モバイルファーストインデックスが今春から導入

 

「2018年4月頃、多くのサイトをモバイルファーストインデックスに移行する。」

 

2018年2月22日 、Googleがモバイルファーストインデックス(以下MFI)について
このように発表しました。春以降、MFIが本格的に導入されていくようです。

 

そこで今回はMFIについてのおさらいと、考えておくべきことをまとめてみます。

 

 

■MFI(モバイルファーストインデックス)とは

 

まずはMFIとは何か、簡単におさらいしておきましょう。

 

概要を説明すると、Google の現在のクロール、インデックス登録、ランキングのシステムは、主にデスクトップ版のコンテンツを見ています。ただし、デスクトップ版とモバイル版でコンテンツが大きく異なる場合、この方法ではモバイル検索に不都合が生じる可能性があります。モバイル ファースト インデックスは、インデックス登録とランキングの決定についてモバイル版のコンテンツを使用することで、ユーザー(主にモバイル ユーザー)が探している情報を見つけやすくするための仕様です。この変更後は、スマートフォン用 Googlebot によるクロール回数が大幅に増え、検索結果に表示されるスニペットや Google のキャッシュ ページ内のコンテンツにはモバイル版のページのものが使用されるようになります。Google ウェブマスター向け公式ブログ

 

つまり、今までPCページの内容を見て評価していたものを、
今後はモバイル向けページでの評価に変えますよ、ということです。

 

 

■MFI導入による影響は?

 

モバイル向けページがない、あるけど何も手を付けてない場合はどうなるの?
MFIに向けてモバイルを意識して頑張ってるけど順位が落ちたらどうしよう。

 

色々と心配にはなりますが、4月以降、MFIが導入されたからといって、
急に検索順位が大変動することはない、という意見が大半のようです。

 

Googleはモバイル向けページが無ければPCページを見ると言っていますし、
コンテンツ充実などユーザーのためになるサイトは尊重するとも言っています。
すぐに大きな影響はなさそうなことが分かると、少し気が楽になりますね。

 

とはいえ、この流れで世の中のモバイル向けページ対応が加速したり、
MFIが落ち着いていくと、次の新しい評価基準が出てくるかもしれません。
PCページの価値は低くなっていくので、やはり何らかの対策は必要です。

 

 

■考えておきたいことと具体的な対策

 

考えておきたいことや対策は、サイト運営の状況によって異なります。

 

○モバイル向けページがない場合

見るデバイスに合わせて表示が変わるレスポンシブデザインでもいいし、
PCページとスマホページの運用でもいい。とにかくモバイル向け対応をしましょう。
「モバイル向けページが評価のメイン」ですから無いことには始まりません。

 

○モバイル向けページはあるが、何も対策していない場合

PCページとモバイル向けページでコンテンツに大きな差があったり、
ユーザビリティ(操作性)が良くない、表示速度が遅いなどがないか、
ユーザーの目線で確認しながら、必要な対策をしていきましょう。
コンテンツについては特に「PCページにあってモバイル向けページにない」
のが良くありません。重要なコンテンツから優先して対応してください。

 

○モバイル向けページがあって、MFIに向けた準備をしている場合

レスポンシブHPにしても、PC/モバイル向けページでの運用にしても、
基本的なポイントは押さえてあるか、念のため確認しておきましょう。

 

PCページとモバイル向けページで重要なコンテンツに不一致がないか。
モバイルでサイトを表示した時のスピードは極端に遅くないか。
TitleやDescrptionはコンテンツ内容の伝わるものが正しく入っているか。
画像のAltタグが適切に設定されているか。

 

「検索順位」に今すぐ大きな変動がないとしても、モバイルでのアクセスは
クリック率や直帰率、リピート率などはPCページと違ってくるはずです。
基本的な対策の見直しとともに、モバイル向けページのファーストビューや
使いやすさ、情報の探しやすさなども課題として考えていくのがいいですね。

 

 

■MFIについてのまとめ

 

MFIの導入は4月以降。検索結果に今すぐの大きな影響はなさそうだが、
先々を考えれば、モバイル向けページへの対応は進めた方がいいし進めるべき。
そして対応後はこれまでのPCページと同様、しっかりと考えた運営をしていく。

 

ということですね。

 

今は、次の5年10年に向け、時代の流れが変わっているところ。
MFIへの対応をすることは、今後のスタートととらえてください。

 

Googleアナリティクスで絶対やっておきたい初期設定3つ

 

GoogleアナリティクスはGoogleが提供している基本無料のアクセス解析ツール。
サイト内に設置することで、ページビュー数や滞在時間、訪問者数やその行動など、
自社サイトの状況を知る上で必要なデータを見ることができるようになります。

 

すでにサイトやブログ内に設置しているユーザー様がほとんどだと思いますが、
見てもわからない、見ているけど活用できていないという声も多く聞かれます。

 

基本的なデータの見方や改善点の考え方を知ってサイト運営に活かしましょう。
そのために、まずは出来るだけ正しいデータが取れるよう初期設定を行います。

 

設定はGoogleアナリティクスにログイン後、左下にある歯車マークから。
管理画面内「ビュー」の並びにある項目から、設定に必要なものを開いてください。

 

 

 

 

 

■トップページURLの統一

 

トップページは「http://xxx.co.jp/」と「http://xxx.co.jp/index.html」
どちらでもアクセスできますが、Googleアナリティクスでは同じページであっても、
それぞれ別のURLとして認識します。同じページだという設定をしておきましょう。

 

管理画面「ビュー」>「ビュー設定」

 

「デフォルトのページ」に「index.htm」と入力して「保存」します。

 

※戦国不動産は「index.htm」ですが、サイトにより「index.html」などになります。
自社トップページのファイル名を確認して、正しいものを設定してください。

尚、Wordpress ひな形をご利用の場合は「index.php」となりますのでご注意ください。

 

 

■ボットのフィルタリング

 

サイトには情報収集ロボット(スパムも含む)からのアクセスもありますが、
こうしたアクセスが多く混じると、正しい分析ができなくなってしまいます。
Googleがスパムと判別するアクセスを除外する設定をしておきましょう。

 

管理画面「ビュー」>「ビュー設定」

 

 

「既知のボットやスパイダーからのヒットを全て除外します」にチェック、「保存」します。

 

 

 

■自分のアクセス除外

 

自分のサイトは何度も見るので、自分のアクセスがカウントされてしまうと
正しいデータが得られません。自分のアクセスは必ず除外しておきましょう。

 

管理画面「ビュー」>「フィルタ」

 

フィルタを追加して、会社や自宅など除外したい場所のIPアドレスを設定します。
IPアドレスの取得ほか、いくつか手順があるので下記ページをご確認ください。

 

テクニック集 Google AnalyticsのIP除外方法

 

※スマホの場合はIPアドレスが変動する上、環境にも左右されるため、
簡単な初期設定だけでは、完全に除外することは難しいようです。

 

 

■まとめ

 

Googleアナリティクスには他にも細かな設定がたくさんありますが、
まずはこの3つの初期設定から、しっかり確認しておきましょう。

 

必要なデータを確認して改善点を見つけ、対策を行って効果を測る・・
この一連の流れを繰り返していくことが「アクセス解析」です。

 

Googleアナリティクスをもっとサイト運営に活用してもらえるよう
今後は項目やデータの見方、改善策の考え方などもお伝えしていきます。