Googleアナリティクス「ユーザーサマリー」でザックリ把握

 

Googleアナリティクスは「サイトの抱える問題点や課題を見つけるツール」。
様々なデータを分析することで、サイト改善に役立てることが可能です。

 

理想は「自分で問題を見つけて対策を行い、改善できる」ことなのですが、
実際は「見ても分からない」から見なくなってしまう方も多いようです。

 

でもせっかくデータがあるのに「分からないから見ない」のはもったいない!
分析とか難しいことはさておき、まずはサイトの全体像を把握しましょう。

 

 

■ユーザーサマリー

 

「ユーザーサマリー」ではサイトの集客状況を知ることができます。
サイトに訪れるユーザーの状況や全体像をザックリ把握しておくと、
数値に急な変化が起きた時、すぐに気づくことができます。

 

 

左側ナビゲーション「ユーザー」>「概要」

 

 

ユーザーサマリー画面

 

セッション…ユーザーがサイトを訪問した回数
ユーザー…サイトにアクセスしたユーザーの数
ページビュー数…ページが閲覧された合計回数(PV数とも呼ばれる)
ページ/セッション…1セッション中に閲覧されたページビューの平均
平均セッション時間…1セッションの平均時間(平均滞在時間と言う場合も)
直帰率…1ページ見て離脱した訪問を直帰といい、その割合。
新規セッション率…サイト全体のセッションのうち新規訪問の割合

 

毎日、あるいは毎週など、定期的にユーザーサマリーを見ていると、
PV数が増えた、直帰率が悪くなったというような変化が掴めるようになります。
日ごとの増減を気にしても仕方ありませんが、「アレ、悪くなってきた?」に
まず自分で気づくことは大切です。定期的に見る習慣をつけてみてください。

 

 

■2期間での比較

 

1年前と現在、あるいは改善前と改善後など、2つの期間を比較してみることができます。

 

 

1) 期間選択をクリックします。デフォルトの集計期間は1週間になっています。

2) 期間を指定します。確認したい期間を選択します。

3) 比較期間の指定をします。「比較」にチェックを入れると、直前の同期間が選択されます。

4) 「適用」をクリックすると、2期間の比較データが表示されます。

 

 

「比較」時に「カスタム」を選ぶと、任意の期間を選択することもできます。

 

 

■まとめ

 

まずは自社サイトの集客状況をしっかり把握することから始めましょう。
最初はアレコレ見なくても大丈夫。決めたデータを継続して見るだけ!

 

サイトの集客状況を意識している状態になるのはとても良いこと。
そして「何となくアクセスが下がった」という漠然としたことではなく、
何の数値がどのくらい落ちたのか、具体的に把握することもすごく大切。
なぜならフワフワしているより、効率的に対策が進められるからです。

 

まだGoogleアナリティクスを活かせていないな・・と思われる場合は、
ぜひ、ユーザーサマリーをじっくり見ることから取り組んでみてください。

 

 

モバイルファーストインデックスが今春から導入

 

「2018年4月頃、多くのサイトをモバイルファーストインデックスに移行する。」

 

2018年2月22日 、Googleがモバイルファーストインデックス(以下MFI)について
このように発表しました。春以降、MFIが本格的に導入されていくようです。

 

そこで今回はMFIについてのおさらいと、考えておくべきことをまとめてみます。

 

 

■MFI(モバイルファーストインデックス)とは

 

まずはMFIとは何か、簡単におさらいしておきましょう。

 

概要を説明すると、Google の現在のクロール、インデックス登録、ランキングのシステムは、主にデスクトップ版のコンテンツを見ています。ただし、デスクトップ版とモバイル版でコンテンツが大きく異なる場合、この方法ではモバイル検索に不都合が生じる可能性があります。モバイル ファースト インデックスは、インデックス登録とランキングの決定についてモバイル版のコンテンツを使用することで、ユーザー(主にモバイル ユーザー)が探している情報を見つけやすくするための仕様です。この変更後は、スマートフォン用 Googlebot によるクロール回数が大幅に増え、検索結果に表示されるスニペットや Google のキャッシュ ページ内のコンテンツにはモバイル版のページのものが使用されるようになります。Google ウェブマスター向け公式ブログ

 

つまり、今までPCページの内容を見て評価していたものを、
今後はモバイル向けページでの評価に変えますよ、ということです。

 

 

■MFI導入による影響は?

 

モバイル向けページがない、あるけど何も手を付けてない場合はどうなるの?
MFIに向けてモバイルを意識して頑張ってるけど順位が落ちたらどうしよう。

 

色々と心配にはなりますが、4月以降、MFIが導入されたからといって、
急に検索順位が大変動することはない、という意見が大半のようです。

 

Googleはモバイル向けページが無ければPCページを見ると言っていますし、
コンテンツ充実などユーザーのためになるサイトは尊重するとも言っています。
すぐに大きな影響はなさそうなことが分かると、少し気が楽になりますね。

 

とはいえ、この流れで世の中のモバイル向けページ対応が加速したり、
MFIが落ち着いていくと、次の新しい評価基準が出てくるかもしれません。
PCページの価値は低くなっていくので、やはり何らかの対策は必要です。

 

 

■考えておきたいことと具体的な対策

 

考えておきたいことや対策は、サイト運営の状況によって異なります。

 

○モバイル向けページがない場合

見るデバイスに合わせて表示が変わるレスポンシブデザインでもいいし、
PCページとスマホページの運用でもいい。とにかくモバイル向け対応をしましょう。
「モバイル向けページが評価のメイン」ですから無いことには始まりません。

 

○モバイル向けページはあるが、何も対策していない場合

PCページとモバイル向けページでコンテンツに大きな差があったり、
ユーザビリティ(操作性)が良くない、表示速度が遅いなどがないか、
ユーザーの目線で確認しながら、必要な対策をしていきましょう。
コンテンツについては特に「PCページにあってモバイル向けページにない」
のが良くありません。重要なコンテンツから優先して対応してください。

 

○モバイル向けページがあって、MFIに向けた準備をしている場合

レスポンシブHPにしても、PC/モバイル向けページでの運用にしても、
基本的なポイントは押さえてあるか、念のため確認しておきましょう。

 

PCページとモバイル向けページで重要なコンテンツに不一致がないか。
モバイルでサイトを表示した時のスピードは極端に遅くないか。
TitleやDescrptionはコンテンツ内容の伝わるものが正しく入っているか。
画像のAltタグが適切に設定されているか。

 

「検索順位」に今すぐ大きな変動がないとしても、モバイルでのアクセスは
クリック率や直帰率、リピート率などはPCページと違ってくるはずです。
基本的な対策の見直しとともに、モバイル向けページのファーストビューや
使いやすさ、情報の探しやすさなども課題として考えていくのがいいですね。

 

 

■MFIについてのまとめ

 

MFIの導入は4月以降。検索結果に今すぐの大きな影響はなさそうだが、
先々を考えれば、モバイル向けページへの対応は進めた方がいいし進めるべき。
そして対応後はこれまでのPCページと同様、しっかりと考えた運営をしていく。

 

ということですね。

 

今は、次の5年10年に向け、時代の流れが変わっているところ。
MFIへの対応をすることは、今後のスタートととらえてください。