱い思いです。

 

もちろん新規がなければ始まりませんが、そこだけ追いかけて長いこと業績がいい
不動産会社は見たことがありません。どんな仕事でも、リピーターが発生しない会社は
継続できないものです。

 

@dreamは自社のデータベースを作り上げるソフトですが、それは物件と顧客。

 

発売当初熱心に顧客データベースの活用を案内していましたが、
不動産会社の人にはなかなか刺さらないので、つい物件データのことや、
Webサイトのことばかり提案しがちになっていました。(私だけでなく弊社全体)
お客さんが減る中、その少ないお客さんを追客し続け、決済後もリピーターになってもらったり、
紹介をいただいたり。何千人でもご縁を続けられるのがデータベース営業の一番良いところ。

 

それをもう一度皆さんに伝える2022年にしたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2022年1月 
リングアンドリンク株式会社 
代表取締役社長 金丸信一

 

 

全国@dreamオンラインユーザー会2021開催報告

 

12月14日(火)全国@dreamオンラインユーザー会が開催されました。
去年に引き続き、今年もオンラインでの開催となりましたが、
200名以上のお申し込みをいただき、多くの方にご視聴いただきました。

 

まずはITサポーターによるオンライン講習から。

 

今回は図面の便利機能と物件評価機能についてご案内しました。
図面は2次元コードの挿入やテンプレート機能、画像効果をご説明しながら、
実際に活用されているユーザー様の図面もご紹介させていただきました。

 

物件評価機能は設定した基準で物件ごとに評価点を計算・表示する機能です。
扱う物件や地域の需要に合わせた独自の基準を設定して運用に活かすことで、
地域密着・エリアのプロとして差別化を図ることにつなげられます。
活用されている方が少ない機能のため、機能の概要をご紹介するとともに、
利用ユーザー様の事例、またサポータから活用のアイディアをお伝えしました。

 

▼テクニック集 図面二次元コード挿入

▼テクニック集 図面に透かし文字・ぼかし機能

▼テクニック集 物件評価機能の活用

 

次に「今からでも遅くない地道に取り組むWeb対策」について
株式会社オロパス代表取締役 藤井様のインタビュー配信をご覧いただきました。

 

株式会社オロパスはSEO業者やHP制作会社などのプロが利用するSEOツール
パスカルを提供する会社ですが、今回は単にSEO対策に関わる話ではなく、
価値ある情報を発信し続けることで顧客を惹き付けるコンテンツマーケティング
の考え方やウェブ対策の今後についてお話いただきました。

 

コンテンツマーケティングというのは、最初から買うというのではない人を集客して、
将来的に自分のお客様に育てていくというナーチャリング(顧客育成)ということを
していくものです。地道にコンテンツを作っていく必要があるため、1年半2年と
長期的な取り組みが必要になります。そのため目先で「月5本記事を作る!」
という感じで始めると先が見えないので挫折してしまいます。ですから最初に
ゴールと期間を決めて、たとえば2年後にウェブからの月の問い合わせ数100本目指す
と決めて、そこから逆算して落とし込んでいくようにします。2年後にどうなっている
というイメージを明確に持って取り組んでもらえるとうまくいくケースが多いです。

 

SEOについては今後10年くらいはたいして変わらないと思います。
今後、音声検索がすごい勢いで入ってくるのは間違いないので
そうなると変わることも出てくるのですが、やることは一緒です。
SEOとか関係なく、ウェブでうまくいっているところといない所の一番の差は、
どれだけそこに対してやっているかということです。1年後2年後にすごく差が
出るところだと思いますので、目に見える結果がすぐに出なくても、
2年後を信じて続けていくというのが間違いなく成功するパターンだと思います。

 

Googleに好まれて順位が上がらないことには仕方がないので、入れるべきキーワードを
入れた上で、まずは順位が上がるためのコンテンツを作ることが先です。
誤解されやすいですが、コンテンツマーケティングというのはSEO対策としての
記事を作るだけでなく、ファン化するための記事も必要です。SEO用の記事で
ファンは作れないし、ファン化する記事でSEO対策はできない。2つがないと
うまく回らないんです。よくあるのがブログを毎日更新した方が言われて
日記を書くんですが、日常のことを書いた記事に全く意味がなく、Googleの評価は
上がらないし逆に下げてしまうことも。不動産会社のサイトであれば不動産情報に
関わるブログをしっかりアップするということをやっていかないとダメですね。

 

株式会社オロパス

 

ユーザー様のインタビュー配信は、今回は2社様にお話しいただきました。

 

2014年 @dream大賞ユーザー ハーバルホーム株式会社 湯浅 貴裕様

 

上尾市に特化し、徹底的にお客様の方を向いたサイト運営をやり続けた結果、
今では紹介リピートが4割となっているユーザー様です。

ホームページにはお客様が知りたいことや気になるだろうことを最初から載せ、
お客様に手間をかけさせないようにとの思いから、物件の現地に必ず自分で足を運び、
周囲の状況やちょっとした気づきも含め、お客様が知りたいだろう、気になるだろうと
いうことを詳しくコメントに載せています。専門用語をかみ砕いた分かりやすい表現や、
マイナス点をきちんと書くのも当たり前ですがとても重要だと仰っていました。

 

メール追客にも力を入れられていて、@dreamのマッチング機能はもちろん、
スケジュールマスタも活用して、漏れのないようフォローを行っています。
またメール自体も、希望条件登録の内容だけではお客様の状況が分からないので、
引っ越し時期や現住所など少ない情報から想像して、できるだけ探しやすいような
コメントとはなんだろう? そんな風に考えながら真剣に対応しているそうです。

 

お客様に喜んでいただけるから仕事がしたい、お客様ときちんとお付き合いしたい
そうした信念をもって、HP運営やメール追客などあらゆるところでそれを徹底して
やり続けることにこだわってやってきました。きちんとやっていればお客様に理解して
もらえるようになると思います。@dreamを使えば、魂を入れて不動産業を
できるようになっているんじゃないかと思います と仰られていました。

 

ハーバルホーム株式会社

 

 

2社目は2007年 @dream大賞ユーザー 株式会社ハウジングサクセス 金子 徳公様

 

お客様のために何ができるか。徹底してお客様に寄り添いきることで信頼を築き、
紹介リピート7割の景気に左右されない会社を作ってこられたユーザー様です。

 

目の前に儲けるチャンスがあっても信頼に欠くことは選ばず、信頼をベースに
結果的に売り上げが上がるようなやり方をしてきた。例えば自社で仕入れて
再販したほうが儲かる物件でも「うちより高い業者がいればそちらで」ということも
お客様に正直に言う。お客様に「なんで儲けようとしないの?」と聞かれれば、
「買ってもらった業者の再販をやらせてもらうから時間がかかるけど最終的に
うちは別に損しているわけじゃないんです」ということもすべて伝える。
そうした姿勢がお客様に評価され、安心して任せられる会社として紹介や
リピートにつながっています。お客様に寄り添って信頼してもらい信頼に応える。
お金をもらっているのに「ありがとう」と言われるのがプロと仰っていました。

 

@dreamはチラシまきを重視していることからチラシ作成機能と、顧客管理で
顧客カルテを活用されています。顧客はランク付けして追客。追客すれば
すぐ次の予定をスケジュールマスタに入れて、継続的なフォローを行っています。
対応後に必ず入れるので、毎日20個くらいスケジュールが出てくるほど。
メール追客に関してはお客様に気持ちが伝わるよう手間をかけられています。
追客で楽をしようと自動メールを使っても、来るお客様はゼロじゃないと思うが、
でも自分たちはどこを狙っているのか? そういうお客様でいいと思うなら
もちろんそれでいいでしょうが、でもそれなのに「リピートが欲しいんだよ」って、
でもそんなことでリピートは来ないよね? と徹底した考えをお持ちです。
ハウジングサクセス様では追客メールだけでなく、成約後も暑中見舞いや
決済日に毎年花を送り続ける等、貴重な接点を維持し続けることに注力しています。
やり続けるからこそリピートが生まれ、紹介にもどんどん広がっていくんですね。

 

株式会社ハウジングサクセス

 

徹底したお客様第一主義を掲げ、言動一致で実際にそれを活動に出し続ける。
2社様ともブレずにやり切るからこそ選ばれているのが分かるインタビューでした。
新規客の獲得が難しくなっている中、追客をしっかり行って信頼関係を作ることの
大切さを改めて再認識する機会にしていただけたのではないでしょうか。

 

お忙しい中、取材にご協力いただいた会社様にはこの場を借りて改めてお礼申し上げます。

 

最後は弊社代表、金丸からお話をさせていただきました。

 

 

先ほど、コンテンツマーケティングは2年くらいかかるという話がありましたが
不動産も結果が出るまで時間がかかる。インタビューの中でも軌道に乗るまで5年
という話が出てましたが、やるんだったらやり続ける、やりきらないといけない時代。

 

成功している会社はいろいろなこだわりがあったりするけれど、
結局、しっかりお客様の方を向いているんですね。

 

私は以前からセミナーなどで@dreamはデータベースのシステム、
一生使うものだから自分のところに残さないといけなくて、
そのデータベースがあるからHP運営や顧客管理ができると言ってきました。
でも、これは我々R&Lのアピール不足だったという反省はあるのですが、
HP運営や見せ方にばかり行ってしまい、追客をやれていない所が多いですね。
成功しているところはみんな、間違いなく追客をしています。

 

顧客カルテ、マッチングメール、スケジュールマスタ・・・
人間はいろんなことを同時に覚えておけないし、たくさんの人を相手にすると
対応しきれないことが出てきたり、上客を逃したりなんてこともあるかもしれません。
でもスケジュールマスタを使えば、いちいち覚えていなくてもスケジュールが立ち上がり、
それをこなしていけばいいようになっていて、@dreamはそれができるようになっています。

 

新規を取りながら将来の見込み客を作っていくことをしないと経営はうまくいきません。
メールを送っても返事がないと言うけど、日本も人口がどんどん減って、さらに高齢化も進み、
売買でローン組めない人も増えるし、賃貸も契約できない人が増えたり市場は縮小します。
増えないので、1つ1つの道を大切にするしかないんです。

 

@dreamの成功ユーザーさんには、初めは1人でしたという人は多くて、
最初は寝ずにやった、休みがなかったという人もたくさんいます。
それで導入する人やしたばかりの人が、実際、そうして成功した人たちにあって
事例をきいて頑張ろうとやってみる。でも3ヶ月くらいすると下がってきてしまう。

 

私が父親の会社を継いだばかりの時も一人でしたが、私の場合はどんどん
予定を入れて動かなきゃけない状況にして、人が雇えるようになると周りに常に
社員の目があるからやらなきゃいけない、やり続けるという風になっていた。
とはいえ製造業もそうですが、不動産業も一緒で、簡単に借金できないし
人も雇えない。だから@dreamは一人でもできるようにしているし、ユーザーさん同士
集まって勉強をしたりモチベーションを維持してもらえるような機会も提供できるよう
していますので、頑張ってやっていってほしい。追客、メール、SNSもできるし。

不動産会社には、簡単に契約するのが好き、中長期を追うのはイヤという人が多いが、
成功している人はみんな追客やっています。それを続けられる不動産会社は多くないし、
少なくともデータベースがないとできない。できるのは@dreamだけです。
@dreamは自分を鍛えるツールだと思って、ぜひしっかり使ってください。

 

 

最後は、ソフト事業部次長の斎藤より、ご視聴いただいた皆さまへのお礼と、
来年も情報提供の機会を企画する旨をお伝えし、オンラインユーザー会は終了となりました。

 

お忙しい中、ご視聴くださった皆さま。ありがとうございました。
また、今回の内容については後日アーカイブ配信も予定しておりますので、
当日ご視聴いただけなかった方は、是非アーカイブ配信をご覧ください。
こちらについては準備ができ次第、メールでご案内いたします。

 

当日ご視聴いただいた皆さまには、特典資料をお送りしています。
今後のインターネット不動産運営に是非ご活用ください。