大事なのは「いかにお客様の気持ちに寄り添えるか」でした

 

RSCが毎年実施している「不動産情報サイト利用者意識アンケート」の調査結果から、
今回は「ユーザーが求めていること」について取り上げてみたいと思います。

 

不動産情報サイト利用者意識アンケート調査結果不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)

 

物件情報以外に必要だと思う情報は?

 

不動産情報サイトで物件情報以外に必要だと思う情報は、全体では「周辺の商業施設情報」が
8割を超えトップに。売買契約者が必要だと思うものには「ハザード情報」が上位にランクイン。
賃貸・売買で最も差があったのが「学区情報」で、また「子育て施設情報」も売買が上回っており、
子育てを考慮しながら住まい探しをする契約者の様子がうかがえる結果となっています。

 

 

周辺の商業施設情報は、思っている以上に詳しく載せておいた方がよさそうです。
ハザード情報についても、扱いエリアの浸水被害や地盤の情報などと合わせて、
避難所や市町村の防災対策など説明したページがあると地域密着が重みを増しますし、
物件情報の中に「ハザード情報はこちら」と詳細なリンクを入れることもできます。

 

学区だけでなく、子育て施設(学童・児童館・保育所・認定こども園など)の情報も
力を入れると良さそうですね。また、嫌悪施設情報なども一般的に言われる施設が
ある場合に掲載するのはもちろん、無いなら無いと書いておくのも大切だと思います。

 

 

物件情報を探す際に必要だと思う情報は?

 

不動産情報サイトで物件を探す際に必要だと思う情報のトップ 10 には、
順位に違いはあるものの、賃貸・売買で同じ項目が入りました。
しかし物件種別により必要だと思う情報の順位には違いが見られました。

 

 

昨年のアンケートで「不動産会社を選ぶ時のポイントは?」の回答でも
約7割の人が「写真の点数が多い」を挙げ、ダントツの1位でしたが、
「物件情報を探す際に必要だと思う情報は?」と質問の切り口が変わっても、
やはり写真が重視されているということが見て取れます。

 

撮影が可能であれば見やすくキレイな写真を撮って掲載するように、
また設備や構造、条件などの文字情報もしっかり登録しておくようにしましょう。

 

10位までに入らなかったものに、写真では建物エントランスやロビー、
駐車場、部屋からの眺望、庭、物件の周辺環境・施設などもあるようです。
上位10位までの情報と合わせて、撮影の際の参考にしてください。

 

 

問合せた不動産会社の対応について満足だったこと・不満だったことは?

 

不動産会社の対応で満足だったことは、去年に引き続き「レスポンスが早かった」
の割合が最も多く、全体的にユーザーに配慮した丁寧な対応が評価されています。
一方、不満だったことには、ユーザーの立場に立った対応ができていないことが
多く挙げられました。

 

 

せっかく問合せてもらえたのに、接客に不満を持たれたら元も子もありません。
成約したお客様が書いてくれる「お客様の声」と違い、Googleマイビジネスの口コミは
問合せ時の対応について書かれる場合があります。たとえ契約にならなかったとしても、
親身な対応への高評価やお礼が書いてもらえるようなユーザーファーストの接客を
ムラなく常に心がけていくようにしたいですね。

 

 

まとめ

 

一般消費者(実際に物件を契約した人を対象)が回答したアンケート結果から、
「ユーザーが求めていること」について見てきました。

 

インターネットの普及と定着によって「自分で調べて自分で選びたい」人が増え、
「押しつけ」を嫌う風潮もますます高まっています。そうした点も理解した上で、
プロならではの情報提供、プロとしての対応をしていく必要がありますね。
お客様の気持ちに寄り添った営業スタイルを今後も考えていきましょう。

 

 

オンライン接客や非対面営業に取り組んで利便性アップを

 

コロナウイルス感染拡大の影響による外出自粛の広がりや新しい生活様式の定着を受け、
不動産業界でもオンライン接客や非対面営業を取り入れる会社が増えています。

 

外出や人との接触を控えたい方が多いことに加え、テレワークやテレビ会議に慣れて、
非対面でもたいていのことが出来たり、効率の良さにも気づいたことで、
オンライン接客は一過性でなく「対応していて当たり前」にシフトしているのです。

 

不動産業の場合、取引完了までの全てを非対面で行うのが難しい面もありますが、
面談や内見、IT重説など、すぐに取り組めることから対応していくことが大切です。

 

 

オンライン接客とポイント

 

オンライン接客に対応していないと、お客様にとっては利便性が低いことになるので、
ニーズあった便利なサービスを提供する競合他社があれば選ばれなくなってしまいます。

 

まずはオンライン面談(相談)の準備を整えましょう。
ウェブ会議ツールは利用者が多く、簡単に使えるものがお勧めです。

 

Zoom
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

 

利用者も多く、画面共有やファイル送信もできて使いやすいサービスです。
お客様と1対1なら制限はありませんが、グループミーティングの場合、
無料版は40分までの利用になります。(1度切って再接続するのは可)

 

Skype 
https://www.skype.com/ja/

 

アカウントやサインインなしで会議を行うことができる無料サービスです。
画面共有やファイル送信ができ、1対1でなくても時間制限はありません。

 

利用するウェブ会議ツールを決めたら、使い方を練習して操作に慣れ、
接続の案内や画面共有、ファイル送信などがスムーズに行えるようにしてください。

 

その上でホームページやブログ、SNSなどで積極的にオンライン接客サービスを
行っていることをアピールしましょう。お客様向けの利用手順を準備して、
慣れていない方でも簡単に接続できるようにしてあげるといいですね。
来店しなくても、顔を見て物件探しの相談や説明を聞いてもらえるように
オンライン面談のサービスを行っていることをしっかり表現してください。

 

不要な外出や接触は避けたい方だけでなく、お店に行く時間がもったいない、
電話は苦手、電話で上手く説明できるか心配、お店に行くのは抵抗があるなど、
色々な事情の方がいるので、具体的な相談に限らず、希望条件のヒヤリングや、
手続きの説明など、出来るだけ来店時と同じような対応が行えるといいですね。

 

接客時は画面の向こうのお客様が顔を見せてくれるかはわかりませんが、
こちらの顔を見てもらって対応することは確実に安心や信頼につながります。

 

 

オンライン内見とポイント

 

オンライン接客の準備ができたら、オンライン内見にもトライしてみましょう。

 

オンライン内見はお客様の代わりに現地に行き、ウェブ会議ツールを使って
お客様とお話をしながら、物件や設備、近隣状況などを確認してもらうことです。
実際の内見同様、画面越しに室内を見ながら説明が受けられるだけでなく、
気になることもすぐ聞けるので、以前にもましてニーズが高まっています。

 

オンライン内見にはZoomやSkypeの他、LINEビデオ通話も使えます。

 

LINEビデオ通話
https://line-howtouse.net/video.php

 

オンライン内見もツールの使い方を覚えて慣れることが大切ですが、
お客様側として見た時、どう映っているかも確認しておくようにしましょう。
オンライン内見の申込方法や予約の仕方、当日の段取りを手順にまとめて
ホームページにアップしたり、メールで案内するなどの準備もしてください。

 

 

@dreamのオンライン接客アシスト機能

 

8月31日のレベルアップで@dreamに「オンライン接客アシスト機能」が追加されます。

 

 

Zoom/Skypeで作成したウェブ会議を「オンライン接客」でスケジュール登録し、
お客様へのリマインダーメールや、ポップアップでのお知らせを行う機能です。
オンライン面談、オンライン内見の運用に合わせて是非ご利用ください。

 

 

オンライン接客や非対面営業に取り組んで利便性アップを まとめ

 

ウィズコロナ、アフターコロナに向けて色々なことに変化が求められています。
変化についていかないと、周りが変わっていく中で取り残されてしまいます。

 

こうした非対面営業の体制が整えば、遠隔地や海外の方、あるいはこれまで
営業時間中に来店が出来なかった方など新たな機会創出の可能性も生まれます。
お客様のために対応力や利便性を高めて、自社の優位性にもつなげましょう。
ぜひ出来ることから少しでも早く取り組んでください。

 

参考Zoomの使い方を徹底解説 ビデオ会議の開催・参加方法など

参考Skype Meet Nowの使い方